見出し画像

特別支援学級でも使われている、チェーンブランケットは不眠の方にも効果的


教室やお部屋で、落ち着かない子ども。

感覚統合の視点からの一つ
「体の力の入れ方や、皮膚からの受け止め方にトラブルがある」
という視点があります。
(筋肉や関節からの刺激と、触覚刺激の両方)

遊びの中で、
毛布やタオルケットやカーテンにくるまれるのが好きだったり、
上から軽く乗ってもらうのが好きだったり
狭い所に自分から入って行ったり。
それが、一度や二度でなく、
そこから他に切り替えがしにくいくらい好き。

体性感覚が整ってくると、
落ち着いたり、注意を向けたりする事も
みられます。
そんな子どもさんと接する時に、確認している事、
時には提案していることをまとめてみました。

「覚醒状態」

療育の中で、
結構重要になってくるのが、
「覚醒状態」
必ず親御さんや、加配の先生に確認します。

「夜寝るときスムーズに眠れていますか?」
「夜中に一人で起きて遊んだりしていませんか?」
「朝はスムーズに起きられていますか?」

午睡(お昼寝)の時間や 
寝るときの状態についてもお聞きすることが多いです。

重いお布団の効果

感覚統合療法研究会に参加した時、
遊具や視覚のおもちゃの横に、こんなのがありました。

「不眠・多動(衝動性)の対策として
北欧スウェーデンで開発されたチェーンブランケット」


試着させてもらったら、
ドーーーンと重く
身動きが取れない感じ((+_+))

ブランケット、キッズ用でも5㎏あります。
ブランケットの他に、ベストもありました。
お布団のサイズで、10㎏、12kg、14kg。

でも、椅子に座って、このブランケットを膝下に置くと
何とも言えない沈みこみ感があって、
興奮が落ち着く気がしました。
ブランケットの詳細ページはこちら

落ち着かない人の為に、と初めは
歯医者さんで試されたそうです。

【不眠(中途覚醒)の人の為の寝具】

こちらのブランケットや布団は、不眠の方、中途覚醒がある方にも
効果があるようです。

もちろん、
パソコンやスマホからでる「光」が原因で中途覚醒することは
良く知られている事です。
脳が刺激され、自律神経のバランスが崩れると
言われていますよね。
本来、副交感神経(リラックスする神経)が多くなるはずが、
交感神経>副交感神経 になっちゃう。

遠足の前の日、休日の前の日、
興奮して寝られない、というのと同じです。

身体は疲れているから寝ようとするけど
頭はガンガン元気!
だから、深い眠りになれず、目が覚めちゃいます。

そういう「目」からの刺激だけでなく
眠る時に使う、寝具にも影響されます。


『重さ8kgの毛布で、不眠症回復が20倍!』
この実験を行った研究者によると、
「毛布の重みによって、
体中にある筋肉や関節に刺激が与えられ
指圧やマッサージと同じような効果が得られたと推測できる。
深部へ圧力をかけると、心身の緊張を緩める副交感神経の働きが促進されると同時に、興奮するときに活発化する交感神経が静められる」
と研究者らは示唆しています。
「重い布団が 睡眠を劇的に改善 する」

「覚醒がうまくコントロールできない」
「寝入りに時間がかかる」
「途中で夜中起きているみたい」
そういう子どもさんには、
寝入りは「ギューーーー」っと一定の圧で抱きしめてあげたり、
トントンやるより、重さを少しかけたり(足を上に乗っけるとかw)
大人用の布団を少し欠けてみるとかすると
変わるかもしれません。

私も先日、実家に帰って
掛け布団が軽く、途中で何度も目が覚めた経験があります。
初めは枕が変わったからか、、、と思っていましたが、
それほど繊細じゃないはず( *´艸`)

昔は、綿の布団で、ずっしり重かった
なーと思います。
寝返りうちにくかった記憶が、、、。

今は、
軽くて暖かい、羽毛布団があり、素敵なCMや宣伝も多いですよね(*'▽')
逆に、それはそれで、デメリットもあるのかもしれません。
市販では、Amazonや量販店で売られているお布団があるようですよ。
お試ししてみてはいかがでしょうか?
私も、近くのお店で探して試してみようと思います。

まとめ

1.落ち着きのない子どもさんは、「覚醒の状態」が不安定な場合がある
2.「体性感覚」の調整が難しい場合には、重さのある布団でくるんだり、重い膝掛けを使うと、落ち着く事もある
2.不眠や中途覚醒がある場合、重さのある布団を使うと不眠が解消する場合がある


【多足のわらじを履いてお外に出よう】  ~複業から見える事~ ●Instagram 【お絵描き作業療法士 石本まゆか】  グラレコやお気に入りの本、心に響くコメント描いてます。 ●あなたの想いを綴るナビ〜電子書籍Kindle出版をお手伝い♡