スマホ脳
平均で1日4時間、若者の2割は7時間も使うスマホ。
だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?
睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存_最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。
教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。
この本をおすすめしたい人
・スマホを、無意識に1日何度も開いてしまう方
・SNSを見ていると気持ちが沈む方
・睡眠不足だったり、集中力が落ちている方
感想
スマホで調べものをするはずが、気づいたらSNSをサーフィンして当初の目的と違うことに没頭している。
「スマホ、依存してしまっているなぁ」
「使いすぎは良くないなぁ」
そう感じたことのある方は、多いのではないでしょうか。
では、それがなぜなのか、理由を考えたことはありますか?
発売から10ヶ月にして、50万部を突破しているベストセラー
【スマホ脳】
スウェーデンの精神科医である著者が、スマホがヒトの脳に与える影響を、人類の進化の過程や脳の仕組みの観点から、順を追って分かりやすく教えてくれる本です。
わたし達が持つ「感情」はもともと、長い長い進化の過程で、ヒトが生き延びるため必要だったからこそ備わっているもの。
そして、スマホやアプリは、わたし達のその「感情」を利用して作られています。
小さな機械に、できるだけ長い時間、ヒトの注目を引いておくために脳を引きつける仕組みが、ふんだんに盛り込まれているのです……!
デジタル媒体の登場による急激な社会変化に対応しきれなかった結果、現代はストレスやうつ、集中力の低下や睡眠障害などが問題として浮き彫りになっています。
この本を読み進めていくと
「スマホって、SNSってこわいなぁ」
って思うかもしれません。
でも、著者のアンデシュ・ハンセンさんはおそらく、ただわたし達の恐怖感を煽る為にこの本を書いたのではありません。
わたしも、スマホの恐さをただ伝えたいがために、この本を勧めるのではありません。
なぜ、スティーブ・ジョブズはわが子にiPadを触らせなかったのか?
SNSはどういう仕組みで脳の中枢を煽っているのか?
どうして心の病が増えているのか?
なぜわたし達のIQは下がっていっているのか?
本書は、それらすべてを脳の仕組みから説得力をもって学んだ上で
「じゃあ、これからスマホとどう付き合っていこうか?」
それを考えさせてくれる1冊なのです。
スマホがわたし達の脳をハッキングしてしまう仕組みを、それによって引き起こされる影響を知って、みんなでスマホと賢く付き合って、未来をより良くしていきたい。
そのために、ぜひたくさんの方に読んでほしいなと思ったので紹介させてもらいました。
個人的には、仕組みを理解できたことでスマホと向き合う姿勢や距離感が変わったし、寝室にはスマホを持ち込まないという自分ルールもできて、睡眠の質や起きている時間の集中力にも変化が出てきています。
現代社会を生きるみなさんに勧めたい1冊です。
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