物事を因数分解する術が学べる | 「センスの哲学」(著者:千葉雅也)
こんにちは
イデアレコードの左川です。
千葉雅也さんという存在はずっと気になっていた。哲学に関する研究者でありながら、小説でも活躍したり…と何から読もうと思っていたのだが、「センスの哲学」が売れ筋ランキングで上位に入っているのを見て、本書から始めることとした。
哲学というジャンルに俗することから専門用語が多く、基礎知識が求められる小難しい本かなと思っていたら、そんなことはまったくない。むしろ哲学を知らない人でもわかりやすく丁寧に書いてある。また4章を超えると次に行く前に「前半のまとめ」があって、頭の整理が出来て次章以降の読解がスムーズになったりする。千葉先生はけっこう優しい人なんだなとを感じるのは自分だけではないはずだ。
自分自身は最初この本を「センスを良くする」ために読み始めたわけであるが、読み進めていくうちに「物事を理解するための因数分解のやり方を学ぶ」ことにだんだんと軸足が動いていった。センスという定義が難しいものに対してどのようにアプローチしていくのか、その過程が順次だてて論理的にわかりやすくまとめられているのが本書なのであるが、それをセンスにとどめておくのはもったいない気がしてしまう。ビジネスにおいて、特に提案書のようなストーリーが問われるものについては共通項が多く、活かしやすいはず。
哲学に興味のある方はもちろんのこと、ビジネスパーソンにもオススメです。
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