魚を広く浅く知るにはうってつけ | 「魚ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める魚の教養」(著:ながさき一生)
こんにちは
イデアレコードの左川です。
自分が小さい時と今の「魚を取り巻く環境の変化」は目覚ましい。子供の頃に釣り好きの父親が生のシラスを持ってきて、「東京のお店では生シラスなんて食べられないぞ」と言っていたことを思い出す。今では「生シラス」は当たり前のように食べられるようになった。他にも回転寿司で安くておいしい魚を食べることができ、漁師直送の魚が家でも簡単に食べられたり…だが、魚ビジネスを体系立てて学んだことはなく、断片的な情報でしか把握していなかった。
そんな中 「魚ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める魚の教養」(著:ながさき一生)がネットで紹介されているのを見て即買いした。
魚を食べることを広く浅く知るのに適した本である。
一般ユーザー向けにわかりやすく書かれているので、すんなりと読むことができる。ところどころ最新情報が蘊蓄風のTOPICSで書かれているので、有難かったりする。魚に関する周辺情報が網羅されているので、誰もが興味ある分野を見つけることができる。
だが逆に深い情報が少ないが故、専門的な知識を身に着けたい人には物足りないだろう。切り口は面白いものも多かったりするので、各分野ごとに専門書として展開して欲しい。特に「第8章 居酒屋から学ぶ飲食店の世界」については、踏み込めばそれだけで数冊分の内容になるはずである。
以前、週間BCNで「コロナ禍における外食業界のDX化アプローチ」というテーマでコラムを書いていたのだが、10回分書いても全然足りなかったし。進化が早くてすぐにアップデートの必要が出てくる次第…。
魚にまつわるビジネスおよび居酒屋は、奥が深いので是非とも深堀していって欲しい!
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