代表のかたが許してくだされば
通っているスイミングスクールのマスターズコースでは、コース数に限りがあるため同じコースで泳いでいても泳力に幅がある。
上を見ればマスターズ日本記録ネーチャンもいるし、ダンスをYouTubeに投稿するタイプのニーチャンも水泳に関しては鬼軍曹だし、将棋の高校生チャンピオンも文武両道で速い。謎メンツ。
それと比べれば、選手コースあがりのJCJKギャル達や、アラフォーおじさん(私)達は遅い。でも、コースを下げるのも下のコースの人に迷惑と言われるので、必死になってついてゆく。
ドリルやフォーム練習を除けば、基本的にコーチは練習メニューを貼るだけで、サークル見ながら自主的に練習することが多い。すると、練習を先導するのは鬼軍曹ニーチャンになる。
鬼軍曹ニーチャンはダラダラ泳ぐのが嫌いなのだろう。後ろの人達による「もう少し休みたい」希望も空しく、インターバルなしに次々と練習メニューをこなしてゆく。コーチが厳しいとかではなく、一緒に泳ぐ鬼軍曹ニーチャンが厳しい。
鬼軍曹ニーチャンに直談判するのがはばかれるのか、もっと休憩したいJCJKギャル達は、コーチに訴える。すると、コーチは鬼軍曹ニーチャンに世間話を仕掛けるも、秒針が0か30を指せば話の途中でもスタートする。誰も止められない。
先日、JCJKギャル達がコーチに直談判しているところに居合わせた。インターバルをのばす要求ではなく、メニューを変えてもらう作戦のようだ。
「代表のかたが許してくだされば、もっと楽しい練習がしたいです」
鬼軍曹っぽく振る舞っているだけで、一緒に泳いでいるただのニイチャンなので、別に代表している訳ではないんだぞwwwwww
でも、境遇を良くしようとあれこれ工夫するのは、たくましくてイイ。聞くところによると「楽しい練習」というのは、リレーとかの類らしい。確かにそれは楽しそうだ。
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