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マインドフルネス入門書

 ストレス社会の現代でストレスがない人間なんていない。ストレスがあって当然であり、悩みがあって当たり前なのだと考えていた。


 私は日常のストレスや過去の失敗が頭の中を繰り返し考えるのが習慣になっていた。考えようとしなくても無意識で考えてしまうのだ。


 そうやって、悪い考えを繰り返して考えていると精神の病気になってしまう。


 このままではいけない。と思い、何かをやろうとしても自分の過去のストレスの雑念が邪魔をして前に進もうとしても邪魔をするのだ。


 その繰り返しを10年以上も続けてきた。


 『マインドフルネス』を知ったのは2年前であった。


 最初は、まったく信じてはいなかった。

「ストレスや負の感情が出てきたら呼吸に意識を向けるだけ?」


「しかも、3分でいい?それだけで心が救われるなら誰も苦労はしない。」


 そう思ったのだが、とりあえず「マインドフルネス呼吸法」を試してみた。


 ストレスや負の感情が出てきたら姿勢を正して呼吸をしてみる。


 鼻から冷たい空気が入ってくる

胸部が膨らんで温かい空気が鼻から出ていく。


 自分の「呼吸」に意識を向けて観察をすると、瞬間的だがストレスや負の感情を考えなくてよかったのだ。


 私はストレスや負の感情を考ると、マインドフルネス呼吸法をするようになっていった。


 マインドフルネスについて調べはじめる。

マインドフルネスが習慣になっていく。


 いつしか、自分の心のコントロールができるようになっていくの感じた。


 すると、「仕事」や「作業」をするときにストレスや雑念が出てこないようコントロールできたのだ。


 「やらなければならない事」だけに集中ができたのだった。


 仕事や作業やプライベートなどが、良い方向に進みはじめる。


 10年以上もストレスや過去の失敗の負の感情から抜けれなかった私が今では人並み以上の生活を送れている。


 長い間、私のように苦しみ続けてしまう人がいなくなるように『マインドフルネスを知ってもらいたい』と思いこの本を執筆している。


マインドフルネスとマインドレスネス


 「マインドフルネス」を直訳すると「気づき」である。自分自身の状態について気づいていることなのだが、それをはじめて聞いた人はなんの事だかわからない。私もその1人だった。


●イライラしている自分に気づいていれば「マインドフルネス」


●イライラしている自分に気づいていなければ「マインドレスネス」


 「マインドレスネス」は「マインドフルネス」の反対である。では、わかりやすく具体的に説明をしてみよう。


 「あなたは30秒間だけ何もしないで下さい。」


 実際にやってみると30秒といえど何もしない事は意外に難しい。身体を動かさないのは出来るかもしれないが、自分の心は勝手に色々な事を考えてしまう。


 「30秒って長いな。」

 

 「ちょっと、この部屋は気温が高くて暑いな。」


 「退屈だな。」


と勝手に雑念が出てくる状態を「マインドレスネス」という。「マインドレスネス」は


 日常生活でも、勝手に雑念が出てくる「マインドレスネス」になる時はあります。



 「銀行にいかなきゃな。」


 「仕事したくないな。」


 「遊びに行きたいな。」


などと勝手に雑念が出てくる状態を「マインドレスネス」と言います。


 ストレスを溜めやすい人や集中力がない人は「マインドレスネス」の状態であるのです。


 反対に「マインドレスネス」が浮かびにくい心の状態は「マインドフルネス」と言います。


マインドレスネスがダメな理由


●心が疲労する。


 マインドレスネスの状態が続くと少しづつ、心が疲労してきます。この状態から抜け出さないと精神の病気になってしまいます。


●ネガティブになりやすい。


 「マインドレスネス」の状態はマイナスな思考になりやすく、愚痴ばかりこぼすネガティブな人だったり、批判や否定を繰り返す人だったりしますが、どちらも周りの人間にも良い影響は与えないです。


●集中力が減少する。


 集中をしようとすると、雑念が邪魔をして集中が出来ないというケースもあります。

マインドレスネスをマインドフルネスに変えるには


 「マインドレスネス」の状態から「マインドフルネス」の状態に変えるにはどうすればいいかというと


「今、この瞬間の自分を観察する」をすれば「マインドレスネス」の状態から「マインドフルネス」の状態に変える事ができるのです。


 「マインドフルネス」の感覚を持つと「今、この瞬間」を生きれるようになります。


 具体的な例を挙げます。

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