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ドミトロ・ウドヴィチェンコのバイオリンを聴いてきた

久しぶりにコンサートに行った。
プログラムには#ドミトロ・ウドヴィチェンコ(#Dmytro Udovychenko)の#ヴァイオリン リサイタルとある。

ドミトロ・ウドヴィチェンコのバイオリン


#2023年モントリオール国際ヴァイオリン・コンクール で優勝した
#ウクライナ のドミトロ・ウドヴィチェンコを聞いた。

おとなしそうな顔なのに、情熱を感じた。
私は、彼のヴァイオリンまで4メートルの位置で
色々向きを変えるドミトロのヴァイオリンの胴が
一番真正面というか真横になる位置で
pianissimosより遥かに小さい音まで
鑑賞した。

繊細だが力強い表現力を感応した。

ドミトロは現在、フリッツ・ベーレンス財団から貸与された
1765年製ジョヴァンニ・バティスタ・#グァダニーニのヴァイオリンで
演奏している。

司会と、曲やドミトロの紹介をしたピアノ伴奏の門脇加江子は
コンサートの最後のほうで
「ドミトロ・ウドヴィチェンコは、2023年モントリオール国際に出場するとき、
ロシアの作曲家ショスタコーヴィチの曲を演奏しようとしたら、
ウクライナの知人や多くの人に止められたが、

『音楽に国境はないし、
私の演奏に最も合う曲を外すわけにはいかない』
と選曲し出場した。
日本に来た時も、
そのせいで、非難されたり、
コンサートが中止になったこともあった。
ということを打ち明けた。

ロシアが戦争をしているのは、
プーチンの野望の道具として
ロシアという国が、使われているからにすぎない。

ロシアの国民全部が悪いわけでも、
ロシア語が悪いわけでも、
ロシアの文化芸術スポーツが悪いわけでもない。

その分別がつかない人たちが、
世界中の国に一定割合いて、
その国の独裁者が戦争を始めるときに、
真っ先に
「外国を攻めよう」と声高に叫ぶのだろう
と思う。

素晴らしい演奏ではあったが、
満席になって然るべき会場に空席が目立ったのが、
私には後ろめたかった。

皆さんも、
このドミトロ・ウドヴィチェンコという名前を
みかけたら、ぜひ聴きに行ってほしい。

ドミトロ・ウドヴィチェンコの略歴

ドミトロは1999 年生まれで5 歳から音楽の勉強を始めたようだ。

ウドヴィチェンコの受賞歴は、
2010年3月の「コルティツァの合意」国際コンクールで1位
2017年にヴィリニュス(リトアニア)で開催されたヤッシャ・ハイフェッツ国際コンクールで第2位
2018年にも第2位
フェルモ(イタリア)のアンドレア・ポスタキーニ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位
オデッサ(ウクライナ)のオデッサ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位、
ハノーファー(ドイツ)のジョセフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクールで第2位
2021年にはオデッサ国際ヴァイオリンコンクールで第1位

門脇加江子のピアノ

高知市生まれ、4歳でピアノを始め、
武蔵野音楽大学ピアノ科卒業、同大学院修士課程修了。
第8回ピティナピアノコンペティション特級の部銀賞。
ベルリン芸術大学留学、最優秀で卒業。
高知県内外のオーケストラとソリストとして多数共演、高知県立美術館ホールプロデュースによるピアノ曲のCD。
室内楽アンサンブル中心の「室内楽の夕べ」シリーズを主催。
ピティナコンペティション、ピアノ教育連盟、ヤマハ、カワイのコンクールで審査員を務める。
高知県立大学、高知学園短期大学非常勤講師。



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