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働く女性が生き生きと活躍するには

こんにちわ、Kimmyです。日本におけるジェンダーギャップを少なくして、女性が仕事でより生き生きと活躍するには、まだ、たくさんの課題があります。企業側には、これまでのように、残業、単身赴任、飲み会、接待(今はコロナで自粛中ですが)ありきの働き方だけでなく、賃金格差や制度、社内の風土も変えていく必要があるでしょう。夫の家事・育児参加ももちろん重要なので、男性の育児休暇が促進すると良いと思っています。さらに、企業以外での課題もあるように思います。政治家は、少子化対策の為にも子育てに対して金銭的な援助を真っ先に提案します。もちろんそれも必要なことであるとは思いますが、行政にはさらなる具体的な子育て支援の施策を期待したいと思うのです。まだまだやらなくてはならないことがたくさんあります。一方で、女性側にも変えられることがあるように思えるのです。

良い妻、良い母親でいるために、仕事だけでなく、家事・育児も完璧にこなそうとして、疲労困憊になっている女性を多く見かけます。その度に少し肩の荷を下ろしてあげたくなるのです。何でも完璧にこなそうとする女性の中には、夫が家事をしてくれても、やり方が違うと言って叱責したり、やり直したりしている人も見かけます。それをしたら、夫はもう家事はしなくなるでしょう。それより、夫が家事をしてくれたことを褒めながら、徐々に家事が上達するように教育していく方が賢明なのではないでしょうか。さらに、毎朝5時に起きて、子供のために手の込んだキャラ弁を作ってへとへとになっている女性の姿を見るとそれほど優先順位が高いのか疑問に思うことがあります。もちろん、子供は喜ぶでしょうし、ママ友の受けも良いのでしょう。でもそれは、時間的に余裕があって、あまり疲れない程度になら良いのですが。

海外では、クリーニングレディ(掃除や洗濯をする人)やベビーシッターに日常的に手伝ってもらっている人がとても多いです。働く女性だけでなく、専業主婦でもです。どの程度の頻度でお願いするかはそれぞれです。妻が家事をするという概念が日本より少ないようです。子供のランチも、スーパーで買ってきたままの、パン、チーズ、ハム、リンゴをランチとして毎日、持たせる親も多く見かけます。家事の外注や簡単なお弁当が日本であまり浸透しないのは、金銭的な理由だけでなく、自宅に他人を入れたくないとか、良い妻、母親だと思われたいとか、子供にはちゃんとしたランチを食べさせなくてはいけない等という日本女性のこだわりの特性があるのかもしれません。もちろん何でも完璧に近くこなそうとする努力は素晴らしいと思うのですが、そのことで、女性がくたくたに疲れてしまったり、イライラして機嫌が悪くなってしまったら本末転倒ではないかと思うのです。仕事に加えて、家事・育児も一人の人間が完璧にこなすことは不可能に近いのですから。

今は、料理の素材を届けてくれたり、自宅で料理をしてくれたり、デリバリーサービスも増えています。これらを活用すると、家事に費やす時間を家族とゆっくり過ごす時間や自己研鑽の時間に置き換えることができるでしょう。つまり、もっと手抜きをしたらどうかと思っているのです。ハウスクリーニングやベビーシッターは高額になりがちですが、それらを取り入れている人もいます。行政には、ベビーシッターを安価に安心してお願いできるシステムを作って欲しいと思っています。ベビーシッターに保育園や幼稚園へのお迎えや自宅での見守りをお願いできれば、かなり負担が少なくなるでしょう。子育て中にベビーシッターが必要な年月は人生の中でそれほど長い時間ではありません。それは、自分のキャリアプランとのバランスだと思えるのです。家事・育児を外注する妻に対する風当たりも少なくなってきていますし、そもそも、それほど人の目を気にする必要もないと思うのです。もちろん、子育てをしていない働く女性も、あまり無理せずに、もっと家事を外注することを考えてみても良いのではないでしょうか。仕事で疲れているのに、料理や掃除を完璧にするのは大変ですし、イライラするくらいなら、多少の出費は惜しくないと考える人もいます。手抜きをして外注しても、心穏やかにいられるなら、その方が、良い妻、母親でいられるとする人もいるでしょう。

仕事より子供を優先したいという女性はたくさんいらっしゃいますし、その気持ちは尊重します。子育てに全力を注ぐ女性は素晴らしい母親だと思います。ただ一つ言えることは、子供が巣立った後の人生の方が、子育ての年月よりずっと長いという事です。子供が巣立ったあとに空虚になってしまう「エンプティネスト(空の巣症候群)」にならないよう、キャリアつまり人生を考える際に、子育てを卒業した後のことも考慮する必要があると思っているのです。

2021年10月1日
Kimmy Ikuko Iwamoto 岩本郁子
Office Kimmy代表

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