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異なる価値観の人と一緒に仕事ができるか?

これまで、行政・政治、非営利団体、ビジネス界と様々な所に足を突っ込んできた中で、いつも直面する一つの命題がある。

「異なる価値観の人と一緒に仕事はできるか?」

というものだ。実際多くの人は、分かり合えない。そして、互いの違いが目について、どちらかと言うと、遠目で反目し合うか、近づきすぎて大喧嘩してしまうことが大半である。

僕の答えは、「Yes」である。しかも、それができれば、自分たちがこれまで実現しえなかった価値を創出していくことが可能になる。

今回は、それを話していこうと思う。

1.そもそも組織にとって価値観・文化の一致は大切

組織を運営していく中で、価値観の純度を高める事は、言わずもがな非常に重要である。それは、組織の結束感を高め文化による非言語コミュニケーションを可能にし同じ目線で皆が一緒に仕事ができる。
だからこそ、ミッションや行動規範は大事だし、優れた企業であるほど、単なるお金儲けではなく、それを大切にしていることこそが競争力の源泉となる事を理解している。

2.価値観の合致は制約と脆さを生み出す

一方で、それは、閉じたコミュニティを生み出し、イノベーションとは真逆の作用を生み出す。

あの人はうちとちょっと合わないんだよね。
そう言って、仲間になるべく入れないようにする。

お金ではない何かを大事にしている組織ほど、自分達の価値観に合わない仲間や仕事は取りたくないと潜在的な抵抗が生まれる。そうやって、組織の成長機会を自らの手で閉ざしてしまう。

例えば、コンビニの数に匹敵する非営利団体はそれが顕著で、身内の小さな中小企業、もっと言葉を選ばずに言うと、サークル活動になっている組織も多い。
例えば、既存の延長で何となく過ごしている大企業が自社の文化や価値観だけを大切にしていくと市場の変化についていけず衰退に突き進んでいく。

こうやって組織の文化や価値観を大切にすればするほど、組織の成長を制約し新たな変化にもろい組織になっていく

3.「共想」と「隣存」が価値共創のエッセンス

もし、自分たちの価値観を大切しながら、全く異なる価値観の人たちと一緒に仕事をすることで、自分たちの想いを叶えるスピードが10倍になるとしたら?

その秘訣は?と問われれば、シンプルに2つ。

「共想」:共通の想いを掲げること
「隣存」:共に存在する事を許容し合うこと

です。

それぞれもう少し丁寧に説明したいと思うのですが、
文章が長くなってしまったので次回の記事にて。

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