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高校留学の落とし穴を垣間見たinオーストラリア

オーストラリアのハイスクール(中高一貫)で学校の先生をしています。

勤務校にはなぜか・・・日本人留学生が多い。

まだ勤務して間もないので、その理由はハッキリわかりませんが、
1.州教育委員会とある私立が提携している。
2.日本人が少ないエリアと謳っており、その文句に釣られてきた日本人が集まった。
ではないかと想像します。1は事実。

正直、デメリットしかない!

日本人留学生

留学生は高校生1、2年生が主。
期間は、短期、長期の両方。

ちょうど日本が夏休みの8月は、複数名の高校生が5〜6週間の日程で在籍していました。

短期滞在の彼らに話を聞くと・・・
・費用は大体100万
・1週間の語学学校の研修を経て、各校に
※つまり、語学学校は日本人だらけ
※どこの高校に派遣されるかはわからない
・週末はホストと過ごすこともあれば、日本人の友達と過ごすことも

生徒の英語レベル

レベルはまちまちですが、例え長期であってもやっぱり高校生の知識と英語力ではついていけないものを多い。

その場合、勤務校では、日本語の授業でアシスタント的な役割をしてもらっています。

いつもいつもお願いするお手伝いもないので、ほかの授業の課題をやってもらうことも。

そっと覗いてみると、さすが現代っ子!

Google翻訳フル活用!

おそらくナチュラルな英語ではないような英語で、課題提出をしているのでは。

勤務校の現状

お世辞にも生徒指導上、落ち着いた学校ではありません。

経済的にしんどい家庭も多いエリア。

前述した、私の日本語クラスにいた日本人留学生の子は、あまりのカオスっぷりに唖然!

それでも根気よく、日本語を教えるお手伝いをしてくれたことには感謝です。

高校留学の是非

私はそもそも長期高校留学はあまり賛成ではありません。

海外で得る1年は、日本で失う1年でもあるということは、忘れないで欲しい!

長年、日本で学校の先生をした経験も踏まえて、

大まかな理由は
・まだメンタル成長期の高校生が親元を離れることが良いと思わない
・英語が話せるようになっても、内容のある話/専門性の高い話は難しい
・Degree(学士・修士・専門卒)にならない

こちら↓留学コンサルのみたむさんの記事でも、英語が話せても自分の意見がないことを懸念されています。

じゃーどうしたらいいの?

まず英語学習に関しては、本人次第としか言いようがないですね。

その環境を整えるという観点では、1年留学コース付きの高校や業者まかせの短期留学はやめる。

親と子でとことん話し合って、何を目標に10代の貴重な1年を親元を離れて過ごすのかを決める。

インターネットが発達した時代。

教育が盛んな地域、各校の特徴などは誰にでも開かれた情報です。

それを英語で調べる力がないから、留学すると言われたら、もう何も言えません。

ただ、1年間100万円以上をかけ、親元を離れ、得た経験が私の見たような光景になるなら、高校留学はまだ早いのではないでしょうか?

【追記】
1年留学、公立の場合は学費が300万に生活費。私立ならそれ以上の学費がかかるでしょう。

日本で十分に英語の勉強をして、卒業後に専門性のある勉強ができる高等教育機関への留学に投資することをオススメします。






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