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【スモステ報告会レポート⑥】若者の力で、小高駅舎を明るく活気のある場所に:中村 美鈴さん

浜通りでの若者のチャレンジを応援する「浜通りスモールステッププロジェクト」の報告会が3/18(土)に行われました。2023年1月から活動をスタートし、3ヶ月の期間で行われたイベント実施の報告やプロジェクトの途中経過など、7名の参加者に発表していただきました。

▼浜通りスモールステッププロジェクトとは?

→福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。浜通りでのプロジェクトの推進や、新たな活動のきっかけにつなげていきたいと考え、審査を通過したチーム10組に、活動支援金として最大5万円を補助をする『浜通りスモールステッププロジェクト』を発案しました。

▼若者の力で、小高駅舎を明るく活気のある場所に:中村 美鈴さん


私のテーマは、若者の力で、小高駅舎を明るく活気のある場所に。というのがテーマになってます。

名前は中村 美鈴。神奈川県の葉山町出身で、この2023年1月から小高駅のフリースペースの管理責任者を務めることになり、1月に小高に移住して、今2ヶ月ぐらいが経っているところです。

参加動機は、就任時の話になるんですけど、小高駅のフリースペースがすごい殺風景だったんですね。

来ていただいた方はわかると思うんですけど、もう椅子と机のみで、居場所がただあるだけみたいな感じの場所だったので、駅舎を活用して10代の若者の力で何か起こしたいなというのを思ったので、参加しました。

企画内容としては小高駅の日常を高校生に協力してもらい、チェキで撮影してもらい、それを壁に飾るものです。

ここで高校生が出てきた理由は、小高駅は小高産業技術高校があるんですけど、そこの利用者さん利用者、高校生が 多く利用する駅なので、高校生を巻き込んで、高校生が主役となって企画を動かしてもらいました。

ターゲットは、地元住民の方をターゲットにしています。地元住民の方は小高駅をあまり利用しないのですが、散歩がてら来る人が多かったんですね。 

その時に高校生と地元住民の方の間で距離感というのがすごいあるっていうのをおっしゃっていたので、 そこを何か近づけるコンテンツになればいいかなと思い企画しました。

活動を通して得た学びとして、地域住民と高校生や通勤者との会話交流を通して、小高区への熱い思いとか、 こういう若者の力でこういう風になってほしいなみたいなのを色々聞きました。

2つ目が枠を超えた多元的な構図ってあるんですけど、 これは高校生同士や、高校生と駅守、また、地元住民と高校生ないし、駅守も絡んだみたいな感じで、いろんな方たちの交流を、私がトリガーとなって繋ぐことができたかなと思いました。

高校生は私から「チェキを撮ってください」みたいな協力依頼で、小さな会話から普通に会話するレベルまで発展したりま、地元住民は、その飾ったチェキを見て話の種となり、どんどん来てくれる、こういう循環したサイクルができたのが、すごいよかったなって思っています。

3つ目が今回、このスモステに参加して自分で企画立案から、 最後のこの実施報告までを初めてやったので、そのやりきる力がすごい身についたかなって思います。 

他の参加者の方との交流も結構私は多かった方なので、刺激を受けながら、そういろんなコンテンツを練れたことがすごいよかったかなっていう風に思います。

活動資金は上記の通りになっています。 

これからの展望としては、まず私が担当している小高駅舎のフリースペースの開場は3月20日までとなっているので、そこを最後までやりきることが第1の目標です。

私自身は4月以降も小高に残って、いろんな経験を積んで居場所が変わっても、小高に貢献できたらいいなっていう風に思っています。

最後に、先ほど言ったように、記者フリースペースの管理は20日で終わっちゃうので、今日泊まっていかれる方は、明日ぜひ駅舎の方に来ていただけると嬉しいです。チェキもまだ飾ってあるので、ぜひ見てもらえたら今回の話のイメージがつくかなって思います。 

最後の後書きとしては、NASAプロジェクトには当時高校3年生だった初期から関わらせてもらってて、 そのすごいお世話になった方たちの元の近くに移住しました。自分も何かやるっていうので、いろんな方にお世話になって、今日があるんだなっていうのを改めて自覚し、すごい幸せな環境だったなと思っています。

運営さん、メンターの竹口さんはじめいろんな方、本当にありがとうございました。

<会場からの質問>

Q.神奈川出身で、なんで小高に移住されたのですか?

A.ほんと簡単に言うと、まあ、NA→SAプロジェクトに最初からかかわせてもらってて、小高のいろんな方の話を聞いていく中でも、私もなんか浜通り小高で何かしたいなっていうのをずっと思っていたんですね。 

関わっていく中で、ある時、その駅舎管理人やりませんか。っていう話をいただいたので、私もすごい移動できるタイミングだったので、思い切って移住して、大学生の同級生とは違った生き方をして、いろんな経験を詰めたらいいなって思ったので、移住しました。

Q.小高駅の夜ってなんかすごい寂しくて、暗いような感じだったんですけど、なんか、夜を盛り上げるような、そういう企画とかって考えていますか?

A.平日に関しては、夕方から夜って高校生利用者が多いです。

小高駅って高校生しか利用しておらず、なかなか地元住民の方を呼ぶというのがちょっと難しいかなって 思っているのが現状です。

実際このスモールステップの中で、ちょっと夜何かしたいよねみたいな話が出てたんですけど、実行できなかったっていうところがあります。

Q.今後は高校生と住民でどんな交流があるといいと思いますか?

4月になるとスペースが閉鎖されるので、私がフリースペースでちょっと入ることはなく、今後の活用方法とかにもよると思うんですけど。

今まで私がこのトリガーになってやってきたこと以上にもっと距離が近くなって、普通になんか雑談とか話ができるような環境作りができてくれたら、すごいいいなっていう風に思っています。

Q.他に考えている、もしくは考えていたフリースペースの活用イベントなどのコンテンツはありますか?

スモステの審査会の時にはもっと文化祭みたいな感じで、もう高校生にとにかくいろんなコンテンツを出して、楽しんでもらいたいっていう風に思っていたんですね。

 ですが、今回コンテンツを変えた理由が、福島大学のむらの大学さんっていうゼミが、協力したいみたいな話があったので、方向性を変えたっていうのがありました。

もし私がこの先何かできるんだったら、もっと駅舎を利用してくれる高校生が駅で何か思い出を作れるような、手元に残る、残らない関係なく、何か思い出を作れるようなものができたらいいなっていう風に思います。 

Q.小高の大人との壁打ちに影響されたことは何かありましたか。

私自身、NA→SAプロジェクトに2年間関わっていたんですけど、移住して、地域住民の方が小高に対してやっぱこう思ってるんだよねと話を伺いました。

震災前、震災直後から小高にいた人たちが、 今後の小高かこうなってほしいことや、10代、20代に期待してることとかを間近で聞けて、私たちがやっぱ何かしていかなきゃいけないんだなっていうのをすごい身に感じたかなっていう風に思います。

<メンターの竹口さんからのコメント>

中村さんとは、主にズームでやり取りさせていただいていて、 気軽にslakもいただいていて、コミュニケーションをずっとしておりました。 

3月3日に私が仕事で福島に行く時があったので、1度実際にお会いできてよかったです。

審査会の時に、小高の若い人を元気にしたいっていうコンセプトを話をされていて、私はそれがすごくいいなっていう風に心に残っており、とても印象的でした。

一貫して小高の人を笑顔にしたい、ここから良いサイクルを生み出していきたいという中村さんの想いにより、コンセプトがぶれずに、丁寧に進めていたのが非常に良かったかなと思っています。 

また、駅にいらっしゃるってことで、あの場を持つ特性をすごくうまく活かしてやってらっしゃいました。駅の状況とか、高校生の様子を見ていたからこそ、彼ら彼女たちをうまく巻き込んで、動かす企画に成功できたんだなと思っています。 

高校生に依頼する時などは少し戸惑いもあったみたいななんですけれども、中村さんの持ち前の明るさと、真面目さで見事にうまく巻き込んで一緒に進めることができたのがすごいよかったなと思っています。

今後は、駅のフリースペースがもうすぐクローズになってしまうそうなんですけれども、今後も小高で頑張るそうなので、なかなかこの若さで、できない経験だと思うので、 ぜひ中村さんならではの持ち前のバイタリティとか、明るさとか、謙虚さ、真摯さ。そういったもので、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。今回は、貴重な機会をありがとうございました、

<次回のスモステのスケジュール>

次回は、7月〜9月の期間で実施を準備しておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

● 募集開始 :2023年5月頃〜
● プロジェクト期間 :7月上旬~9月下旬
  ☆選考に通らなかった方に対して、月1回のフォローアップゼミも開催!
● 活動報告会 :9月末予定
 ※スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。


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