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採用側と応募側がフラットな場で出会うチャンスを

学生が企業の採用担当者の前でプレゼンを行ったというニュースがあった。それを見ながら、ひとりニヤニヤしてしまった私。
もしかして、もしかして、少しは影響与えられたのかなーと。

10年以上前からずっと考えていた。それは、仕事を探している人が自分のスキルをPRする場があればいいのにということ。就活現場のほとんどが、企業側が欲しい条件を出して、その条件にはまりそうな人が応募するという構図。実際はなかなかマッチングが上手く行っていないことがたくさんある。

企業が欲しい条件がABCと書いてあれば、応募する側はABC揃っていないと応募できないと思ってしまう。応募者がBの仕事をするのが夢だったとしても、AとCがないからと諦めてしまう。そもそもこれは企業と求職者が対等じゃない。採用側の言い分に合わせていくしかない応募者の立場は弱い。これは子育てママのように制限が多い人ほど圧倒的に不利だ。

でも実際の採用側は、ABC揃っていなくても、Aのスキルが飛びぬけて高いとか、御社のBに昔から憧れていたなーんて熱く語られれば、多少条件が合わなくても企業が考え直すチャンスはいくらでもある。このミスマッチをどうにかしたいとずっと思っていた。

それを叶えたのが、2014年に当時役員をしていたNPOママワーク研究所で始めた「ママドラフト会議®」
企業の前でママが自分のスキルをPRするというものをイベント仕立てにした。ネーミングのインパクトもあってか、取材が相次ぎかなり注目してもらった。

余談だけど、このネーミングには裏話がある。私のイメージは、歌手のオーディション番組「スター誕生」。この人材欲しい!と思ったレコード会社がプラカードを上げるという演出もやりたかったこと。ところが、このアイディアをママたちに話したところ、「スター誕生って何ですか?」と言われてガックリ。そうか、昭和の番組は知らないのか。。。仕方なく別の名前を探していた時、バラエティ番組で「スター☆ドラフト会議」というのがあったことを思い出して名付けたというわけ。晴れてプラカードの演出はそのまま生き残った。

冒頭のニュースは、現在も続いているこの「ママドラフト会議®」が、じわじわと浸透してきたおかげかなと(思うのは勝手)。

採用側も応募側もフラットな場でお互いのことを知るということ
が今後も広がっていってほしいなと思う。応募者が企業に選ばれるだけでなく、企業も応募者から選ばれているのだという、上下ではなく対等な立場でリスペクトし合う、そんな現場が増えて行ってほしいな。

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