ブラック企業 洗脳研修 過労死

人々よ。

音楽専門学校を卒業後、プロになれるわけでもなく、フリーター生活を過ごし、気付けばフラフラと五年の月日が流れる。

そんなある日、ハンバーガーチェーンの正社員になることに。

悲劇の始まりである。

前半は、採用の出会いから、詰め込みマニュアルの洗脳研修、そして店舗実地。

職場での出会い、正社員としての安定した生活への期待と展望。

後半に差し掛かる中盤、店舗での主人公を含めた正社員の店長。

優しく、頼り甲斐のある、良き店長。

が、死ぬ。過労死で。

店内清掃をしている最中、モップを握りしめ。

後半は、訴訟から、ネット炎上へと。

『ブラック企業』今野晴貴著で記された実態がママリアルに描かれる。

特に、ブラック企業に従事し、そこで勤める彼らの心のに変革してゆく価値観の描写が秀逸。

どこか牧歌的な感じすら受けるが、非常に実態に近く感じる一冊でした。

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