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つぶやき

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2021年11月の記事一覧

ぽたりと落ちた雫が隣へとまた隣へと無色の水面を伝い緩やかに動き続ける終わりなきかに見える波が岸辺に集うか細き淡い緑の草の群れを揺らしたかにも見え土の中に飲み込まれゆく波は少し湿った柔らかな土に包まれて大きく深呼吸をし緩やかな眠りについて華奢な根と茎を経か細き葉にのぼりまたぽたりと

捥げるのか落とすのか分からないまま距離を取る翼?羽根?羽毛?ハラハラとパラパラとゆっくりと急速にその身から痛みはあるのか哀しみはあるのか喜びはあるのかそんなことを考える堕ちるのならばその先を堕ちゆく様をどうかどうか見せて落下速度は異なるだろうけれど落ちる地は似てるかもしれないから

どれほどの言葉があれば埋まるのだろうか100?200?1000?2000?行き先も持たず彷徨う言葉じゃなく届けと切に願われている言葉尖った矢先を持たずそれでもきちんと飛んでゆくそんな言葉がどれほどあれば肺を大きく膨らませ足を出し両手を交互に振る力が出てくるのだろういったいどれほど

濃いグレーのアスファルトを染める金木犀のオレンジ
丸まりそうな背中を温めてくる正午前の陽射し
今日は冬が立つ日だと新聞には書いてあったけど
束の間のこの穏やかさはもしかしたらこの冬がいつにも増して厳しい前触れなのかもと思ってみたり
ここにきて少しずつ変化しようと努力してるかのよう

美しそうな言葉を吐く人には気をつけなさいと貴方は言う輝いて見つめられないほどの光は闇を消してしまうから吹き飛ばされてしまうから蕩けた心はもう決して元には戻れないから美しさを決めるのはアナタなのだから美しそうに聴こえる言葉に惑わされないようにしゃんと耳を立てていなさいと貴方は言った