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簡単な簿記の知識(ご自分の事業の経理のために)⑦最後に


さて、「簡単な簿記の知識」(ご自分の事業の経理のために)というシリーズもいよいよ最終ステージ。
まとめの段階にまいりました。
これまでの記事を振り返りながら、なぜこのようなシリーズ記事を書き、何を伝えたかったのかまとめをしていこうと思います。

シリーズの始まり、「①はじめに」でも記しましたが、長年研修会の企画、講師をした経験の中で感じていたことは受講される方々は多くの方が良い意味でアマチュアであるということ。
そして良い意味で何も知らない。専門的な用語なんて触れたこともないという方々でした。

わたしは以前、スモールスモールビジネス・小規模事業者に対する経営支援組織に籍を置いていました。

その際、税務調査において税務署員が使う言葉と事業主が語る言葉に同じ日本語なのに、通訳が必要だと痛感したことがあります。
今どきは、そんなケースはなくなっていると信じたいのですが…
またまた、昔話ですが、「四の付く行政組織はエラそうだ。所だと親切だけど。」なんて言われたいた時期があります。「四の付く行政組織」って…
要は税務署、消防署、警察署、労働基準監督署などと、今はハローワークと言いますが、以前は公共職業安定所と呼んでいた役所があります。
例示した「署」と「所」はなんとなくイメージが違うでしょ。
 圧倒的な権力を持つ行政として威圧感を感じる「署」と、なんとなく相談に行く場所としての「所」

 この「署」の付く行政組織は先ほどのように圧倒的な権力を背景に権威や罰則を背景にして威圧感を与えていることは事実でしょう。
そうした「署」の行政官(吏)はプライドも高いので、一般庶民に対するとき行政用語、専門用語を使うことが多いと感じています。

 税務調査などで専門用語で「〇〇を出してください。」とか、「〇〇調査権があるからごまかせない、前言と齟齬がある。」なんて言われても一般の事業者さんは???でしょ。
 難しい言葉を噛み砕いて伝える。トランスレイトする必要があると思っておりました。
 エラそうな言い方はできますよ。そりゃぁ。小難しい言葉を使ってケム(煙)に巻くことだってできますよ。
 でも、本当は相手にこちらの意思を伝えることが大切なのでしょう?
 そうであるならば、小難しい専門用語を使って自分の権威をひけらかしたり威圧するのではなく、相手に分かるように噛み砕いて話せば良いと思いませんか。
 これが、わたしが「簡単な簿記の知識」としてすぐに簿記にトライできるようにとこの記事を記した理由です。
 細かいことはさておき、大雑把にでも概要を掴むということが最低限できていれば、たちまち理解できるし、後々詳しく深く探求していくこともできますし、そうした興味を持つことこそが次のアクションにつながり、役に立つと思うので簡単に理解できることに重点を置いたのです。

 以前「シンプル・イズ・ベスト」という言葉が流行ったことがあります。
 簡単にとりあえず理解しようとすること。そして興味を持って次の行動に繋げることが重要だと思っています。

 現代社会は溢れている情報を取捨選択し、分析し、判断をしていく連続です。現代人はとても忙しいのです。
 一つの課題を乗り越えるには優先順位をつけて効率的でなければいけません。
 だから、シンプルに全体像をつかんでおいて、必要があれば理解を深めていけば良いのだと思います。
 この姿勢は今回の簿記や記帳に関する事だけではありません。
 あらゆることに妥当することだと思います。
 ですから、この記事を出来るだけ多くの方に読んで頂きたいと思っています。
 このシリーズは、このまとめの部分、「⑦最後に」だけを読んで頂いても結構ですし、「⑦最後に」を読んでから他の記事を読んで頂いてもいいと思います。

 わたしは、AmazonでKinddle電子書籍を販売しておりますが、私小説を除いてすべてにおいて簡単に分かりやすく理解できることを基本にしております。

 先に、「補助金申請のキモ」という記事もアップしておりますが、こちらには補助金申請をする際のキモの部分とか、整理の仕方とかを記しておりますが、これも事細かな注釈をつけているわけではありません。

 こちらでも、先ほどのように、ご自分自身で理解して行動を起こせるように、一歩を踏み出せるようにそのきっかけを提供するものです。
 きっかけを得たらご自分の意思で次の行動を実行に移してください。
 
 そうしないと、ご自分の計画、ご自分の行動にならないからです。ご自分で理解せずに行動を始めてしまうと、他人に指示されて動いている。他人の敷いたレールの上を走っているというようなことになるわけです。
 ですから、主体性を持って行動するためにとりあえず、シンプルに理解することから始めてみてください。


ということで、シリーズの最後にまとめを書かせていただきました。

 今回、「小規模事業者のための経理の基本と帳面について」というシリーズ記事にお付き合いいただきありがとうございました。


 次回以降新しいシリーズも記事を投稿させていただきますので、ぜひ読んでくださいね。

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