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人事異動~得も言われぬ不安~

公務員は今ぐらいの時期に人事異動の内示が出されます。
その日は悲喜こもごも、内示が出る前も後も仕事になるようならないような。
私自身は、残留だったこともありますが、それ以上に手元の仕事と当日の予定がパンパンで気にする余裕もなく。

そんな中、後輩がここ数日、「来年どうなるんだろう」「odenさんがいなくなったらどうしよう」と不安を漏らしていました。
異動に不安や期待があることは分かりますが、自分が残ることへの不安をそこまで感じるとは思いませんでした。
(冗談なのか本心なのかは分かりませんw)
私も後輩も残留なので、少し安心していたようですが。
まぁ、異動になってもよほどのことがない限り、大丈夫なんですけどね~。

不安の正体は?

後輩が抱いていた不安って何なんでしょうか?
全く新しいことを覚えるわけでも、昇進で責任がぐっと増えるわけでもなく。
たぶん「分からないけど不安」という状態なんだと思います。

不安材料の文章化

後輩に聞いてみました。
「何が不安なんだよ?」
後輩が入庁1年目の時に、私が指導係ということもあり、私がいなくなることが不安だと言われました。
「いなくなって何が困る?」
今まで、部署の業務や法令・制度についてはもちろん、市役所全体の仕事のやり方や流れなどを聞いていた人がいなくなると、誰に聞けばいいのか分からない、とのこと。
「2年目の、特にここ最近は聞いてきてないよね。教えてもらうべき基本的なことは身についているんじゃない?」
もちろん、相談はありますが、仕事をするうえで当たり前であって、私の方から後輩に相談して一緒に答えを出すこともあります。
それだけ頼りになる存在になりました。
全て教えた、免許皆伝!ではないですが、とりあえず困ることはないレベルでは教えたかと。私自身、日々勉強ですし。
後輩としては困ったときに誰に聞けばいいかとも思っているようですが、他の人に聞けばいいし、何より、
「他部署に聞く度胸はついたでしょ?マニュアルの探し方も覚えたよね?」
財務伝票のことは会計部門に聞けばいいし、契約については契約部門に聞けけばいいのです。
それが最新情報であり、正式なのですから。
こんな感じで、漠然としたものを細かく具体的にしてみると、不安が不安ではなくなるんです。
トヨタのカイゼン手法の1つ、「なぜを5回繰り返す」に似ていますね。

不安を感じるも大切なこと

不安を解消することを書きましたが、不安に感じること自体を否定するつもりはありません。
不安はセンサーです。
むしろ感じる方が正常で、正しい備えをすることができます。
大切なのは不安を感じた後に、その中身と解決策を明らかにして対処すること。
上述したのも、実際には不安を解消する方法ではなく、未来に備える方法だと思います。
「なんとなく不安」のままでは、何も進みません。実際、この不安を放置していたら、マズい未来が訪れるかも。。。


不安に苛まれることが好きという方がいればそれでもいいですが、私は苦手なので。周りが不安だ不安だと言っていることもしんどいです。
公務員の異動に限らず、仕事の場面や、学生の新入学・新学期など、春は特にこの不安が大きいでしょう。
でも、ほんの数分、数秒だけ冷静に客観視すれば、意外と大したことなかったり、やりようがあったりします。
そのうち、不安が未来への期待や楽しみに変わるのではないでしょうか。
ま、かくいう私は「大丈夫かな」と自分を落ち着かせるだけで、その境地まではたどり着けないのですけどね。

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