過ぎて思う 七夕のこと


昨日7月7日は七夕。
前後に数首七夕絡みの歌を詠んだ。
時節柄ってこともあるから、イッチョ乗っとくか?的な感じもあるし、題材があると有難いというか、気持ちをそっちに持っていきやすいっていうのもある。

そんな明けて今日8日、ここ数日思ったことつらつらと。

七夕が近くなると、今年は晴れるかどうかなんて言うのが、僅かばかりでも話題になったりする。天気予報とか。

それでいつも思う。今の7月ってのはだいたい梅雨真っ最中なんだよなって。
七夕は秋(初秋?)の季語だし。そういう世界(?)では、7月から秋ってことになってるみたいだし。
旧暦の7月7日は、朝晩だけでも少し涼しい風が感じられる頃があって、もうそろそろ夏から秋へ移行するか?って頃。旧暦での七夕は、今年は8月25日らしい。旧暦で七夕祭りや神事をしてるところも結構ある。
暦は変わったのに、日付だけ律儀に守っちゃったからこういうややこしいことになるんだろうな。色々と難しい問題。

なんてことを考えてたら、出来たやつ
織姫が笹の葉さらさら~って、短冊付けてたら面白いだろうな…って。
それで、ちょっとツンデレというか、別に逢いたくもないし~なんて思ってたら、もっと面白いだろうなって。

そうこうしているうちに、あちこちでの豪雨のニュースが流れてきて、こりゃ七夕どころじゃないな…と。
雨の音は、ほぼ一日中聞こえてる。
雨を表す擬音っていうと、シトシトとかザアザアとか(語彙不足)沢山あるけど、もしかして雨って、そもそも音を持ってないんじゃないかと。
空から落ちてくる水滴なんだから、水に音はないよね?
何かとぶつかって初めて音が出るんじゃない?
じゃあ、雨音ってのは空から降ってくる雫の初めての声、産声なんじゃ?と。

こんな雰囲気というか、ぼんやりしたものをなんとかしたいな…。

ってことで、最初は、地面とかコンクリートとかにぶつかって…と考えてたんだけど、まとまらず。だし、なんだか味気ない。
じゃあ空気と擦れてシトシトっていうのもありか?と思ったけど、それもイマイチまとまらず。
結局、七夕近いし…ってことで、あれは竹か?笹か?いや短冊の方がいいか?なんてやってるうちに、こうなった。

いよいよ七夕当日になって、胸の痛むキツイニュースが増えてきた。
こんな時に…とも思ってたけど。

泥水で溢れる川の映像を見てると、こんな時だけど水嵩さえ減ってくれたら会えるかも?なんてことを思っているのかもしれないなぁ~って。
実際、増水した川に恐怖を感じてた方々も…。
水が引いて大丈夫な夜が、明けて朝が迎えられますように…って思ってて出来たのがこれ。

夜になっても相変わらず雨は止まなくて…。
そんな時に、その昔七夕についていろいろ調べてた思い出の欠片を発掘。
由来・神話・伝承・起源、それから、それらの融合に川の渡り方などなど。
寄り道と迷子が得意な性格が災いして、橋やらカササギやらアルタイルやらベガやら西王母やら桃やら…その他色々に脱線し続けたせいで、どれもしっかりと覚えられてないけど。(この辺がちょっと自分でもツライ)

たしか、織姫ってのは、神さんの衣を織るのが仕事じゃなかったか?
機織りが仕事の棚機津女だよね?
タナバタツメってのは、禊の意味もあって、水際の小屋で機を織るんだよね?
神さんの衣を一年かけてずっと織ってるのか?何人分?八百万だからぁ~なんてことを考えてると、そもそも彦星と引き離されたのは、仕事をさぼった事が原因なんじゃなかったか?(諸説ありです)
とすれば、そういう人物(?)に大事な神さんの衣の制作をまた任せるか?とか、アマノジャクな方向に行きはじめて。
じゃあ、一年かけて自分のための晴れの衣装を織ってるのか?そんなこと許されるのか?
なんてことを考えてて、まずひとつ出来た。

あと、川を超えるのはどっちだ?問題。
これも色々あって、国や時代で違うみたいなんだけど、日本じゃもっぱら彦星が渡るように思われてる感じ。一夫一婦制が当たり前になる前の、通い婚とか妻問婚の時代の名残なのかも。
でも、会うのならどっちが渡っても良くね?
彦星は牛飼いだから、自力で渡るか船で渡るか…、ほぼほぼ人力+αの方法しかないかもしれないけど、織姫の場合は、元々神さんの衣を織るような立場なんだから、何か特別な技術を持ってても良くないか?
天上に住んでるんだから、それはもうほぼ天女でしょ?じゃ、空を飛べる羽衣を自分では織れないのか?
あれを織ってるのは、きっと神さんの世界の近くにいる棚機津女だよね?それって織姫じゃん!もしかしたら、織れても使用許可がおりないのか?
なんて感じで、出来たのと合わせてふたつ。

だいたい毎度こんな感じで、ふわっと浮かんだ自分の中のイメージを、少しずつ音に乗せて行くか、ぱっと浮かんだものをそのまま詠んでしまうかの2パターン。すこし拘るのは、自分の口にのせた時に転がりが良いこと。繰り返しの擬音が多くなりがちなのは、きっとこのせい。(分かってるけど止められない)

言葉の言い換えや語句の順を弄ってるうちに、最初に浮かんだイメージから離れ過ぎて、空中分解してしまうこともよくある。(涙)


どんな気持ちを込めて詠んだのか…っていうのは、知ってもらえばより伝わりやすくなるとは思うけど、読んだ人のそれぞれでいいんじゃないかと。
こちらの思いと違っていたとしても、そういう風にも感じられるんだって。
いろんな側面があっていいと。
ひとつずつどう思って作ったかを書くのがメンドクサイってのが、一番の理由。気が向いたら、こんな感じでまとめて何か書くかも…。

今回は、七夕が続いたので、ここ数日色々考えたことを纏めておこうかと思っただけで。(これをまとめと呼んでいいものかどうか、一抹の不安が…)


最後に今年七夕に関して思った最大の疑問。
雨は天空にも影響するのか?ってこと。
雨は雲から降ってくるんだよね?曇ってて天の川が見えませんとか言うよね?
って、ことは、当然織姫彦星が居るのは、雲の上だよね?
じゃ、雨降らないんじゃね?って。地上の天気は関係なくね?
雨や曇りだと天の川が見えないから(そもそも街中では天の川は天候に関係なく見えることはマレ)、地上の人間が勝手に言ってるだけで。
とまぁ、ロマンも何もあったもんじゃないことをつらつらと考えたりしてたって話。




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