没我のスキル
こんにちは、組織の箱です。
今回の記事は人の成長に大きく関わる話です。
没我という言葉を初めて聞いた事がある方もいるかと思いますが、これから昇進する人、人の上に立つ人にとってはかなり重要な話になりますので是非参考にしてみてください。
没我するほど、成長は加速する。
人の成長を定量化することは、容易ではないことを皆さんご存じかと思います。なぜなら大前提として人は日々成長しているし、どの部分を切り取るかで、成長の尺度がそれぞれだからです。
例えば、セールスで数字をあげられるようになったらそれは成長ですし、プロジェクトを滞りなく完了させるようになれれば、それも成長だと思います。
ただ、どれにも共通しているキーワードは
「相手の為にできることを増やす」(没我)ではないでしょうか。
セールスならクライアントの為になることを考えられると、売り上げが伸びますし、プロジェクトだとメンバーが動きやすいようにすると、スムーズにプロジェクトが運びます。
つまり、没我すればするほど影響力は増し成長は加速します。
また、没我は「利他の精神(利他力)」に直結するものがあります。
利他的行動をする人は自分の利益だけを考える人よりも、幸福度が高く成長スピードも速いという調査結果も出ていますので、お時間があればご覧ください。
(ニッセイ基礎研究所様調べ ※リンク有)
没我と自己犠牲は似て非になる。
よく勘違いされるのが、没我と自己犠牲の同一化です。
実はこの同一化は由々しき問題で、没我しろと言われて自分を押し殺し他人の為に頑張り続け、精神的に参ってしまったという人は多くいます。
没我に大切なことは、「全体を良くする姿勢」です。
ここでいう全体には、あなた自身のことも含めてということを忘れないで頂きたいです。
また、ある本でこんな話を見たことがあります。
見える範囲を全力で。
没我し、利他の精神を育てていくと自然に大局観が養われます。
(大局観は視野・視点・視座をトータル的に合わせたもの)
大局観は全体を良くする為に必要な力の一つで、誰でも鍛えられるものです。鍛え方は本当に簡単で1歩先を見据えることを意識するだけです。
最初のステップは、あなた自身のことをよく見ること。
そしたら次は隣の席の人を良くすること→自分のデスク周りの人を良くすること→自分の部門を良くすること→部門に関連が深い部門を良くすること→会社全体を良くすること→業界全体を良くすること→社会を良くすること→国を良くすること→世界を良くすること。
みたいな感じで、徐々に自分の影響力と大局観を養えばいいだけです。
ただ、自分のこともままならないのに視野を広げて国とかのことを考えてしまうと、空想に近いことになってしまうので気をつけましょう。
心地の良い範囲を知る。
物事を大きく考えられることに憧れる方は多いかと思います。
ただ物事を広く見ることと、自分の力をどこで発揮するかは全くの別物と認識しておくことが重要です。
人には、適正な影響力の範囲というものがあります。
影響力の範囲が大きい小さいで優劣はありません。
例えば、小さな居酒屋で店長として皆と楽しく過ごすことが好きみたいな人もいれば、大企業の社長が向いている人もいます。
自分がどこでどのような範囲で影響力を発揮するかを理解しましょう。
このお話からも分かる通り、ナイチンゲールは最初から何千人もの患者を助けようとしたわけではなく、目の前の患者に集中しました。
目の前の患者を癒すことこそ、彼女が一番影響力の発揮しやすかった場所なのです。
優秀なマネージャーへの道のり
今後マネージャーになる方は、まずは隣人を助けることから始めましょう。それが優秀なマネージャーになる為の近道です。
そして、自分のやっていることが最終的にどのようになることかをイメージしながら取り組むことをお勧めします。
その中で自分が力を発揮しやすいところを見つけそこで全力を尽くし、全体を良くする為に没我し物事を考えていきましょう。
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