#病は突然に5 しんどい検査にも慣れる

暑い日々が続くときまって微熱が出る体になってしまった。
どうも、あたるです。
退院が6月末から7月末に延期になってしまって、ちょっと落胆したけどリハビリ期間が伸びたと思ってがんばります。

しかし6月でこの暑さ、真夏を越えられる気がしない。


MRIという検査がある。
名前は聞いたことがあったけどどんなものかは体験するまで知らなかった。

トンネルみたいな機械に仰向けに寝たまま入れられるのだが、そのトンネルの中でガンガンドンドンといった爆音が30分くらい響く。耳にはヘッドホンみたいな耳栓を当てられるけど、それでもうるさい。
電波だか電磁波だかをあてる、まあ原理はよく知らないけど、看護士さんいわくCTよりも精密に体を調べられるらしい。
この検査で、僕の場合は結核菌が繁殖していないかとか神経の炎症がどうなってるとかを調べてたようである。

これを7月から9月頭、リハビリ病院に転院するまで4回か5回やったのだけど、初めてやったあと音が大きすぎてさまざまな悪影響を引き起こした。
ひどく耳鳴りがするようになったり、風呂場のような音が反響する場所だと音の強弱がおかしくなって聞こえたり。
看護士さんが喋ってる声が遠くシャワーの音が異様に大きく聞こえる。僕だけひとり滝のそばで会話してるような感覚。
この症状を改善するために苦い漢方を飲むハメになった。

このときは病状も芳しくなかったから、ほんとうに良くなるのだろうかという不安と誰ともこの気持ちを共有できない孤独感で眠れなかった。
睡眠導入剤をもらって無理やり眠ってたけど、眠れたら眠れたで起きた時に下半身が動かない現実に気落ちする。
間違いなく人生でもっとも最悪の夏。

話が逸れた。MRIの話だった。
そんな最悪の1回目だったMRIだけど、人体の不思議なのかずぶといのか。2回3回とやっていくと不思議なもので慣れる。うるさいのは変わらないけどそこまで気にならなくなる。
4回目くらいには居眠りする余裕ができた。
どんなこともある程度繰り返すうちに身体に馴染む、ということがると思うけど、生涯そんな何回もやらないであろうMRIでそんなことが起こるなんて本当に人生なにがあるかわからない。
こんなことに慣れるくらいだからやりたくないけどやらなきゃいけないこと、やりたいけど面倒くさがってることなんかも身体化していけばいいんだろう。

ということで退院まであと2ヶ月、この備忘録めいたブログももうちょっと身体化して更新を増やしはやめたい。

嫌な検査だって慣れたんだもの。ブログを書くのなんてわけないさ。