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諦めきれない後継者問題/今日面接者が横浜から高知県本社に来た

1週間ほど前だろうか、横浜の職安から電話があった。
ウチ(小田々農園;SOLA株式会社)の求人
https://kochi-student-job.jp/company/sola%E3%80%80株式会社
に応募したい人がいるという。
私も諦めが悪い。
去年(2022年)の今頃、
もう、やることはやったのに、
結局去年(2022年)の求人活動は成功しなかったから、
農業部門は閉鎖しよう。


と思っていたのに、

年末に二人の応募があり、
1月から一人、3月からもう一人来て
二人いれば一人ぐらい残るだろうと思っていたが、
3月から来た一人は、3日で辞め、
もう一人は、5月ごろから、「今日は調子が悪いので休む」
と何回か連絡があり、
気がつくと7月下旬になっていた。

その(1月から来た2歳の娘を持つシングルファーザー)彼のために、
と思って、
高収入と短時間労働で、娘を心豊に育てて欲しかったから、

彼には、私が持っていえる会社の一つの社長に
この夏にはする予定だった。

だから、コストをかけて
生姜も作付けしたし、教育に相当の時間を突っ込んだ。

そんなことしないで、私が自分でやった方が何倍も早く仕事ができた。

結局、この夏は、他人のツケを私が払うことになった。
全く自分のやりたいことに時間が割けなかった。

だから、もう新たな人は受け入れたくないのに、
私も懲りない、
諦めがつかない。

本当は、IT技術を持っている人で、
そのレベルが、
世界中のどの企業やプロジェクトチームでも仕事をできるような人が
偶然、
農業のある暮らしを自分でやりやりたい人が
来てくれる

理想なのだが、
今回もそうではなかった。
ある意味、どこかに安い時給で雇われざるを得ない
その他大勢の一部の人
(私から見ると自分の人生を自分で決められない人)
にみえた。

ほぼ1日面接をした。
面接者の彼が帰った後で、履歴書を見ると、
福岡正信の「わら一本の革命」に感銘して農業をしたいと思った
と書いてあった。

私は過去の数千人の農業志願者の中で、
「福岡正信を目指す」とか
「福岡正信さんみたいになりたい」
というようなことを言う人には言ってきた。

「あなたは福岡正信さんみたいに、
自分の書いた本の印税が入ったり、
どこかで講演すれば、数十万円のお礼がもらえる
何かを持っているのですか?

彼は、その収入源があるから、
彼のような農法で、何の収穫がなくても、
なんの売上がなくても
そんな収益の上がらない農園を持っていても破綻しないし、
生活もできるのです。」

あなたにその能力があるのなら、
福岡正信のやり方はあなたに向くでしょう。

彼は農業で生活してないのです。
大学教授で、博士号を持っていて、
言いたいことを本にしたり、喋るだけ収入が増え、
生活ができるのです。

私の言う農業とはビジネスです。

自分の育てた農産物を、コストに利益を乗せて売ることができる
それが私の言う産業(ビジネス)としての農業です。」

と、言ってきた。
多分その言葉に大きく傷つけられ、
「小田々なんか嫌いだ。」

と思って、どこかで、騙されたり、
あるいは自分一人で
福岡正信の唱える農法を目指して挫折したり、
何らかのやりくりで、
墜落直前で福岡正信の教えを追求ている人はいるでしょう。

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