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7月の終わりのnoteムスリムでイスラムな東京ジャーミイ

イベント企画制作会社、株式会社オフィス2384
社員の今村です

毎週日曜日の夜に投稿されるnoteです

暑いですね、いや夏ですもんね
今月もあっという間でした
今月もいろいろありました、お疲れ様でした

夏バテせずに8月も生き抜いていきましょう

月末のnoteですが、毎月勝手に自分の事を書いています
今村の休日、みたいなやつです

このnoteは2022年7月9日の出来事を書いています

それはとある休日に、モスクに行ったお話です
ムスリムでイスラムなnoteです

目次.
親友の誘いで東京ジャーミイに行くことになった
日本最大のモスクが渋谷にあった
そこはイスラム、めっちゃ異国
ハラールとハラーム
ラーメンを巡る旅路
おわりに日本のムスリムはきっと大変だぞ

■親友の誘いで東京ジャーミイに行くことになった


7月9日土曜日、その日も晴れまくって猛暑でした
戻り梅雨、などと言われて、週末まで雨模様だったのですが、この日は気合入れて晴れ、

夏の入り口に立っている感じ

埼玉に住む中学時代からの親友とこの日は会うことになっていた
何年振りかは全く覚えていないが、多分7、8年経っていると思う

今村と親友Oとの関係

同じ陸上部で頑張った親友だ
高校を卒業し何故か中国、北京に留学をした親友O
なんで中国に?と思っていたのだが

大学4年を迎えた私は交換留学で台湾に行くことに

中国も台湾もマンダリンチャイニーズ、いわゆる標準中国語を使う

親友O(以下:O)は台湾留学中の私を訪ねて台湾に来て
くれたこともあったし

台湾留学を経た私は今度は大陸がみてみたくなり、
ビザをとって何か月かOが住む
中華人民共和国は北京に転がり込んだこともある。
後にOは広州で仕事をし、やっぱり行ってみたいので広州に転がり込んだりもした笑

Oはサーフィンに熱中し
私はスノーボードに狂っていた

Oが台湾に来たのも、台湾にも有名なサーフポイントがあったからってのもある

お互いに得意第二外国語が中国、そしてヨコノリという共通点、そんな青春の20代を共に過ごした

話は長くなったがそんなOから連絡があり
Oが現在勤める介護関係の職場に勤める事になったインドネシア人2名が
イスラム教徒らしく、東京にあるというモスクで礼拝をしたいのだという

埼玉から東京に出てくるので、今村会わない?というのが今回の経緯であった

場所は初めて聞いたのだが

東京ジャーミイというらしい

■日本最大のモスクが渋谷にあった

東京ジャーミイ、調べてみたら場所はなんと渋谷にあるという
(そんなの今日まで知らなかったよー)

ええ?と思ってしまう

我が2384オフィス、道玄坂からすぐ行けるのかな、
と思ったけど、同じ渋谷区でもちょっと離れていました
でも渋谷にそんな場所があるなんて驚きだ

場所は代々木上原から徒歩5分である

駅前でOと、インドネシアからのHさんとEさん、そしていつの間にかめちゃめちゃ大きくなったOの娘と待ち合わせ

前回会ったときは赤ちゃんだったのに、聞くと小学4年生らしい
時が経つのは早いものだわ

■そこはイスラム、めっちゃ異国


この日何故インドネシア人のHさんとEさんが東京ジャーミイを目指すのか??というと

イード・アル=アドハー
EidAdha

といって、ラマダンの夜明けの祝祭があるのだという

ラマダンとは、イスラム教徒が行う「断食」の事である

犠牲祭ともいわれ、ヤギや牛を神にささげ、食べるらしい

犠牲という文字はものものしい印象だが、中身は祝祭である

SNSをみても、Happy Eid~
みたいな風味になっており、とにかくハッピーな祝い事の訳である

そしてこのEid:イードだが、毎年日にちがずれるというか、同じ日ではないらしい

当初7月9日だと思っていたのだが、どうやら10日が本番というか、その日であったようだ

HさんとEさんがうっかりしていたのか、イスラムのヒジュラ期という暦が複雑だったのか

私たちが行った日は前日となり、彼らにとってはロケハン日になった、というわけです

場所の確認をして、東京観光をして、また埼玉に帰ろうね、という日になった

久々のOとの再会と、娘の成長と
Hさん、Eさんとの自己紹介と(ようこそ日本へ!)

挨拶もそこそこ速攻でモスク着だったわけですが

めっちゃ異国、突き抜けてイスラムな場所でした

異国情緒というか治外法権バリにそこは日本ではなく
悠然、そして壮大な歴史をビシビシに感じさせるモスクであった
みんな、是非いってみて欲しい

この東京ジャーミイは1930年代に建てられたオスマン様式のモスク(礼拝堂)であり

「ジャーミイ」とは、トルコ語では金曜礼拝を含む1日5回の礼拝が行われる大規模なモスクをあらわし、
「人の集まる場所」を意味するアラビア語が語源である。by Wiki

「人の集まる場所」ジャーミイ
ジャーミイ外観
そしてそこは渋谷なのだ

電気代や運営も全てトルコが行っているらしい
いろいろびっくりしてしまう

こんな壮麗な建物がこんな近くにあったなんて、目から鱗である

6世紀に大天使ガブリエルから啓示を受けたムハンマド
アッラーの教えが脈々とこの日本のモスクにも受け継がれている
指導者をイマーム、イマムというらしい
イマムもトルコから来るそうだ

ワード、語感的に親近感を覚えるイマムラがそこにはいる

今日は現地確認のみの予定でしたが、嬉しそうな2人は

やっぱり今日もお祈りをさせてくれ

となり、身を清め、キブラ、
すなわちメッカの方向を向き祈りを捧げるのであった

モスク入り口にて
右からイマム(ラ)、Hさん、親友O、Eさん。背の順
礼拝堂の前では靴を脱ぎましょう
女性には入り口でヴェールを配っています
空調があったのかなかったのか
とても涼しかった、この日は本当に人がいなかったなぁ
天を仰ぐ少女
天を仰ぐイマムラ
天井の写真がコレ↓
天井にはこんな世界が
美しすぎる装飾なのだよ
このシャンデリアよ
これってアラビア文字なのかな
憶測の域ですが、トルコ人による出店、ケバブ屋なんかもあった
イマムラが手に持っているのは、少年が店番をしていた
ヨーグルト飲料、イラック、みたいな名前だった
すこし酸っぱいのむヨーグルト
ケバブに合うらしい


■イスラム教について


イスラム教について急いで調べたことをまとめたい

イスラム教徒=ムスリム

アラビア語でムスリム女性は「ムスリマ」

イスラム教は世界で2番目に人口の多い宗教

キリスト教、仏教と共に世界3大宗教の一つ
世界人口の1/4を占める

アジアは最もムスリムの多い地域

イメージではアラビア半島・中東ではないか?
いや、アジアに多い、その数半分以上の6割を占める

2020年のムスリム人口

https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/muslims_omotenashi_2021.pdf

インドネシア2億3000万
インド2億1000万
パキスタン約2億人
バングラディシュ1億5000万
ナイジェリア1億
エジプト9000万
イラン8100万
トルコ7900万

Hさん、Eさんのインドネシアは、人口としてはアジア最大、いや、世界最大のムスリム人口を誇る国なのだ
いやー、ほんとにびっくりだわ

■ハラールとハラーム

ムスリムには、日本人のイマームラがびっくりするような厳格な規律があり
食に対する規律もすごい

「食」についての厳格なルール

ハラール HALAL=許可された
ハラーム HARAM=禁じられた

イスラーム法において「許可された」「合法的」な食べ物
ハラールフード、ハラル認証という言葉を聞いたことがないだろうか

屠畜→アッラーの名を唱えながら屠畜

・豚肉はNG
豚肉由来ももちろんNG

ハム、ソーセージ、ベーコン、
ゼラチン、コラーゲン、乳化剤
🐖油(ラード)豚骨スープ

血・血液 
血液は不浄(ナジス)であり害になる
肉料理の断面や肉汁はNG

豚以外の肉、牛、鳥、羊においても、イスラム法にのっとっていないと途端にハラーム

魚介類も禁止ではないが食習慣がない可能性もある

・アルコールNG

アルコールは隣でのんでも不快に思う人もいる

日本酒、あまざけもダメ
ブランデー、洋酒を含むお菓子もダメ
日本酒が入る調味料、みりんもだめ
防腐剤としてのアルコール
味噌、味噌、醤油、酢もNG

ハラームを使った食器もNG

とにかく厳しい

■ラーメンを巡る旅路

外国人が日本に来てあこがれる食べ物

寿司、てんぷら、エトセトラ

そう、彼らもラーメンが食べたいという

ラーメンの起源は中国では?となるが
中国、台湾を旅した私からすれば日本のラーメンはまったくの別物といえる

このラーメン論はまた別の機会に語るとして

成田屋



ここを目指すべく、我々は千代田線、銀座線を乗り継ぎ浅草に向かうのであった

普通のラーメン屋や中華料理屋、
これらのラーメンにはほぼ99.9%レベルで豚が入ってしまうらしい

その点成田屋は違う、成田屋は

日本のハラル認証を最初に得たというラーメン屋

とにかく成田屋で決まりなのだ

だがここでトラブルが

成田屋本日はお休み

おいおい、おいのおい

いくつかの他のラーメン屋をあたったのだが、難しかった
絶対に豚が絡んできてしまうのであった

時間の都合で都内の他のハラルラーメン店には行けず

結局うどんにしたのだが、、、

うどんのだしは昆布、カツオ、煮干し

これで問題ないでしょう

そう思っていたのですが

うどんのかえしには豚由来の出汁が混ざるらしい

結局、出汁抜きのたまり醤油うどんにすることに

ムスリムに対して何が入っているのかをしっかり説明をすることが何よりも大切なことだという
カツオ、昆布、煮干し、豚がないかと思いきや、
”かえし”には豚由来が入るという落とし穴

正直国内でハラルを守っていくのって、すごく難しいし
在日インドネシア人をはじめ、ムスリムの人々は日本での食生活は結構不安だろうなと感じた

■おわりに~日本のムスリムはきっと大変だぞ

それは渋谷から浅草への移動中

HさんとEさんとスマホのグーグルマップを使って会話をした
どこから来たの?というと

ジャワ島だという
西に首都ジャカルタがあり、東には観光でも有名なバリ島がある
沢山の島で成り立つ東南アジアの巨大国家だ

地元の海の写真を何枚かみせてもらったのだが、それはそれは美しい
絵葉書のようであった

Oはサーフィンをやるので涎モノである
どうやらよいポイントがあるらしい

2人は今年の3月にインドネシアから来日、
20名程でやってきて、首都圏の研修所で一通り業務について学び
今はOが勤務する埼玉県の蓮田というところで寮生活をしながら介護補助をしている

明日、ここでいう7/10の礼拝では久々に来日時の仲間たちとジャーミイできるそうで楽しみだという
20人で来日しているので、残りの18人はそれぞれの施設に分散しているようであった

彼らはインドネシアに居た頃にどれだけ準備をしてきたのかは定かではないのだが、きっと日本語を猛勉強したに違いない

私との会話は全て日本語、ほんのちょっと英語も使ったが
コミュニケーション上まったく困らなかった

日本での勤務は3年間で、その間に更に日本語の資格を得るのと、介護の国家試験を(日本語で!)クリアすることによって
それ以降日本に留まるかを決めるらしい

来日3ケ月余りはもうドタバタの日々で、
東京に来るのも初めての事だったようだ

ラーメン食べさせてあげたかったな~

数時間しか共に過ごさなかったわけだが
敬虔なムスリムの2人はとてもまじめな印象を受けた

太陽の動きに合わせて1日5回の祈りを捧げるムスリム
5回の時間割はすさまじく、夜中にも早朝にもある
ラマダーンという断食もある
男女の棲み分けもものすごい

Eさんがスマホアプリで見せてくれた祈りの時間
太陽の昇る時間によってお祈りの時間は細かくずれていく
世界中で常に、絶えることなくムスリムの祈りが捧げられる

無宗教日本人イマムラからすると、規律の嵐に感じた

しかしながら2人にはそんな印象がなく

今回も日本最大のモスクでお祈りができることに喜々としている印象を得た

神の存在、神への祈り、全てが自分にはない概念で、刺激的な時間となった

今回、国境を越えたイスラム教圏のパワーを感じた

東京ジャーミイはトルコのもので、

出店にもトルコの方が多い印象だった
食べ物もケバブとか、トルコのヨーグルトとか

モスクの滞在は非常に短い時間だったのだが、その間に集まった人種は
国籍まで聞いちゃいないけど、おそらくアフリカ圏の人もいたのだと思う
人種の多様性が凄かった

モスクの中はイスラム教、クルアーン、聖典の言葉だと思うが
アラビア語で書かれていた

トルコ政府、イマームより贈られたクルアーン
聖典
因みにめちゃくちゃデカい

インドネシアの2人は、宗教の言語としてアラビア語を読むことができ、
国の言語であるインドネシア語を公用語として操り、学校では英語で授業をするという

言葉だけとっても優秀過ぎるー

前述もしたが、2050年にはおそらく世界最大の人口を抱える事になる
巨大イスラム教圏、国を越えた底知れぬパワーを感じてしまった

浅草を歩きながらEさんが

ムスリムの男子には割礼があるよ

といっていた

カツレイ??

初めて聞く言葉であった
是非ググってみてね

本当に知らない世界がいっぱいあるなあと感じた1日となった

インドネシアは意外と親日国家だと聞いた気がする

再度言うが世界最大のムスリムを抱える国家

今日一日ラーメン屋を探しただけでも、食べ物なんかをとっても
いろいろな不安があるんだと感じた

多様性を感じずにはいられない一日となったのだが

ムスリムのフィルターを通して日本をみてみると、

日本ができることは沢山あるんだろうなと思った

浅草寺、少しずつ人が戻りつつある
ムスリムの神に祈り
日本の神にも祈る
この日はほおずき市みたいな
とても御利益のある日だった
おみくじやりました

日本の何が好き?と聞いたら

アニメがかなり人気との事

ドラえもんから東京リベンジャーズ、ワンピースまで

アニメはやはり日本の武器なんだろうな、とも思えた

2人がこの後も楽しく日本で過ごせますように

ジャーミイではアッラーに
浅草では日本の神様に

それぞれの神に祈る夏の一日となりました

イスラムについて、まだまだ勉強不足の事もあり
今日書いた文章にももしかしたら認識誤りがあるかもしれません

今回2人に会えてとてもよかったです
またいつか2人に会いたいし、宗教についてももっと知りたいなと思いました。

東京ジャーミイ
突き抜けた異国情緒ですので是非みなさんも行ってみて下さい。

Hさん、Eさんはアラビア語が読める
”祈りを導く人”
と書いてあるそうな
偶像崇拝はない
この文字、美しい

過去にイスラム圏、中東のある国の大使館イベントのお手伝いをしたことがあります
勉強したうえでまたご一緒したいと思いました。

翌日にHさんがLINEでくれた礼拝の様子
世界中のムスリムが集まってきている
すげー人の量
前日と全然ちがうじゃーん!!
インドネシア人の正装
なんて名前だったかな
めちゃ決まっています
手は、NARUTOじゃない??
番外編
上野のアメ横内にあるインドネシアフードマーケット
ハラル認証を得た調味料
”Masako”
イマムラが手に持つのは、
”Saori””
ジャーミイ、本当におすすめ
めっちゃ異国です

ムスリムの知見をもっとつけたい
トルコ、インドネシア、いってみたくなりました!

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