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#2 働き方でやる気を判断しないでいただきたい


2回目配信となりました、今日のタイトルは「働き方でやる気を判断しないでいただきたい」というセリフ調のタイトルです。

あなたは育休復職時にフルタイム勤務で復帰しますか?それとも時短勤務で復帰しますか?

今日はどんな所から話をして行くかというと、育休スクラのオンラインスクールの科目の中に「復職計画」という科目があるんです。これまでの自分の棚卸をして、自分起点で会社と握手できるキャリアプランを描く、というのが科目の内容です。このクラスのディスカッションから見えたことを、今日は共有したいなと思います。
ディスカッションのテーマは「あなたは育休復職時にフルタイム勤務で復帰しますか。それとも時短勤務で復帰しますか。」です。


皆さんはどちらですか?またその理由は何ですか?
クラスの中でもフルタイム勤務派と時短勤務派に分かれて、それぞれの選択理由を踏まえてお互いの意見を述べ合いました。
どんな意見が出たかっていうところを紹介させて頂きます。

まずは”フルタイム勤務派”の皆さんです。
「夫の勤務体系により、私のフルタイム勤務が可能なのでフルタイム勤務を選択した。」
「1人目、2人目でそれぞれフルタイム勤務と時短勤務を試した結果、より自分に合っているのはフルタイム勤務だと思った。」
「時短勤務にしても仕事量が減らないので、それならばフルタイム復帰して、給料満額もらう方が自分のモチベーションも上がる。」
「フルタイムで復帰することで、仕事に対して腰掛けではなく本気であると伝えられるから。」
こんな意見が出ました。

つぎに”時短勤務派”の皆さんです。
「私は慎重なので、段階的に慣れていくことを目指すことによって、家庭にも仕事に対しても影響を出さないように進めて行きたい。」
「2人の子供を持っての両立生活がスタートするので、上の子と下の子双方への配慮を必要で、段階的に進めたい。」
「フルタイム勤務を選択すると、残業まで必須でついてきてしまう。それだと、帰宅時間が遅くなりすぎるので、時短勤務をご選択せざるを得ない。」
「今後、管理職になった場合、残業代が出ないので、今のうちに時短勤務を選択することによって、時間内に成果を出す訓練ができる。」

フル復帰か、時短復帰か議論で見えたこと

皆さん、この双方の意見を聞いて、どんなことを考えましたか?
今日は、2つの気づきを取り上げたいと思います。

1つ目は「正解はないのだから、自分なりの根拠をもって決めることが大事だよ。」ということですよね。
「普通はこうすべき」とか「みんなこうだから」という選択ではなくて、自分の状況やその選択根拠として、自分なりに納得感が得られる答えが出せるかどうかってところが結構大事な視点ですね。
このディスカッションしたことによって、自分がもともと持ってなかった着眼点を聞いて、それを踏まえて再考したことで、選択を選び直したり、広げた方もいらっしゃいました。
もしくは、自分の選択理由に根拠深めた方もいらっしゃいました。
ここでも、やっぱり「正解はなくて、自分なりの根拠をもって決めることが大事」ということは、ディスカッションからも言えそうですよね。

もう1つの気づきなんですけれども、これは皆さん感じられましたでしょうか?「働き方、特に働く時間の長さの選択とその人が持つやる気っていうのは関係しない」ということじゃないかなと思います。
これってフルタイムか時短かだけではなくて、例えばパートタイムだとか派遣だとか、色んな働き方もにも同じようなことが言えると思うんです。
なんとなく、この言葉の背景の中に”世間一般的には、この働き方を選ぶということはこの人はきっとぺけぺけに違いない”みたいな思い込みがあるんじゃないでしょうか。
そういうアンコンシャスバイアスに配慮したり、賢く気付いている女性たちが、この思い込みを払拭するためにフルタイムをあえて選ぶみたいなことが少し見てとれたかなと思います。

働き方の選択とやる気は関係しない

この2つ目の気づきは「働き方の選択とやる気は関係しない」というところに特にフォーカスしていきたいと思います。
ここで出てくるのが、今日の番組のタイトルですよね。
改めてこんなことがみんな言いたいんじゃないかな。「働き方でやる気を判断しないでいただきたい。」そのとうりですよね。
働き方とやる気に相関性はなくって、どんな働き方でも仕事に真剣な人は真剣だし、やる気のある人はきちんとある。
その中で効率的に仕事を進めて、どうやってチームに貢献しようか、そして家庭を上手に回していこうか、ということをきちんと考えているんですよね。
ところが、いろんな価値観を持った人がいる職場だと、言わないと伝わらないっていうことが出てくると思うんです。
「いや、私の本気は察してくれよ。」ってそう言いたい気持ちもめちゃくちゃわかるんですけれども、もし「察してくれよ。」と考えながら待っているだけで通用しない場合は、どうするか。
残念ながら、私も含めて誰しも思い込みや先入観ってあるじゃないですか。
ここに対して、“影響を受けないがための働きかけ”が必要なのかなと思っています。
「働き方でやる気を判断しないでいただきたい。」と言いながら、働き方でやる気を勝手に判断されないように、私たちができることがあると思います。復職のタイミングで上司とかパートナーも含めてどんな働き方を選択したいかだけではなくて、その前に仕事に対する想いだとか意欲だとか、どんなことを考えながらその選択に至ったかっていう経緯・経路をきちんと伝えていく必要があると思います。
物理的な決定結果のみではなくて、その後ろにある自分なりの考えや背景、姿勢ということをちゃんと伝えていくっていうのが大事じゃないかなと思います。

ということで、今日のタイトルは「働き方でやる気を判断しないで頂きたい。」ですけれども一方で、誰しも思い込みや先入観があるので、予期せぬ思い込みで自分が判断されないように仕事に対する思いを復職に際して上司やパートナーそして仲間たちに伝えていく、見せていく必要があるね。ということを紹介させていただきました。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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