ぽたりと落ちた雫が隣へとまた隣へと無色の水面を伝い緩やかに動き続ける終わりなきかに見える波が岸辺に集うか細き淡い緑の草の群れを揺らしたかにも見え土の中に飲み込まれゆく波は少し湿った柔らかな土に包まれて大きく深呼吸をし緩やかな眠りについて華奢な根と茎を経か細き葉にのぼりまたぽたりと

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