見出し画像

#0147 勝手に空想旅行~絵本に出てくるようなレストラン~

こんにちは。釧路出身の小田原です。

いつまで続くか分かりませんが、「勝手に空想旅行」続編です。

前回は釧路市動物園を訪れました。
広い敷地ですから、歩くのも疲れて空腹の嵐が襲ってきたところでした。

今日もお付き合いを願っておきまして、どうぞ!

↓初回と前回はこちら


○近くに行くか遠くに行くか

動物園も一通り見学したところで、そろそろお昼ご飯にしないかと家族に提案してみる。

遊歩道を歩きながら、何が食べたいか自由に言い合う。
白樺の木々が北海道らしい。

意見が二つに割れた。

一刻も早く胃に食べ物を入れたいので、近隣の宿泊施設に入るレストランで昼食を済ませたいという意見と、お腹は空いているが、せっかく北海道にきたのだから、妥協せずに美味しいものを食べたいという意見。

一応、頭の中にランチ候補をインプットしてきたはずなのだが、空腹のあまり脳が機能しないw

スマホを開いてリストを確認する。

レストラン・オズ 釧路市動物園から10キロか。
Googlemapで調べると車で12分とある。
ここから歩いて車に乗る時間も含めると30分以内に到着する。

家族にレストラン・オズを提案してみる。
食べログの写真を見せる。
北海道のジャガイモや海鮮をふんだんに盛り込んだ料理がアップされている。

もう限界だ。
みんなの意見を聞く前に食べログのアプリを閉じ、気付いた時には電話で席を予約していた。

みんなも同意見だったようで、テンション高めで白樺の林の中を進んでいった。よし昼飯だ!

○まるで絵本の中の世界

動物園から15分ほど車を走らせると、個性的な木造の建物が見えてきた。
郊外にも関わらず、すでに数台の車がとめてあって、人気店なのが伺える。

車をとめて、早速お店に入る。
入口の前には、ブリキのおもちゃや、木製の人形などが並べられていて、いまにも動き出しそうだ。

扉を開けると、まるで絵本に出てくるような雰囲気の内装で、オズの魔法使いだろうか、絵やポスターなどが貼られている。

お店の真ん中には、大きなピアノが置いてあり、夜はジャズでも聴きながらお酒も飲めるのだろうか。

天井が高くて味のある照明。小規模なジャズコンサートなど良いだろうな。

なんて思いながら店内を見渡す。

店内の設えは全体的にアンティーク調で落ち着く。
子供連れにも配慮してくれて、接客もとても良い。

私たちは家族連れということで、奥のテーブル席に案内された。
半個室のような席だ。更に奥には座敷もあるようだ。
幼児の子供連れなどにも良さそう。

子供連れのファミリー、女子会、会社員のランチ、高齢夫婦、客層は老若男女幅広い。みんなに支持されているお店なんだな。

メニューの解説が、食欲を誘う。

せっかく北海道に来たのだから、北海道に来たことを実感するものが食べたい。

カニみそグラタン、シーフードドリア、魚介たっぷりブイヤベース、ペスカトーレも良い。

ジャガイモとチーズを使って、オーブンで焼く系は取り入れたいし、釧路だから魚介もいい。

10食限定のメニューもある。悩むな。

悩んでいる間に続々とお客さんが入ってくる。
予約しておいて良かった。

片っ端から食べたいものをリクエストして、シェアすることにした。

オーダーをして待つ。

周りから鉄板の音が聞こえたり、チーズの焼ける良い香りがする。
とても楽しみだ。

○大地の恵みと海の恵み

アツアツの鉄製の食器が奏でるグツグツという音とともにチーズの香りが近付いてくる。

「さあさあ山賊の昼飯だ!」と勝手に心の中で呟く。

目の前にはオーダーした「かにみそグラタン」「モッツァレラチーズとハーブチキンの鉄板焼き」「シーフードドリア」などがテーブルに所狭しと並ぶ。もはや北海道を代表するラーメンサラダが脇役になっている。

まずは「かにみそグラタン」を食らう。

痛風リスクなどお構いなしだ。

クリームソースとソース化したカニみそが、持ち味を引き出しあう。

かにの風味が濃厚。
添えられたガーリックトーストにも良く合う。
カニみそとパンの組み合わせは初めてだ。

クリームソース、カニみそ、ガーリックトースト、この組み合わせは人類初の大発明だ。

熱々のグラタンはシーフードがたっぷり。
ソースは優しいお味でシーフードのエキスを吸って
これまたパンとの相性も良い。

我慢していたのだが、つい出てしまった。

「宝石箱や」

一同、失笑。

モッツァレラチーズとハーブチキンの鉄板焼きもいただく。

チキンが実に柔らかい。

チーズの香りとトマトソースの風味がチキンの旨味を引き立てる。

ハーブが別方向からチキンの存在を引き立てる。
チーズもトマトソースも良いけど、俺だってこんなにチキンとの相性が良いんだぜと言っている。

とにかくチキンが柔らかい。

窓から見える何もない草原(湿原の末端だろうか)が、絵本の中の田舎町に着ているような感覚になって、心も腹もが満たされる。

食後にコーヒーが出てきた。

ついガッツいて食べてしまったので、コーヒーの香りで落ち着く。

さて、次はどこに向かおうか。

今日は釧路市内のホテルを予約してあるので、市内を回ろう。

予めNotionにピックアップしておいたリストを見ながら家族と話す。

街中に向かうか、少し郊外の方に向かうかどうしようか・・・

つづく

○あとがき

初めて物語風の記事の執筆にトライしているのですが、過去に食べたものを表現することが、とても難しかったです。
これが美味しかったという記憶があるのですが、味、香り、音などの五感の記憶というのは、時が経つと劣化してしまうものなのかもしれません。
なので、写真だけではなく、こうしたテキストで記録していくというのは結構大事な気がします。
オズさんは、お昼にしかいったことがないのですが、夜は夜で凄く良い雰囲気なんじゃないでしょうか。星空も綺麗に見れそうですよね。

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!