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田中の独り言6月2日 2024 地元のお祭り

地元で6月にお祭りが行われる。
4年に一度のお祭りだが、
コロナで前回見送りになったので8年ぶりになる。

「今年は年齢的にも体調的にも無理かなぁ」と思っていたけど、
1ヶ月前くらいになると、
町中も何だかお祭りムードで
あちこち飾り付けやちょうちん、のぼりなどが飾られる。

週末になると神酒所にも人が集まり、
男衆はあちこちの飾り付け、
女衆は料理を作り休憩に来た男衆や他の区域の人達に振る舞う。

町中がソワソワとお祭りムードになってきた。
普段あまり連絡とらない姉弟や親類から電話が来て、
子供用のお祭り服はないかと聞いてきたり、
どこにいくら寄付を出すとか情報をくれたりとか
なんだかせわしなくなってきた。

自分も8年ぶりにはっぴやダボシャツなどを
引っ張り出して洗濯したりアイロンがけしたりと
なんだか浮き足立ってきた。

お祭りってすごいなぁ。

こんなに外に出たくない自分が
「歩けないから自転車でじゃないとな-」
と行く前提になっている。

本当なら毎週末に神酒所の料理のお手伝いをする。
8年前は行けたけど今回はお手伝いには行けそうもない。
それでもやっぱり御神輿を見に行きたい気持ちになっている。

お祭りは3日間行われる。
金曜の夜は宵宮と言って神輿に御霊入れという神事を行いう。

各神酒所から御神輿を担いで1カ所の神社に集合する。
大きい宮神輿から中くらいの神輿まで
何十基もの神輿がひしめき合う。

決して広くはない境内に相当数の担ぎ手と
神輿がぎっしりひしめき合う。
普段閑散とした神社の境内が満員電車さながらの
ぎゅうぎゅう詰めで熱気でもう汗だくだ。
担ぎ手達は皆興奮状態だ。

全部の神輿が入る頃、もう辺りは暗くなっている。
時間になると境内の明かりが一斉に消され真っ暗になる。
神様が神輿に移られる神聖な暗闇だ。
この時ばかりは担ぎ手も皆息を殺している。
神主が榊を振るう。
神事が終わるとかけ声とともに一斉に神輿を担いで
その場で荒ぶるように神輿を激しく揺さぶる。

小さな石造りの鳥居をくぐるのは一苦労だ。
興奮した担ぎ手達を押さえ、
一基づつ鳥居をくぐりそれそれの神酒所まで激しく練り歩く。

多分この夜の神輿は特別だ。
金曜夜だから仕事で来られない人もいるだろう。
自分は早退してでも毎回必ず宵宮に行っていた。
夜の荒ぶる神輿がとてもきれいで大好きなのだ。

8年前も若者に混じり境内に入った。
自分が自分でなくなったかのような興奮状態がたまらない。
トランス状態と言っていいだろう。

土日のお祭りには多くの担ぎ手と観客が集まる。
年々集まる人数が増加しているようだ。

昔に比べて神輿を担ぎたがる若者が増えてきて、
女性の参加も多い。
髪をキリッと一つ結びの団子にして
揃いの半天やはちまきでキメた若い女衆は注目の的だ。
この日ばかりはどんな髪型よりも
お団子にはちまきが粋でカッコいいのだ。

土曜と日曜では神輿のルートが違う。
そしてそれぞれに見せ場となるポイントがある。
また主要道路の片側を封鎖し、
何基もの神輿が並んで担ぎを競うように練り歩くのも見ものだ。

最終日の夜には神酒所が近づくとなかなか帰ろうとしない。
なるべく遅く一層激しく神輿を揺さぶり
最後の瞬間を名残惜しそうにしている。
つぎの祭りは4年後なのだ。

こんな感じで地元のお祭りがもうじきやってくる。

なんだかんだでやっぱりスゴく楽しみにしているんだ。

今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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