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#1139 ”越境して学ぶ”ことで身につく3つの力~ゆらぎ経験こそ資産~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も金曜日です。
連休明けだったという方も、そうでない方も、一週間お疲れさまです。
今日は何の放送にしようかなと思ったんですが、一緒にこのチャンネルを運営する中の人高力さんから、放送のお題をいただくことができましたので、こちらを取り上げてお届けしたいと思います。

越境して学ぶことで身につく三つの力

【先日、一冊の本をテーマに、社外の人たちと学ぶ機会がありました。
いわゆる会社の外に越境して学ぶ越境学習です。
参加するまでは、ついていけるかな?参加して大丈夫かな?と、楽しみ半分、緊張半分でしたが、実際に参加してみると、多種多様な職種やバックグラウンドの人たちと対話をすることで、自分にない視点が得られたり、「あ、これは私の思い込みだったんだ」と気がつけたり、何より楽しく、次回も参加してみようと考えています。
これを聴いているリスナーの皆さんの中にも、いつもと違うコミュニティや場に参加してみようかな、社外の人とつながってみたいなという方がいると思うので、そんな皆さんの背中をそっと推す放送として、越境して学ぶことで身につく三つの力について小田木所感が聴きたいなと思います。】

というお題をいただきました。
高力さん、ありがとうございます。

改めて概要は、社外の人たちと学ぶ機会に行ったんだけど、刺激的でめっちゃ楽しかったと。越境して学ぶことの効果がいろいろありそうなので、「越境して学ぶことで身につく三つの力」なんていうタイトルで、小田木所感を放送してほしいという、こんなお題です。
ということで、小田木所感にはなりますけれども、私なりに深掘ってみたいなと思います。

自分の中でボーダーラインを越える行動は全部「越境」

高力さんが「越境して学ぶ越境学習」と言ってましたけれども、皆さん、「越境」というキーワードを使いますか?漢字ですよね。境目を越えると書いて越境。
最近、すごく聞くようになってきたなと思いますけれども、皆さん、日常的にこの越境というキーワードを使いますでしょうか?
境目を越えたり、ボーダーラインを越えていく、こんな感じですよね。
「組織の外に出る」みたいなニュアンスで使われるケースが結構多いと思いますけれども、私自身は自分の中でボーダーラインを越える行動は全部越境でいいんじゃないかなと思います。
例えば、高力さんが書いてくれたように、社外のコミュニティに参加して勉強するのも越境の一つですし、一方で自分にとってやったことのないことにチャレンジするのも、自分の中のボーダーラインを越えるという意味では越境ですよね。あとは、同じ社内でも違う部署の人と組んで何かをやるとか、初めての場に参加するとか、プライベートでも学校の役員を引き受けるとか、転職や異動も分かりやすい越境ですし、仕事の変化は伴わずとも、ライフイベントが変わっていくのも、今までの常識が通用しないなんていう経験は、ボーダーラインの外に出たから起こることなのかなと思います。
そんなボーダーラインの内側と外側を行き来する。これが越境ですよね。
そんな越境に学習を組み合わせた言葉が「越境学習」かなと思います。
ボーダーラインを行き来しながら外に出て学ぶとか、そんな越境経験を学習機会にしていく越境学習。

越境すると起こること

高力さんからはお題として、越境して学ぶことで身につく三つの力をまとめてみてくれという、数も指定でおっしゃっていただきましたけれども、たぶんこれを考えるには、越境すると何が起こるのか?越境すると起こることに目を向けるといいんじゃないかなと思いますので、三つの力の前に、そもそも越境すると何が起こるのかというところを、ちょっと整理をしたいなと思います。
皆さん、ぜひ過去に自分自身がボーダーラインの外に出た経験を思い出してみてください。転職でも異動でもライフイベントでもいいし、やったことがない仕事にアサインされたことでもいいし、社内の違う部署の人と一緒に何かをした経験でも、何でもいいので、ボーダーラインの外に出た経験を思い出してみていただけると想像がしやすいかなと思います。

ゆらぎが起こる

私なりにですが、何が起こるかというと、まず一つ目は、間違いなくゆらぎが起こるんですよね。
高力さんもお題の中で「初めて参加する場に行った時に、楽しみ半分、緊張半分」みたいな感じで書いてくれましたけれども、ゆらぎ、ドキドキとか、緊張とか、不安とか、驚きとか、入っていく時の違和感やモヤモヤ、まさに自分がゆさぶられる感覚がないですか?
心の中では何を考えているかというと、「自分の中で当たり前だと思っていたけれども、これは当たり前じゃないの?」とか、「全然分からない」とか、そこの場に慣れて自由にやっている人たちを見て、「みんな、すごい」と思ったり、「自分はまだまだだ」と思ったり、今まで出会ってきた人とは違うタイプの人と出会って「何、この人」みたいな驚きがあったり、これが自分がゆさぶられる感覚ですよね。
慣れた場所にいるだけだと体感しにくいことが次々と起こって、まさにゆさゆさにとゆさぶられる感覚。
私は転校というものをしたことがないんですけれども、転校生感覚みたいな感じでしょうかね。
このゆらぎがまず起こるんですよね。
これが越境した時に必ずついてくるセットドリンクというか、もはやメインディッシュって感じですかね。ゆらぎ。

移行と適応がだんだん起こっていく

その後、何が起こっていくかというと、移行と適応がだんだん起こっていくんですよね。だんだん慣れていく。
ゆらぎながらも、時間がかかりながらも、自分を適応させようと試行錯誤をすることで、だんだん慣れていくというのが、移行と適応ですよね。

視点が格段に増えていく

そうした結果、次に起こることが、視点が格段に増えていくなと思います。
そこにいる人の意見だとか考えを聞くことによって、新しい視点とか自分にない視点が手に入るというのもそうですし、そういったコミュニケーションを通じて、自分の中の暗黙の前提「え、私、これを常識だと思っていたのに」みたいな当たり前だと思っていたことに気づけるとか、いろんな人と関わる中で自分自身の理解を深めていくということも、視点が増える中に入ってくるなと思います。
自分の傾向とか行動が、「え、私ってこうなんだ」とか、「こういう一面もあるんだ」「こうやって対比で考えると、こういう特徴があるんだな」みたいな理解が深まっていくイメージですかね。
この視点が増えるというのが、私自身の感覚ですけれども、凝り固まったものを崩してくれるとか、「当然、こうでしょ?」と思っていたビジネス垢というか、そういったものを落としてくれたり、自分自身をとらえ直す自分というものを探求して理解し直す機会、これの視点が増えていくことだなと思っています。

起こることの中で身につく力

ゆらいで、移行、適応があって、視点が増えて、その一連の起こることをおもしろいと思うかどうか、そんな自分なりの咀嚼も含めて、たぶんこの辺が越境すると起こることだと思います。
これがまさに起こることなのであれば、この起こることの中でどんな力が身につくか?これがたぶん越境して学ぶことで身につく力だと言えるんじゃないかなと思うんですけど、引き続き小田木所感ですが、私は三つをあげるとしたら、こんなところかなと思います。

ゆらぎに強くなっていく

一つは、とにかくグラングランとゆるがされるじゃないですか。
でも、これは経験することでゆらぎに強くなっていくなと思います。
これが私は本当に欠かせないと思うんですよね。
グラグラとゆらぐシーンって、人生に多々あるじゃないですか。仕事をしていると、ゆらぐというケースがいくつもいくつもあると思います。そういう揺らぎに強くなる。
否定せず、一方で抗わず、上手にもがけるようになっていくのは、やっぱりゆらぎをいくつ経験しているかというところかなと思います。
ゆらぎを否定するとか、何とか押さえつけようとするというよりも、ゆらぎに強くなるというのは、あくまで私のイメージですですけれども、ゆらぎと共存しながら移行・適応していくスキルが身についていく、これがゆらぎに強くなっていくことかなと思います。

視点を増やす力が身に付く

視点が増えるとか、視点を増やす力が身に付くというのは、さっき言った通りですよね。

越境してくる仲間とうまくやるスキルが身につく

最後の三つ目があるとしたら、越境してくる仲間とうまくやるスキルが身につく、これが私は結構欠かせない資産だなと思います。
新しい仲間が越境してくるのは結構あるじゃないですか。仲間が転職してくるとか、異動してくるとか、復帰してくるとか。あと、自分自身も越境者の一人として、越境者同士が集まって仕事をするとか、何かをやるシーンって、これからガンガン増えてくると思うんですよね。
そういう時にゆらぎの想像ができるかどうか
自分自身にも移行して適応したという経験値がどのぐらいあるかどうかで、そこからのオンボードの質とか精度が変わっていくなと思います。

これは仕事だけじゃなくて、親子や家族もそうだと思うんですよね。
新しい環境に踏み出す子どもやパートナーの理解がどのぐらいできるかどうかというのが、まさに越境する仲間とうまくやるスキルがどのぐらいあるかに直結するなと思います。
越境してはじめて、私たちは越境者の気持ちが分かったり、越境する自分と仲間のゆらぎを受容できるようになる
これは、ごく普通の日常の中でも結構大事で、もっと言うと、ますます大事になっていく必須のスキルかなと、私的には思っています。
ということで、越境して身につく三つのスキルでした。

5月の90分腹落ちセミナーは「半径5mから始める越境学習」

高力さん、お題をありがとうございました。
越境して学ぶことで身につく三つのスキルというお題をいただきましたが、高力さんの中でなぜこの話題かというところに、一つ、仕掛けがあるんですよね。
それをくんで私もちゃんとお伝えしておきたいなと思います。
皆さん、最後にお知らせになりますけれども、今月5月もやります、毎月開催している90分腹落ちオンラインライブ


続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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