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私の青春、彩冷える。

こんにちは!おけいです。

2020年がやってきましたね。
「オリンピックイヤーなんてまだまだ先だわぁ〜」とか思っていた自分の創造のはるか数千倍の速さで2020年はやってきました。
衝撃的でした。
今年も1年頑張って生きていこうと思うのであります。


以前別のブログに投稿していた内容なのですが、こちらにも投稿しておきたいと思うので、書かせていただきます。

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彩冷えるとの出会い

遡ること10年ー。
おだいかん中学2年生。
所謂、厨2病にかかっていたと自分でも思うあの頃。

今の私を作り上げる上で最も大切なことを教えてくれた彩冷える-ayabie-というバンドがいました。
ちなみに読み方は「あやびえ」。
「る」は読みません。

ややこしさのあまり、インパクト絶大です。

当時私が憧れていた友人がおり、その友人が好きだったのがヴィジュアル系バンド。
「友達の影響で〜」というよくあるパターンではありますが、そんなきっかけでヴィジュアル系バンドを好きになり始めました。

よくヴィジュアル系バンドというと「えっ…」というリアクションをされることがありますが、もちろん私もその抵抗感がなかったわけではありません(笑)
視覚的に訴えてくるインパクトはとてつもなく大きいものがありますからね(笑)

ヴィジュアル系バンドというとX JAPANを思い浮かべる方が一番多いのではないでしょうか?
あとはLUNA SEAやL'Arc〜en〜Cielなどなど…。

ヴィジュアル系バンドといえど、音楽としてはロックをメインでやっているため、ヴィジュアル系バンドではないロックバンドからは少し差別的な印象を持たれていたり、正統派ではないなんて言われたりしていることから、一般的にもそういう印象が芽生えているのではないかと私は思っています。

確かに奇抜な髪色にメイクに衣装にと、日常生活の中では見かけないレベルではありますが、でもあれも一つのアーティスト表現。
音楽で表現するための世界観の補強として必要な要素だと好きになるにつれ、理解できるようになりました。

私はグロ系が苦手なのもあり、中には本当に「うぅっ…」と思うものも正直ありますが、、(笑)

ちょうど私がハマった時期のヴィジュアル系は「ネオ・ヴィジュアル系」と呼ばれる世代で、ヴィジュアル系のトレンドを常にキャッチしていたSHOXXという雑誌には「ルックスの良さがまず先にあって、ある意味でアイドル的な盛り上がり方に似ています」、「ライヴも、よりエンターテインメント性が強く、芝居の要素を取り入れるバンドも目立っていて、そんなライヴの雰囲気をファンは楽しんでいるようです」なんて記載も。
今の地下アイドルの動きに近いものがあり、V系専門のCDショップ(ライカエジソン、ブランドエックス、ZEAL LINKなど)でのイベントやライブハウスでツアーを回り続ける活動がメインでした。
メディア露出はV系専門媒体でのみ。
テレビなんかに出ようもんなら批判殺到な世界観でした。
表には出てこないけど、ピンポイントで熱狂していて、実際にthe GazettE、ナイトメア、Alice Nine、アンティック-珈琲店-、シドなどのバンドはオリコンチャートでヒットを記録していました。

これらのバンドと同じ世代だったのが、
彩冷える-ayabie-。

2004年5月に結成された5人組のヴィジュアル系バンドです。

ロックはもちろん、比較的ポップなテイストの音楽が多く、ライブに行くと、ヘドバンよりもフリをしている曲の方が多い感じ。(アヤビエ時代はそんなこともなかったと思いますが。)

何が魅力かと聞かれれば、5人全員のキャラが全く違う。
未だに「なんでこの5人が一緒にやろうってなったんだ?」って私ですら思うレベルです(笑)




Vocal 向日 葵 (Aoi)

ボーカルの向日葵(あおい)くんはとにかく怖いほどプロ意識があって、「彩冷えるのボーカル」というスイッチが入ったら、絶対に隙が見えない。
世界観や「自分はこうあるべき」という理想がしっかりあって、それをとにかく追究している。
なのできっと彩冷えるにも理想や目指す世界観があり、それを守り続けてきた人なんだろうなと思います。
ファンへの気遣いも半端ないし、記憶力も恐ろしいレベル。ファンの名前やTwitterアカウントまでしっかり覚えてくれる神対応な方です。



Guitar 夢人 (Yumehito)

ギターの夢人は…、うん、なんか嵐で言うと、相葉ちゃん?SMAPで言うと、香取くん?
ファンの前ではおちゃらけキャラでふざけた姿ばっかりだし、たくさん笑わせてくれる存在ですが、本当は責任感が強くて、真面目で、音楽に対しても真剣に向き合っている。
自分が加入する前のアヤビエの曲も愛してくれていて、初めて自分が過去の曲を演奏する時には「その曲が持つイメージを壊してはならない」と誰よりも練習する一生懸命な人。
意外に野望も強く持っているタイプだから、いざという時は結構しっかり意見しているんだろうなと見ていて思います(笑)



Guitar タケヒト (Takehito)

もう一人のギター、タケヒトさん。この人は彩冷えるのブレインです。本当に司令塔的な存在。
慶應大学経済学部を卒業したのかな?中退したのかな?わからないけど桐蔭学園高等学校を卒業しているという学歴的なところはもちろんですが、とにかく冷静沈着。
物事を客観的に捉え、最善の術をとることを考えている人。立ち振る舞いも含めて、とても賢い。
でも前にドラムのケンゾのバースデーイベントの時に自分の出番を追えてからビールを飲みに行ってから帰ってきた時にはお茶目なところもあるんだなと思いました(笑)



Bass インテツ (Intetsu)

ベースのインテツさん。もうこの人は独特過ぎて言葉では表現できません(笑)
話し方からキャラ設定から…(これはキャラ設定なのか?)
それはちょっとよくわからないのですが、サンリオキャラクターのシナモンが好きでマカロンとお紅茶が好きで、JILLSTUARTが好きという…。
でもこの人も桐蔭学園高等学校を卒業して、中央大学法学部卒業というインテリ。
後述しますが、カメラマンとしても活躍されております。
世界観を大切にしている度合としては向日葵くんに次ぐのではないかと思います。
ファンに対してはキャラを守りつつも素直に向き合ってくれるタイプ。
感情もストレートに表現してくれるし、ちょっと毒舌なことも容赦なく言っちゃうタイプ。(笑)
そして暴れ曲の時には誰よりもヘドバンが激しいというギャップ付き。
掘れば掘るほど新たなキャラが出てくる男です。



Drums ケンゾ (Kenzo)

そして最後はケンゾ。この人はミステリアスで本当に好き。
あまり言葉を紡ぐのが得意なタイプではないのかな?といつも思うのですが、何を考えているかはあまりわからない(笑)
でもきっと感じる力とか考える力がすごく高くて、音楽として作品になった時に日頃のケンゾからは想像もつかないくらい繊細なものがいつも生まれていて。
私はケンゾが作る音楽がいちばん好きです。
ドラムにもすごくこだわりがあって、巨大なドラムセットはヴィジュアル系の業界を超えて、有名なはず…!
おそらく彩冷えるの中ではいちばん社交的なタイプなんじゃないかな?
ヴィジュアル系界でも縦・横の繋がりがとても広く、色んな人と交流しているイメージ。
感性で生きてる人なんだろうなぁっていつも思っています。
あと育ちも良さそう(笑) 確か玉川学園出身でしたよね(笑)
いつもすっぴんでも綺麗な顔でいちばんの男前でもあると思います!



そんな5人が作る音楽というのは個性が強くて、曲を聴いただけで誰が作ったかがわかるほど。
歌詞は全部向日葵くんが書くんですが、楽曲は残りの4人が書くのがほとんど。
4人それぞれが全く異なるテイストの楽曲を作るので、ライブのバリエーションも盛りだくさん!

楽しくポップに踊れる曲もあれば、しっとり聴かせる曲もあり、みんなでジャンプして一体感に包まれる曲もあれば、頭振り回して暴れる曲もあり…。

どの曲にもそれぞれの世界観がしっかり表現されているという個性の強いバンドです。



彩冷えるの物語

ヴィジュアル系のシーンでもそれなりに成功を収め、2009年には満を持して、メジャーデビュー。
まさかの徳間ジャパンから(笑)
デビュー曲は無難な感じの曲でちょっとガッカリした気持ちもなかったわけではないけど、4枚のシングルを出して、アルバムを出して、ツアーもやって、上手くいってると見えていた矢先。

2010年8月9日ー。

突如バンドの「顔」であるボーカルの向日葵くんを除く4人全員が脱退を発表。

これは向日葵くんのソロ活動にばかり注力した事務所に対する、残りのメンバーの謀反と言われていましたが、後に「当時所属していた事務所の経営の都合上、脱退せざるを得なかった」という話が出ます。

ただこの脱退が発表された時にファンが一番悲しんだことは、この脱退がどうやら円満に行われたものではなく、向日葵くんにだけ知らされないまま決定され、発表されたということ。
というのも、メンバー脱退が発表された数時間前に向日葵くんは「今日も天気が良いからこれでもかと洗濯をしてます!」「太陽に照らされて乾いた衣類は癒される香りがする」というとても日常感溢れる内容を更新していたのです。
この脱退事件は、ファンの間では「洗濯物事件」と呼ばれています。

バンドなので、音楽性の違いが原因で、メンバーの脱退、活動休止、解散などが起こるのはよくある話です。
(むしろ何十年も活動を続けられるバンドの方が少ないのが実情です。)
でもボーカル以外全員が一気に脱退するというのは不仲か?と思わざるを得なかったのが、本音。

その後、向日葵くんがブログで脱退について「大人気なく涙が止まらなかった」「ソロも彩冷えるに繋げるために続けたかった」と書いたのもファンとしては胸が痛かったです。

極め付けは脱退した4人で「AYABIE」という名前で再度バンド活動をスタートしたこと。

新しいバンドをAYABIEという名前にした理由は「彩冷えるとしての活動を完全にやり切れていないから」と。
これまでメンバーが変わるごとに名前を変えて活動してきた彩冷えるですが、このスタートの時は向日葵くんが一人残る「彩冷える-ayabie-」があるのにも関わらず、
「AYABIE」をスタートさせたのはもう決別することの決定打に見えました。

向日葵くんは「彩冷える-ayabie-」として一人で活動をしていましたが、「1人では歌えない」と2010年11月に活動を休止。
またいつか5人で活動を再開したい」という願いを込めての「活動休止」でした。

私は向日葵くんが一人で活動をスタートした当初、応援をしに現場にも行っていたのですが、やはりそれまで一緒にオッカケをしていた他のメンバーのファン友達がいないことや、5人が相乗効果を生んでいたからこそ作ることができていた音楽が聴けないことに歯がゆさと物足りなさを感じ、自然と離れました。
私は向日葵くんがすごく好きでしたが、やっぱりメンバーと一緒にいる向日葵くんが好きなんだと改めて実感しました。

その後、イベントをきっかけとして、時々5人でライブをやり始めたりするものの、
向日葵くんは相変わらずソロで歌手や声優の仕事を。

夢人くんはベルという新たなバンドを結成し、所属。

タケヒトさんはAYABIEの最後を収め、時々サポートギターとして活動。

インテツくんはベースを置いて、カメラマンに転身。

ケンゾさんははソロプロジェクト「BVCCI HAYNES」やNIGHTMARE・柩さんのソロプロジェクト「GREMLINS」でドラマーとして活動。

それぞれの道に分かれていました。

私としても時々チェックしたり、イベントで再結成することがあれば、駆け付けたりと5人の彩冷えるの姿が見られるチャンスは逃さないようにしていました。

すごい久々のライブでも音楽がかかれば一瞬で当時に戻るし、振付も完璧だったし、同窓会みたいでした。
「私の青春はここのある!」っていう感じ(笑)

日本でも韓国でもバンドに限らず、アイドルのグループのメンバーが脱退したり、活動休止したりと色々とありますが、やっぱり何かが欠ける前の姿を知っている人間はその欠けた後の姿をなかなか受け入れられないものですね。
見ているだけのファンですらそう思うんだから、実際にやっている本人たちには色んな感情が渦巻いていたと思います。
よく「推しがいつまでもいると思うな」なんて話がありますが、まさしくその通り。

芸能界での活動をやめてしまう場合もあれば、芸能界での活動は続けているものの、人間性の部分が変わってしまう場合もある。
私にとって彼らの存在はそんなことを教えてくれました。
(それ以外にもオッカケのいろはやファンカーストの中で生き延びる術を教えてくれたのは彼らでした。笑)

そんな彼らが2019年、再結成。

再始動ー。

彼らはこれまで自分たちに起こったことを全て活かす形で活動していくようです。

2020年、すでにアルバムリリース、全国ツアー、イベント出演が決まっており、精力的な活動を見せることを明かしている彩冷える。

今後の活躍に大きく期待し、見守り続けたいと思います。


おけい

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