見出し画像

蜂たちと生きる日々

かれこれ半月ほど前だろうか、部屋にスズメバチが飛び込んできた。
窓ガラスにつき当たったタイミングでティッシュの箱で叩き落とした。
机に落ちた彼女はまだ飛びそうで、
そうなると「私に敵意を抱き攻撃してくるはずだ。」
と感じた私は、
彼女が飛び出す前にノートパソコンの下敷きにした。

ふと窓の外を見ると、別のスズメバチが飛んでいる。

「これはいけない。
近所に大きな巣がつくられ始めている」

この谷間には二家族が生活している。
私と、大家さんの母娘だ。

「多分、私の住んでいる小屋か、日本建築の大家さん宅か、倉庫や出荷場、いくつかある小屋に巣がある。」
と思った私は、点検を開始した。
軒先など雨露を凌ぐ場所。
一つ、あった。
母屋の北側の軒に、
すでにパスケットボールの二倍ぐらいになっている。

念の為、他の建物や雨の当たらないような場所を点検した。

他にはないようだ。

私は、冬物の防寒具やオーバーズボンを着、長靴を履いて、
革の手袋をし、
頭に被る傘に防虫ネットをつけたものを被って、

ご近所さんに隙間がないか全身をチェックしてもらってから、

建物に梯子をかけ、

火炎放射器を持って、蜂を落とした。
上向きにかれこれ一時間、
このクソ暑いのに重労働だ。

逃げたり、出かけている蜂がいるので、
30分後、また同じことをし、
今度は巣を落とした。

それから数日ごとに、残りの蜂を落とした。

数日ごとにチェックしているが

最近はいなくなったようだ。


作業小屋のスズメバチの巣

さて、文旦山で、昨日草刈りと摘果作業をしていると、
レモンの木の剪定をしていると、
ハサミを持った手に激痛が走った。

私たちが柴付けと呼ぶ小さい蜂が私を刺した。
レモンの木の下側に作り始めただろう小さい巣があった。
一匹のシバツケが巣に止まって、こちらを見ている。

本当は、火炎放射器で焼くのがいいのだが、
ここには持ってきてない。

今後は持ち歩かなくてはならない。

だから、私は足の裏でキックして、
一挙に巣と蜂を叩き落とした。
なんとか当たったようだ。

攻撃してくるハチはいなくなった。

その文旦山、昨日はとても暑かった。

私はちょくちょくペットボトルで凍らした水を、
溶けた分だけ飲んで、日陰で休憩する。

その休憩場所は栽培をやめた近所の農家の作業小屋の軒下だ。

一昨日から、畑でスズメバチを見かけていたが、
「まさかここにはいないよね」
と思って、軽くチェックしたが。
いなかった。

ところが、昨日見ると、
いるではないか、
見えにくいところにやはりバルケットボールの二倍ほどの巣がある。

私は、取り合わないことにした。
休んでいる私の頭の2、3メートル上なのだが、
こちらが静かに休憩している分には、
彼らも私に取り合う暇はない。
働きバチたちは、
餌集めと、巣の材料集めに忙しいのだ。

彼らは、農作物の害虫を食べてもくれる。
本当は農家にとっては、益虫なのだ。

生活の場にいるスズメバチと、
農場の周りにいるスズメバチは、
私にとっては、違う存在なのだ。

そうはいっても、
足下げ(アシナガバチ)や柴付け(シババチ)は
果樹の枝や葉や石垣に巣を作っていて
どこで出会い頭の事故に遭うかわからない。

私の右手は柴付けの昨日の攻撃で、1.五倍ぐらいに腫れている。

今日も暑い中、草刈りと、摘果と、剪定が待っている。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?