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組織開発って本当に必要?

最近50人規模以上の組織では組織開発の必要性が頻繁に聞くようになりました。海外では「Organizational development」と言われ、卓越した会社(組織)になる為に重要な部門です。

組織開発の目的
①集団シナジーを活性化する
②組織内部の関係性を健全にする
③自走できる組織にする



日本で組織開発は必要か?

実は1950年代にすでにアメリカで組織開発のモデルは誕生していました。ただ組織開発の必要性が日本で言われるようになったのは本当に最近のことです。

何故このようなことが起きたかというと、文化の違いが背景にあったことが大きな原因です。

そもそも組織開発は組織内の人間の「関係性」「相互作用」にアプローチする手法です。
日本は昔から和の精神を重んじ、特に集団になると強いと言われていました。
一方で、欧米では個の尊重を大切にしてきた文化があります。
個を尊重した上でどのように関係性を良くし、シナジーを生み出すか?そのために組織開発が必要だったことも頷けます。

しかし、時は流れて今日本では個の尊重を認める場面が多くみられるようになってきました。
LGTB、マイノリティ、副業などはその表れです。
同調圧力の否定だったり、イノベーションの必要性を言われているのも一種のシグナルだと思います。

だからこそ、企業は組織開発に力を入れる機会が増えてきているのだと思います。

組織の箱 (1)

組織開発をするにあたって

先述した通り、組織開発は「関係性」「相互作用」にアプローチします。

例えば皆さんが組織開発を任されたとします。
その中で、同じ部署内のAさんとBさんが色々な所で衝突するし仲が悪い。周りの皆はそのような認識だけども、当の本人たちは全然認めない。
※よくある話ですよねw

その様な場合、アプローチが難しいですよね。

ここでやりがちなことと言えばAR(アクション・リサーチ)
簡単に言うと、なぜそのようなことが起きているかを調査することです。

お互いの話を聞いて、改善策を探る。

・・・・全然解決しませんw


もしこのような状況があるのなら、まずお互いを結託させなければいけません。
※結託:互いに心を通じ合って(よくない)事に当たること。


結託させる為には共通のvisionを見せることです。
visionは目指すべき理想の世界ですが、理想の世界を達成を邪魔しているものがある訳です。
因みに、共通のvisionを見せる際は、必ず2人を同席させましょう。

人は、共通の敵がいるとすぐに手を組みます。
簡単に言うと利害が一致すると途端に仲良くなります。


組織開発が経営戦略・人事戦略と密接な関係にあると言われているのも上記のようなことが理由になります。

Visionは経営戦略には欠かせないものになります。
Visionを達成する為の組織があり、その組織に在籍している人たちを活かす方法が組織開発だからです。


そのためには、組織開発の担当者が深くVisionを理解していかなければなりません。

是非、最初の取り組みとしてVisionの深い理解から初めてみましょう。

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