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#328 「他でも通用する人になりたい」を、越境キーワードで考える

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、産後の脳をムキムキに鍛えるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立のちょっと役立つヒントを配信します。

今週のタイトルコール「産後の脳ムキムキ」バージョンは、haroさんが考えてくれました。
haroさん、ありがとうございます。

今日は、明日開催するオープンセミナーの見所解説をさせていただこうかなと思っています。
どんなセミナーかというと、企業の中の人向けに、お馴染み沢渡あまねさんとトークライブ形式で、【『越境する力』を組織で育む~事例に学ぶこれからの人材育成~】こちらを開催させていただきます。
人材育成と入っておりますが、人材育成に関わる立場として聴いていただいてもいいと思いますし、一人のビジネスパーソンとして面白そうな情報だなとインプットしていただいてもいいと思います。
「明日は行けない」という方も、今日は10分で楽しんでいただけるような放送が作れたらなと思っています。

「越境」キーワードで考える

今回のテーマは、『越境する力』と書いたように、キーワードは『越境』なのですけれども、まずこの『越境』って何?というところからですね。
『越境』=堺、境界を越えると書いて『越境』ですので、まず自分が今いる場所(ホーム)、そしてそこではない場所(アウェイ)、ホームとアウェイの間にある境界、つまりボーダーを越えて行き来する
これを『越境』と定義しております。

じゃあ、私たちがいるホームとアウェイの間にあるボーダーって何の堺かというと、まずパッと思い浮かぶのは、今いる会社の中と外ですよね。
社内か社外か。
これもありますけれども、今回は広い意味で解釈していただいていいかなと思うのですが、例えば、違う部署とか、違う事業、異動にかかわる越境ですよね。職種を変えるというのも、職種という堺を変えていくことになると思いますし、外の人と仕事をする、もしくは、いろんな人が集まる場で仕事をする、プロジェクトみたいな感じですかね。こういったものも含めて、広くボーダーを越えるという定義ができるといいと思います。
組織だとか、部門だとか、立場を越えてつながって、既存の問題、課題を解決すること。もしくは、新しい価値を生み出すこと、これを広く『越境』と定義しております。
そんな言葉の定義はもう分かってますよというところだと思うのですが、なんで今この『越境』をテーマにするのか?
また一方で、どんな人にとって、今この『越境』が魅力に映っているのか?ここがたぶん肝心な部分ですよね。

他でも通用する人になりたい

どんな人に魅力か?というところでいくと、まず根底はここかなって思います。
他でも通用する人になりたい
会社の立場だと、他でも通用する人になってほしい。
ここがたぶん、今、越境が魅力だとか、越境が大事だと思う、いろんな人の根底にある思いかなって思います。
まずなんで他でも通用する人になる必要があるのか?
ここはたぶん、皆さんが肌感覚として感じ取っている通りかなと思うのですけれども、早めの変化ががんがん進んでいくこの頃じゃないですか。
ということは、こうした内外の変化に対応するために、まず会社は、事業の形を変えていかなきゃいけないね。何で勝っていくのか?とか、何で儲けていくのか?どんな事業の芽を育てていくのか?ここを大きく転換していかなきゃいけないよね。
こんな感じで言われているのかな。
ということは、勝ち方を変えていくということは、組織の形も変えていかなきゃいけないよね。
ということは、仕事のやり方も変わっていくし、中にいる人にやってほしい仕事も変わっていくよね。
平たく言うと、欲しい人材が変わっていく
これが根底にあるのかなと思います。
今、例えば、ジョブ型に移行しますとか、副業解禁、社内で副業人材を登用して仕事をやっていくようなやり方をしたり、早期退職を募って社員のキャリアチェンジを促したりということなんかも、そういうことかなと思います。

今のが、なんで他にも通用する人になりたいの?なってほしいの?というところじゃないですか。
今度は、じゃあどうやって他でも通用する人になるの?
ここを考えたときに、そのための経験をさせて成長を促すのに『越境』ってぴったりじゃない?こんな感じになっているんだと思います。
よく、環境に対して「ぬるま湯」とか、「同じ景色」とか、「外を知らない」こんなキーワードが使われることってあると思うのですけれども、ずっと同じ環境にいて、同じ景色を見ながら外を知らないと、これは良し悪しの話ではなくて、悪気なく変化に対して変われなくなっちゃうとか、悪気なく世の中のトレンドとずれちゃう。
こういった心配にも、たぶん『越境』がぴったりだ。
そんな流れがあるんだと思います。
どうでしょう?皆さんもそんな感覚を持っていますか?

アウェイでのモヤモヤ・葛藤の経験から学ぶ

ここまで考えると、そういう状況の中で『越境』が注目されてるというのは分かったけれども、なんで外に出る必要があるのか?
これもやっぱり考えたいですよね。
越境することによって、どんな経験がなされるのか?、どんなことが起きるのか?最後にこんなポイントを考えたいと思います。
ホームからアウェイに出ると、どんなことが起るのか?
慣れ親しんだホームからアウェイに出ること、これは楽しいばかりじゃないですよね。
外はバラ色か?中にいるうちは青い芝に見えるけれども、実際に外に出てみると、いろんな壁にぶつかると思います。
アウェイでぶつかる代表的な壁は、モヤモヤとか、ゆらぎ、不安、葛藤、違和感、そしてとにかくごちゃ混ぜな多様性、このようなものにぶつかることになります。

どうしてアウェイに出ることで、モヤモヤとか、ゆらぎとか、葛藤、こういった壁にぶつかるかというと、ホームにいる時に気付いていなかった習慣に気付いたり、変える必要が出てきたときに、モヤモヤしたり、ゆらいだりすることがあるのかなと思います。
例えば、今は気付いていないけれども、ホームにいる時にどういったお湯に浸かっているかというと、「目標はそこにいれば上から降ってきた」とか、「短期的な成果を出すことに慣れていた」とか、「いろいろあるけれども、誰かが決めていた」、「知ってる者同士なので、多少曖昧でも事が進んだ」とか、「自分から発信せずとも、ずっと一緒に仕事をしてこれば、発信せずとも理解される」、「なんだかんだいって同質性が高いので、同じような考え方をする仲間と一緒に仕事をしていると、その中で違和感は感じなかった」
今いる日常が自分にとっての普通だけども、客観的に見ると、その環境の中で通用する独自ルールで仕事をしていた
このようなことがあるのかなと思います。
こういったホームにいるときは常識って思ったコートを着たまま外に出ると、「あれ?思ったよりできないな」と、できない自分を受け入れなきゃいけないし、とにかく正解がないからまずやってみて、経験から学ぶということにシフトしなければいけない。
教えてもらってやるというよりも、まず経験してみて学ぶとか、阿吽の呼吸で話が通じないので、自分はどんな人間で、相手はどういった方で関心を持っているのか、こういったことを徹底して対話しながら景色合わせをしていかなきゃいけないし、「違う」ということを受け入れたり、「違い」に慣れるというのは、やっぱりストレスを伴うじゃないですか。
そういった経験をしていく、これがまとめてできるのが、越境してできる経験
そういった経験に向き合う中で、思い込みを手放すことができたり、できない自分を受け入れながら、経験から学んだり、価値感、状況、関心の違う相手と景色合わせをするために対話をする力がついたり、「自分が何がやりたくて、何ができる人で」こういったものをきちんと理解してもらうために、ちゃんと言葉で定義する、こういう力がついたり。
こんなことが期待されちゃってるし、そういった経験をする中で成長できるのが『越境』と、こんなふうに定義されているのかなと思います。

【『越境する力』を組織で育む】セミナー開催します

ダイジェストと言いながら、当日90分の話を、今私が9分喋っただけなので、すみません。本当にさわりになってしまいました。
当日は、【『越境する力』を組織で育むというテーマのもと、前半は、「なぜ今、越境する力が組織と個人に必要なのか?」必要性についてみんなでトークライブして、後半は、「越境する力ってどうやって育んでいく?」「越境してちゃんと成果が出せるためのベーススキルってどうやって育てるの?」こんな話をしたいと思います。
興味のある方は、放送にリンクを貼っておきますので、ぜひ来てください。
ちなみに、明日の15時から16時半、90分のオンラインライブになります。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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