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レトロ映画鑑賞にはまった

 2年ほど前にネットの動画配信サービスと契約した。当初は、あまり深く考えず、時間のある時に映画も観れる選択肢があったらいいな、という程度の気持ちだった。だから、契約したものの、実際に映画を観ることはほとんどなかった。「やはり映画は映画館で観ないと」という思い込みがどこかにあったせいかも知れない。

 その後、例の感染症が蔓延して外出を控えるようになって、動画配信サービスを利用する機会が一気に増えた。定額料金だから観れば観るほどお得ということにもなる。

 初めは、ロードショーが終わったばかりの新しい映画ばかり観ていた。

 そのうち気づいた。あまりにも有名すぎて、自分では観たつもりでいたけど実際にはまだ観ていない古い映画が結構あるようだ。

 『犬神家の一族』と言えば、池から両足が突き出る例の場面が思い浮かぶが、やはり全編を通して観ていなかった。あんなストーリーだったのか。ミステリーだけど、金田一探偵の謎解きの痛快さがあまりないような気がした。

 『エクソシスト』は、テレビ放映で断片的に観たことがあったかもしれないが、じっくり観たわけではなかった。今だったらCGで処理しそうな場面も、50年前の映画だから特撮なのだろう。大変な技術力と演技力だと感心した。

 『七人の侍』も通しで観たのは初めてだった。特に昔の映画はそうだけど、少し音声が聞き取りにくいところがある。「たねがしま」ということばが何度か出てきたが、火縄銃(種子島)のことだとしばらくわからなかった。

 『砂の器』の、離れた地域の方言が偶然似ているというトリックについては、なぜか頭の中にあった。もしかしたらテレビ版を観たことがあったのか。

 『南極物語』では、出演している犬たち、とくに過酷な環境の中で命を落としていく犬たちのことが心配になった。

 『太陽を盗んだ男』みたいな過激な映画は、現在だったら撮れるだろうか...?

 配信中のタイトル一覧を眺めていると、タイトルだけは知っていても観たかどうか自信のない作品がまだまだたくさん並んでいる。

 もうしばらくレトロ映画の鑑賞は続きそうだ。

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