商品を『スキ』になってもらう商品撮影
こんにちは。
東京、主に渋谷を中心とする某百貨店のポスターやカタログ中心に商品やブランドイメージをひたすら撮り続けて10年、物撮りの世界でずっとご飯を食べてきたカメラマンの宗村亜登武です。
今は地元の燕市に拠点を移し、ものづくりの街で自分が持っているスキルや、課題解決の方法などを、提供しています。
今回のタイトルはなかなかハードルが高い。。。
そんな事がちゃんとわかる様に書けるかしら?
というかそもそもそんな撮影スキル、私持ってたっけな?(おい)
ちょっと手元に資料となる写真もないし、実際にやってみながら説明しようと思います。
見るからに魅力的な商品にしか使えないテクニックではしょうがないので、今スタジオを見回して、一番魅力的に見えなさそうなモノを探してみた。
(関係者の方が見られたら気分を害してしまったかもしれませんが、、ちゃんと撮影してみますので、、、写真もしよかったら使ってください)
、、、。君に決めた!
なんだこれ?買った覚えがないのだけど、多分うちのスタッフの誰かが店頭の消毒液として購入したんだろう。
ではこれを物撮りしていこうと思う。
なので、まずは撮影の設計図を作る。
こんな感じだろうか。
まず、好きになってもらえそうな要素を書き出す。ランキングまではリサーチしなくてもいいかなというところで、順不同で書き出してみた。
1、形が好き
2、透明感が好き
3、中の仕掛けが好き
4、佇まいが好き
この好きの要素から、なんとなく女性らしさと若さ(今っぽさ)を全面に出したらいいんじゃないかと推考すると、なんとなく落ちどころが生まれてくる。
1>柔らかいライティング
2>瑞瑞しいハイライト
3>全体のトーンをワントーン落とす
そして、類似の商品が多分だけど清潔感を全面に出してそうなので、差別化を産むために清潔感よりクオリティを意識して製作する。
そんでもって今回は縛りとしてシーンのイメージ写真は製作しない。
あくまで商品写真としてどこまで見た人に『スキ』と思ってもらえるかの実験記事なので。
しかしながら、この商品の展開としてはやはりアマゾン、楽天ほかECでの販売が主となりそうなので、複数枚の写真制作はOKということで。
で、撮影してみたのがこちら↓
どうだろう?
白の背景に白で透明の商品…なんでこんな商品を選んでしまったんだ私は…。
が、白い背景が基準の商品写真でも、少しのライティングの工夫で商品に表情が生まれてくる。
正解かどうかはわからないが(反応があって商品が売れたらその写真は初めて正解と言ってもらえる)撮影前にある程度の設計図を描いてから撮影すると、商品に思い入れがしやすい。
簡単に言えば、
撮影者の『好き』が伝わりやすくなる写真にはなりやすいよって事です。
物撮りのカメラマンはこんな脳内作業を商品を見た瞬間に頭の中で描いてクライアントとなるべく同じくらいの「好き」を身につけて撮影に向かうんで、今回はそれを丁寧に見える化してみたって記事でした。
こんな感じで日々、物撮りの世界を少しでも理解してもらえる記事を書いていこうと思っています。
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