#1077 自分で作り出す”自分へのハードル”を抜け出す方法
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
祝日を含めた三連休あけの月曜日です。
皆さん、週末はゆっくりとできましたでしょうか?
先週のぽかぽか陽気に比べて、週末はちょっと寒かったですよね。
東京なんかでも雪のニュースを拝見しましたので、雨や雪で室内中心に過ごした方も多いのかなと思っていました。
私は、天気が良かったらお庭のことをやりたいなと思っていたんですけど、寒さと雨で断念をし、かなりまったりと過ごしておりました。
今日の放送は、Voicyさんのハッシュタグ企画にもとづいてお届けしようと思います。
今日のハッシュタグはこちらです。
『 #完璧主義をやめる 』
このテーマは、多くの人が結構盛り上がれる、はまった経験もそうだし、やっぱりこれを手放したいよねという感じで、盛り上がれるテーマじゃないかなと思います。
今日はこちらで放送をお届けしたいと思います。
3月の90分腹落ちセミナーは「1on1をチームで機能させる3つのアプローチ」
本題に入る前に、皆さんに一つお知らせをさせてください。
続きはぜひVoicyでお聴きください。
#完璧主義をやめる
今日の放送は、Voicyさんのハッシュタグ企画『#完璧主義をやめる』でお届けしたいと思います。
両立サプリでは、私たちのキャリアや仕事を迷わせるものとして、3つの主義を手放そうという提唱をしていまして、それは正解主義・比較主義・そして完璧主義なんですよね。
「完璧主義をやめる」に関連するオススメ放送
これまでの放送でもいろいろと取り上げてきました。
例えば、『#537 手放すと仕事が楽しくなる思考3選』で、正解主義と比較主義と完璧主義がどんなもので、それを手放したらどんだけ仕事が楽しくなるか?みたいなことをお届けしたのがこちらの放送だったり、こんな放送もありましたよね。『#783 全部大事にすることと、何もかも頑張ることは違う』そして最近だと、『#994 正解探しからの脱却(相手の反応を気にしすぎて疲れたら)』ということで、相手の反応を気にしすぎて疲れたら、こんな観点がありかもしれないよ、そんな放送もお届けしました。
これをまとめて今日の放送の概要欄にリンクを貼っておきますので、もしこちらのほうが気になるなという方は、ぜひお聴きください。
完璧主義を客観的に観察できる
この放送は、完璧主義を取り上げてお届けしたいと思うんですけど、私は今ちょうど完璧主義を自分のことじゃなくて客観的に観察できる機会があるなと思っているんですけど、皆さんはご覧になっていますでしょうか?
NHKの朝ドラ『ブギウギ』です。
わが家では、NHKプラスで朝ドラ『ブギウギ』を夜に見るというのが日課になっていまして、毎日15分の私と夫と次女ちゃんの楽しみになっております。
この『ブギウギ』で、今まさに主人公が完璧主義にとらわれながらもがいているという段階で、ここを抜けようとしているという状況が観察できる、すごくいい教材になっているんですよね。
見ていないという方も、ちょっと想像していただければと思うんですけど、主人公のスズ子さんは、実在する昭和を代表するブギの歌手をモデルにした方らしいんですけれども、歌手をやりながら子どもができて、そして一方で大事なパートナーが病気で死んでしまって、戦後間もない時代を子どもを持ちながら仕事を続けていかなければいけないという状況にあるんですね。
もがけどもがけど、なかなかうまくいかないんですけど、ここにあるのがスズ子さんの中にある完璧主義で、ちゃんと仕事ができる自分でいたい、もっと言うと、子どもを育てていかなければならないので、もちろん歌は好きなのはあるけれども、仕事をしなきゃいけない。さらに大事な大事な一人娘ですので、ちゃんと子育てができる自分でいなきゃいけない。さらにそんな状況でも、誰にも迷惑をかけない自分でいたい。こういう思いで葛藤をしながら一生懸命にやっているんですけど、なかなかうまくいかないんですよね。
これを見ていて私は、身につまされちゃってつらいなと思っていたんですけど、ようやく先週末時点での進捗で、スズ子さんが「頼っていいですか?」と言えて、さらに「頼ってください」と言ってくれる相手が見つかって、ようやくガチガチに背負い込んでいた荷物をおろせたという状況になりましたので、ちょっと安心したなという感じです。
スズ子さんがとらわれていたのは、まさに完璧主義だなと思います。
私自身も状況は違えど、これに何度もはまってきたなと思うんですよね。
例えば、子どもがいて仕事をしているわけだから、ご飯くらいは手作りをしなきゃという感じで、手作りをしなきゃという完璧主義にはまっていた時代もありますし、仕事をしながらもそれまでの頑張り方が前提にあったので、残業をしないと頑張ってないんじゃないかとか、もしくは残業をしないと成果をあげられないんじゃないか、そんな中でやろうとすると、なにもかもが中途半端になるんじゃないかと思い込んで、苦しいなと思った時もあります。
これもたぶんザ・完璧主義ですよね。
完璧主義は自分で作り出す架空のハードル
こうやっていろいろ思い返してみると、ここからはすみません、小田木所感ですが、完璧主義ってなんだろう?これにまず一つ目を向けますよね。
私はこう思ったよというところなんですけど、私は完璧主義というのは自分で作り出す架空のハードル、これが結構フィットするんじゃないかなと思います。
もちろん完璧にこだわってうまくいくだとか、それがその人の希少性だとか、事業単位でいくと競争優位を作り出すということももちろんあると思うんですけど、うまくいかないなんか苦しめちゃう完璧主義ってなんだろうというと、自分で作り出す架空のハードルがたぶん、ここでやめようとみんなに呼びかけられている完璧主義なのかなと思います。
自分で作り出す架空のハードルって何かというと、自分自身への鎖のような理想ですよね。
○○でなくてはならない。例えば、ちゃんと仕事ができる自分でなくてはならない。ちゃんと育児ができて、誰にも迷惑をかけない自分でなくてはならない。
こういったものだったり、あと、誰かに言われているような気がする何か。
例えば、母親なんだからこうするべきと思われているだろうなとか、リーダーなんだからこういうことは完璧にできなきゃいけないとみんなに期待されているんじゃないかとか、自分で自分に対して作り出す架空のハードル。
それが自分で自分を苦しめたり、もしくは物事を本質じゃないほうに持っていっちゃう。
これがたぶんここでやめようとみんなに呼びかけられている完璧主義なんじゃないかなと思います。
完璧主義から抜け出すには
じゃあ、それはどうしたら抜けられるかですけれども、これはたぶんゼロにするのは私は難しいと思うんですよね。
私も今でもむくむくと完璧主義が頭をのぞかせてくる時があるんですけれども、でも完璧にゼロにする、なくすということはできなくても、コントロールは可能になるんですよね。
そうさせてくれるのが、気づくとか、自覚するということだと思います。
「おっと、今、完璧主義がきてるよ」とか、「今の苦しさって自分自身の完璧主義からきてるんじゃないかな」こんなふうに気づけると、いや、待てよと、もしくはちょっと考えを変えてみようといって、コントロールが可能になっていくんですよね。
自分を苦しめる完璧主義を違う主義に転換しよう
一方でびっくりするくらい強固ですので、気づくとか自覚する以外に何か方法はないかなと私も考えてみたんですけど、気づく、自覚するに加えて、こんなのもありかなと思います。
完璧主義とは違う概念を支持する。
完璧主義以外の主義がないから、つい完璧主義に引っ張られてしまうのかもしれないという考え方にもとづくと、違う考え方を支持するのはありかなと思います。
目的主義
ちょっと私が勝手に名前をつけてみたんですけど、この二つは私自身も、今、支持していて結構おすすめですので、最後に紹介させてください。
一つは、目的主義。
簡単に言い換えると、本当に大事にしたいものは何だっけ?
これに目を向けたり考えるということですよね。
例えば、手作り主義にはまっていた私も、本当に大事にしたいものは何だっけ?とあの時に考えられたら、「家族で笑顔で夕飯を食べるということじゃん」そこにちゃんと目を向けて、「抱っこをしてほしい子どもを泣かせながら、手作りにこだわるというのはちょっと違うぞ」と思えたんじゃないかなと思います。
日常でも仕事においても、いつの間にか手段が目的化してしまうこともあると思いますので、そんなときに「本当に大事にしたいものは何だっけ?最終的に実現したいことって何だっけ?」と、目的主義に立ちかえると、完璧主義と距離をおけるんじゃないかなと思います。
人間主義
もう一つが、人間主義ですね。
勝手に私が名前をつけているだけですよ。
これは何かというと、完璧主義が自分で自分に課す十字架だとすると、人間らしさとか、人間くささ、これを大事にする考え方が人間主義といったん名前をつけさせていただきました。
何もかもが完璧でなくてはならない、これが完璧主義の根源の一つにあるとしたら、人間らしさとか人間くささを大事にすると、「でも、疲れることだってあるじゃん」とか、「すぐに100点は難しいよね」とか、「段階的にできるようになっていく、私も完璧ではない」もっと言うと、「仲間も相手も完璧ではない」「開示し合って、支え合って、時には頼らせてもらってやっていけたらいいじゃん」こんな考え方を人間主義と呼べるんじゃないかなと思います。
ということで、完璧主義からどうしたら抜けられるかということで、まずははまっている状態に気づく、自覚する。それにプラスして、違うものを支持していく。こういった手段が、私なりには有効なんじゃないかなと思っています。
皆さんは、どんなふうに考えますか。
今日のハッシュタグもそうですけど、「完璧主義をやめませんか?」こんな感じでお互いに思え合えたら、自分に対して完璧を手放すということは、周りの完璧じゃないことに対しても優しくなれる、許容できるということともつながると思いますので、そんなふうに人間らしさが優しく広がっていくといいなと思いました。
最後までお聴きいただきありがとうございます。
それでは、今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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