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【1.2万マイル】特典航空券を発券してよかった話@ANA

2024年1月、ANAマイルを使用して
ANA国際線特典航空券を発券した。
ソウル発羽田経由長崎 往復エコノミークラス
費用は1.2万マイルと諸税15,790円。

なかなか空席がなく予約が取れないと悪評の
ANA国際線特典航空券だが、私は
搭乗1週間前に空席があるのを見つけ
取り急ぎ予約、からの即発券(=支払い)をしたので
安いか高いかコスパのことを考える間もなかった。

そして後から考えると、これはけっこう
コスパのよいマイレージの使い方だったのではと
思うようになったので、細かく検証してみることにする。


1.そもそも購入したらいくらなのか

手っ取り早く、ANAのサイトでこの旅程の航空券を
購入するといくらするのか調べてみた。
なお、2024年2月の段階で4月平日の運賃を調べた。

調べる時期等によって料金は日々変動するので
単純比較はできないのだが、参考までに
Economy Basic運賃(予約クラス:S)で総額63,320円。
内訳は運賃47,400円に諸税15,920円。

私が発券した1月の特典航空券と諸税が微妙に違うのは
燃油サーチャージ代の変更や為替の変動によるもの。
旅行開始国が日本以外だと、サーチャージそのものが
円建てではなくUSドル建てとなり為替変動の影響を受ける。

☆購入したら→63,320円。

2.1マイルはいくらに相当するか

貯まったマイルは特典航空券に交換するほか、
ANA SKYコインというものに交換できる。
このSKYコイン1コインが1円相当として
ANAの航空券購入時に充当することができる。

ANAマイレージの会員種別等によって
マイルからコインへの交換率が異なるのだが
ここではとりあえず1万マイル→1.2万コイン
という交換率がメジャーであると仮定して
1マイルは1.2円に相当するという前提にしたい。

☆1マイル→1.2円相当。

3.特典航空券を円換算して比較

1マイル→1.2円という前提で
私が特典航空券発券に使用した1.2万マイルを
円換算してみると14,400円となる。
そこに諸税を加えると総額30,190円となる。

一方で、普通に購入すると63,320円なのだが
これは距離の50%マイルが貯まる運賃になる。
つまり、ソウル-羽田-長崎の往復で
1368マイルが積算されることになる。

この貯まるマイルを円換算すると1640円。
航空券代の63,320円からこの金額を引くと
実質61,680円ということになる。

マイルで特典航空券を予約した方が
実際に購入する額の半額ですむので
やはり特典航空券の予約は得である。
(ただし特典航空券の空席があれば!の話)

☆特典航空券→30,190円相当
(購入したら実質61,680円)

4.同一旅程のLCCと比較

特典航空券と有償航空券の比較では
特典航空券の方が得であることはわかった。
ではLCCと比較するとどうなのだろうか。

2024年2月に、4月平日の同旅程を検索してみた。
ちょうどANA系のLCCであるエアージャパンが
最安運賃でソウル(仁川)発 東京(成田)着の
往復で25,650円。これは最安運賃タイプsimpleで
荷物預けなし。荷物は機内持ち込みの7kgのみ。

同様に東京から長崎の航空券は
ソラシドエアが最安で往復13,940円。
運賃タイプはソラシドスペシャル。

この2つの航空券の合計は39,590円となる。
ANAの特典航空券を円換算すると30,190円なので
やはり特典航空券の方が得である。

もちろんLCCはセールを時々するので
より安く航空券を購入できる可能性がある。
それにしても昨今の円安燃油高の時代だと
せいぜい東京ソウル間は往復で2万円程度、
東京長崎間は往復1万円程度だろう。

つまり、LCCのセールがタイミングよく予約できれば
総額3万円程度とANA特典航空券と同額程度だと
推測することができる。

しかしANA便だと追加料金なしで荷物を預けられるし
国際線だと機内食も提供される。
また、特典航空券は予約の変更も可能で1年有効だ。
このことを踏まえても、特典航空券は
コスパに優れていると言える。

☆LCC→39,590円(安くても3万円程度)
(特典航空券は30,190円相当の価値)

5.コスパをよりよくするには

私はソウル発長崎行きの特典航空券を発券したが、
長崎に自宅や実家があるわけでもなく、
単に国内旅行の行先として選んだだけだ。

仮にこの国内の行先を、ANAしか就航していない→
つまり独占路線だから運賃が高止まりしがちな
目的地にしてみると、よりコスパがよくなるだろう。
例:稚内、紋別、根室中標津、大館能代

また、国内の中でも距離の長い石垣や宮古も
運賃が高止まり傾向なので、特典枠が空いていたら
コスパ爆上がりだと思われる。

ちなみに、コスパだけ考えたら
国際線の長距離ファースト/ビジネスクラスの
特典航空券に交換するのが最強なのだが、
ローシーズンのビジネスクラスであっても
東京ニューヨーク往復だと7.5万マイルが必要だ。

ANAのマイルの有効期限は3年。
3年間でマイルが7.5万貯まるかっていうと、
普通の人はまず無理だと思う。

会社の経費でバンバン出張しまくってる人とか
クレジットカードでバンバン払いまくって
ポイントを貯めてマイルに交換できる人とか
モッピーとかのポイントサイトを活用しまくっている人とか
ちょっと頭おかしいくらいバンバン海外旅行してる人とか
(↑コロナ前の私のことだ)
そういう人じゃないと7.5万マイルは貯まらない。

でも1.2万マイルなら初心者でも現実的な数値目標。
楽天ポイントからでもANAマイルに交換できるぞ
(ただし楽天ポイント2ポイント→1マイル換算)。

6.結論

だから、ソウル発羽田経由どこか国内行き往復は
ローシーズンだと1.2万マイルで発券できて
コスパに優れているのでお勧めだよという話。
関東在住だと、ソウル東京の往復航空券に加えて
羽田発国内の往復航空券が無料で入手できる感覚。

注意点1

当たり前だけど、最初にソウルに行く必要がある。
LCCなどで片道チケットを買うとよい。
そして最後も同様に日本に戻ってくる必要がある。
1年のうちに2回はソウルに行くことになるので
韓国に興味ない人はつらいかも。

注意点2

ANA特典航空券のルール上、乗り換え地点で
24時間以上の滞在ができるのは1回だけ。
また、上記は第一区間が海外発の旅程のみ許される。
なので、例えば長崎発東京経由ソウル行きの往復、
というような第一区間が日本国内発の旅程だと
乗り換え地点の東京で24時間以上の滞在はできない。


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