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掛ける言葉を持ち合わせていない
見慣れた風景のはずなのに
だけれど、路端に咲く花々や雲の流れはきっと違う
同じだと言い切ってしまうことはとても簡単
黄色い花が咲いてるよ
ひつじ雲が群れてるね
エノコログサが靡いてるから

折々立ち止まることができたろうか
あの頃の私に
折々立ち止まれと言えるだろうか
あの頃の私に


一括りにされることへの不満や不安を抱えていた道のり
路端の花や雲の流れに美しさや奔放さを見出せるのは視界が開けてから

流れる時間は同じでも

先の先のその先の路面を気に掛け歩き続ける君たちに

今掛ける言葉を私は持ち合わせていないけれど
君のその思いを故郷の風のように受け止めることはできるから

体験談なんて埃を被った過去の手土産。


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子育てって大変だ。

言いたい、伝えたいと思うのはこちらのエゴ。
わかるって言われてもムカつくし、わからないって言われてもムカつく。
うまく言い表せない状況にいるんだってことを何も言わずに受け止めて流して欲しかったあの頃。

しがらみに絡んだ枯葉の一枚ぐらいは外してやれるかもしれないから、またおいで。










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