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【スモステ報告会レポート③】これから東北の子どもたちに寄り添う若者と、震災の記憶を繋げよう:佐々木 瑠美さん

浜通りでの若者のチャレンジを応援する「浜通りスモールステッププロジェクト」の報告会が3/18(土)に行われました。2023年1月から活動をスタートし、3ヶ月の期間で行われたイベント実施の報告やプロジェクトの途中経過など、7名の参加者に発表していただきました。

▼浜通りスモールステッププロジェクトとは?

→福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。浜通りでのプロジェクトの推進や、新たな活動のきっかけにつなげていきたいと考え、審査を通過したチーム10組に、活動支援金として最大5万円を補助をする『浜通りスモールステッププロジェクト』を発案しました。

▼これから東北の子どもたちに寄り添う若者と、
震災の記憶を繋げよう:佐々木 瑠美さん

プロジェクト名は、これから東北の子どもたちに寄り添う若者と、震災の記憶を繋げようというプロジェクトです。 

名前は、佐々木 瑠美です。福島県南相馬市出身で、宮城教育大学、初等教育専攻1年です。 このプロジェクトは、manacoという子供向けのボランティアをしている団体の下で企画しています。 

このプロジェクトに参加した動機は、将来教員を目指す参加者が、自分は震災について何も知らなかったり、子供たちに震災について何を教えることができるんだろうっていう思いがありました。

そこで、防災・震災についての知識を蓄えるため、浜通りで震災研修をしたいと考えていた中、このプロジェクトに出会って参加しようと思いました。

この企画は、将来子供と関わる若者が福島の震災のことをもっと知れるようになるのと、 東日本大震災のことを人に話せるようになるっていうのを目的としています。

震災遺構と教育機関を尋ね、語り部の話を聞いたりと、参加者10名で2日間の研修を行いました。2月に事前研修とツアーを行い、3月に事後研修をする予定です。

▼ツアーの詳細はこちら

活動を通して得た学びとして、大きかったのは、本当の震災の記憶について知ることができたことと、地域の人々の明るさに触れたことです。 

今までは、町の状況だったり、被災された方の人数とか、震災で起こったことを 伝えようと思ってたんですけど、この研修を通して、例えば津波に流された方の話を聞きました。

その時に自分が辛いとか痛いとかよりも家族はどうなってるのか心配だったとか、 実際に人から聞いたことでわかった体験や感情を伝えていくことが大事なんだなと思いました。

また、被災地に行って、地域の人々の明るさを一番に伝えたいと思いました。

いろんな施設に行ったんですけど、施設の方々みんなが、来てくれてありがとうとか、震災について関心を持ってくれて、ありがとうっておっしゃってくださったのが 印象的で。

辛い経験をしたけど、前向きに自分たちが震災のことを伝えようとしてる姿を見て、自分もそういうふうに子供たちにその明るさを伝えていきたいって思いました。 

自分自身の変化はこういう企画をするのが初めてだったんですが、メンターの方とお話する中で設計したり、地域の人との交流会とかも行い、いろんな方と繋がることができて、いい経験ができたなと思ってます。

活動資金は、スライドの通りです。

それから、今後は3月28日に参加者7名で、事後研修を実施予定です。

「もっとアウトプットする時間が欲しい」や、「子供たちへの伝え方を学んでいきたい」などの声から、これからも研修や講案など、震災について考える機会を設けていきたいと思っています。 ご協力してくださった皆さん、ありがとうございました。

<会場からの質問>

Q.結構、難しいテーマだと思うんですけど、ツアーを通して子供たちに対して伝えるメッセージとか、伝え方みたいなところで、気づいたこととかあれば教えてください。

A.語り部の方がお話してくださった時にと、自分の体験したことに基づいて話していて、 それをこう直接聞く機会を得たので、その機会を大事にして、自分たちもとなんか報道とか、テレビとか、ネットで 震災とこととか知れると思うんですけど、それに頼らず、直接聞いたことを伝えていきたいと思ってます。

また、明るさが印象に残っててと、みんな自分の地域だったり、 自分の地域が好きで、この悲惨な状況とか伝えることも大事だと思うんですけど、 被災された方がどうやって復興に進もうとしたのかとか、今、復興に向かってる 現状を伝えたいと思ってます。

Q.実施する中で、想定と違った点はありますか?

A.参加者の中で震災以降に初めて行く方がほとんどでした。言葉は難しいんですけど、こんなにひどいんだって。請戸小学校に行ったんですけど、なんか流されたままの状態で残ってたので、 こんなにひどいんだっていうのが思って。

参加者からのアンケートも振り返りで取ったんですけど、自分たちが考えてた被害より想像してたものより、もっと大きかったっていう意見が多かったです。

Q.体験をしていないことを子供たちに伝えるって結構難しいなと思いますが、それをどうやってこう伝えようかなっていう考えてますか?
すね、

今考えてるのはなんか感情を伝えたくて、例えば、津波が来て、この建物がどう壊れたとかより津波が来て、 逃げる時に子供たちとか、先生はこう思ってたんだよとか、感情の方を伝えていきたいと思ってます。

<メンターの佐瀬さんからのコメント>

お疲れ様でした。この研修終わったとか、振り返りのメンタリングとかした時に、これまでツアーを企画することとかもやったことなかったし、メールで交渉したりすることもやったことがなかったっていう中で、やり方がわかったとか言ってもらえたのはすごい嬉しかったなと思います。

こうやったことがないことも、たくさん繰り返して、成功体験を積んでいくことで、もっと踏み出して、今後ともこういろんなこと挑戦してほしいなっていうところを思いました。

課題としては、事後研修まで3月中にやりきる計画だったんですけど、日程の調整ができなくて、そこやりきれなかったっていうところが 残念だったかなとは思いますが、今後もまたやってもらいたいなという風に思ってます。

宮城で活動されている団体で、今回、その浜通りで何かしようっていうところで、来てくださったっていうところで、今後ともまたなんかあのこの地で何かやってくれたら嬉しいなっていう風に思ってます。ありがとうございました。

<次回のスモステのスケジュール>

次回は、7月〜9月の期間で実施を準備しておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

● 募集開始 :2023年5月頃〜
● プロジェクト期間 :7月上旬~9月下旬
  ☆選考に通らなかった方に対して、月1回のフォローアップゼミも開催!
● 活動報告会 :9月末予定
 ※スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。


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