軍隊の忠誠をつなぎとめるものが兵站

人々よ。

桶狭間の戦いから遡り、参謀本部の歴史をたどり、今次対戦の敗戦を探る一冊。

日本には封建武士軍隊と近代大衆軍隊の間に傭兵軍隊時代の歴史がない。

軍隊の忠誠をつなぎとめるものが兵站だという歴史経験がなかった。

参謀本部が一方では兵站を軽視し、他方では軍事情報のみならず、本来は政略に属する分野の謀略や情報政治にまで手を出すことになった。

戦略の欠如を政略でカバーする傾向が生まれた。

軍人政治家は多いが戦略家がでなかった日本陸軍の体質を、日本の参謀本部の起源が決定したといえる。

日露戦争以降は、まさに驕りとしか言えないな。

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