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魂が求めていた事かも。1

料理教室をしていた時代がある。
古い平屋を借りて、リノベして。

マンションが建つことになり
4年間で幕を閉じたけれど
人気の教室だった。
(自分でいうけど!)

準備のために日々通うのは
時に面倒だったけれど、

漆喰を友達と塗ったり
息子とペンキで塗ったりね

とりわけ、楽しかった記憶は
古い台所を白いペンキで塗って
好みのアイアンフックを取り付け、
大きなオーブンも設置して
お気に入りのキッチンを生み出したことだ。

料理の仕事が長い私にとって
キッチンは私のお城だ。

自宅で教室をしていた時も。

他が散らかってても(笑)
キッチンが心地よければ、
私はじゅうぶん幸せだった。

それが
仕事のために、お客様のために
レシピを考え、インテリアを設え
喜ばれることを生きがいに、

いつしか
自分の住まいにあった「お城」は
私の心落ち着く場所とはかけ離れた。

「事務所になっちゃったよ」と笑ったら
以前の住まいを好きでいてくれた友人が
すごく、すごく残念がっていたのを
たまに思い出していたけれど

自分より
家族より
外に向けられた私のやりがい、生きがい。

そこが
人生の目標になっていた。


昨夜のひとり夕飯


自分の生きがいが外に向けられたことで
内側の環境は、自分の範疇から離れた。

何も言わず私を自由にした夫の
心中はいかばかりか知らないが
(本人曰く、本音が言えない)
夫が生活環境をやる事になり

私はいつもかも、
汚れた家を目にしては
「仕方ない、今は。
 だって自分の目標のためだから」
と、言い聞かせていた。

けれども
私の活動、仕事、ニーズが
複数抱えることになるたびに
うつになったんだけど

その時、必ず自責の念に駆られる
唯一の事柄は

「こんなに家が散らかっているのは
 私のせいだ」
「やるべきことをしないくせに
 自分のやりたいことばかりやってきた
 このまま年を取っていくのか、
 こんなに汚い家のままで・・」

という、
もしかしたらうつ経験者さんからも
(もちろん経験していない方からも)
あまりにも歪んだ否定思考。


そして
実は、そこまで汚部屋ではないのに
常にそこにフォーカスしていた私がいた。


何だろう、何でだろうと
さすがに今回は振り返ったし

もともと片付けなんて苦手だし
嫌いだし、とも思ってきた・・。


そしたら
実は
違っていたことに気づいた。

本当は、
家を整えて
心地よく過ごすことが、
私の幸せだったということ。

(長くなるので、その2に続きます)