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#881 緊張を小さくするには、良い聴き手の存在が欠かせない

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートしました。皆さん、7月ですね。
6月からだいぶ蒸し暑くなってきたなという感じですけど、いよいよ夏本番を感じているのは私だけでしょうか。
今年も本当に暑い夏になりそうですよね。

#緊張との付き合い方

7月平日放送の第一回目になりますが、今日はまたVoicyさんのハッシュタグ企画にもとづいて放送をお届けしたいと思います。
テーマはこちら。『 #緊張との付き合い方 』です。
具体的なシーンとしては、例えば、会議やミーティングの進行とか、スピーチをする機会、発表をするとか、プレゼンをするとか、もしくは、みんなの前で発言やコメントをする。
人によって緊張と思い浮かべるシーンは、割りと幅があるかもしれないです けど、そんな仕事における緊張との付き合い方ですかね。

実は、このテーマに紐づく放送を過去にいくつかしてきているんですよね。
これまでにしてきた放送は、大きくこのテーマに対して二つの切り口があるなと思っていまして、一つは、予測と備え
ちゃんと備えることで、緊張を小さくしていこうという切り口と、もう一つは、まさに緊張を小さくしていくマインドセット
緊張を増幅させるマインドセット、心持ちと、緊張を小さくしていけるマインドセットがあって、関心を自分に向けると緊張が増幅し、一方で、関心がちゃんと相手に向いている状態が作れると緊張を小さくしていけるから、これをうまく使いこなすといいよというマインドセットに関する放送があるかなと思います。
緊張との付き合い方に向けて、これまでしてきたのは、準備の観点と、マインドセットの観点、大きくこの二つなんですけど、この二つに関しては関連放送にリンクを貼っておきますので、準備やマインドセットの観点から関心がある人は、ぜひ関連放送をご覧ください。
この放送の概要欄に放送をピックアップして貼っておきます。

緊張は、伝え手の努力だけではどうにもできない

じゃあ、今日はいったい何を話すのかなというところなんですけど、今までは、準備の観点と、マインドセットの観点にスポットライトを当てて話してきたんですけど、緊張との上手な付き合い方においては、もう一つの超大事なファクターがあるなと思っていまして、今日の放送は、3つ目の緊張との付き合い方における大事な要素に目を向けてお届けをしたいと思います。
改めて考えてみると、私はこの3つ目の要因の影響がめちゃくちゃ大きいと思うんですよね。
さらに、この3つ目のピースがそろわないと、緊張という悩みはなくならないなと思っていまして、今日はこれを取り上げたいと思います。

ずいぶんふくみのある前置きをさせていただきましたけれども、3つ目の要因って何かというところですけど、これは、聞き手です。
緊張との上手な付き合い方を左右する、準備の観点でもなく、話者のマインドセットでもない、3つ目の観点は聞き手です。
皆さん、冷静に考えてくださいよ。
緊張する時に、何がその緊張をさらに引き出していくかというと、その場にいる相手の雰囲気だとか、表情とか、リアクションが、めちゃくちゃ左右していると思いませんか。
例えば、何か発表やプレゼンをしているシーンを思い浮かべていただいて、その相手が、例えば、全員仏頂面とか、眉間にしわを寄せていたり、もしくは無表情だったり、そもそも顔が見えない、オンラインで顔出しはなしみたいな感じで顔が見えないと、そこに圧迫感だとか、無関心さを感じて、自分の頭の中は、「伝わっているかな?」とか、「みんな何を考えているんだろう?」こんなことが気になりだして、そこからどんどん混乱が大きくなっていくんですよね。
場の雰囲気によって緊張が増幅し、自分の頭の中が混乱してきて、結果、しどろもどろになったり、自分でも何を言っているか分からなくなっちゃって、今度はますますそれが相手に伝わらなくなって、重苦しい雰囲気や手ごたえの持てない自分自身に落ち込むというスパイラルが回りだす。
その大きなファクターは聞き手。
その場にいる相手の雰囲気や、表情や、リアクションだと思うんですよ。
事実は。実態は。
なので、緊張と上手に付き合うという観点において、聞き手という要素は絶対に無視できなくて、これが大きく影響するどころか、私は聞き手という要素が激しく緊張を左右するんじゃないかなと思います。

今、ネガティブスパイラルがまわるメカニズムを話しましたけれども、これの逆のパターンがあるんですよね。
相手がきちんとうなずきながら聞いている、真剣に聞いている様子が見えるとか、もしくは、何を発言してもきちんと受け止められる雰囲気で安心して話ができる。
そうすると、翻って自分の伝えたいことに集中ができて、さらに相手の反応やリアクションを見ながら、言葉をつなぐことができ、結果、良い伝え方ができる。場に集中することで、気付いたら緊張を感じていなかった。
聞き手は、逆回転させると、こんな手ごたえをプラスで増幅させていくこともできるんですよね。
こういう実感をたぶんみんなが感じていると思うんですよ。

でも一方で、これがもしリアルに聞き手として参加した場で、プレゼンターに、「あなたたち次第ですから」なんて言われたら、それはカチンときますし、一方で、伝え手としても、聞き手のことはどうしようもないから、そこは諦めるしかないというのも、なんかちょっと違いますよね。

私たちひとりひとりが良い聞き手になるところから始めよう

私は、この3つ目のファクターに対して、少なくともこの放送を聴いてくれているみんなで「そうしよう、そうしよう」と、こうできたらいいなと思うことがあって、ぜひ提案させてもらいたいんですけれども、まず私たちひとりひとりが良い聞き手になる。ここから始めましょう。
そういうことですね。
それは、もちろん相手のためでもあるんですけれども、私は私たちひとりひとりが良い聞き手になるというのは、決して相手のためだけではなくて、どちらかというと自分のため。 さらに、自分たちチームのための側面のほうが、圧倒的に大きいと思うんですよね。
なぜならば、そうすることで相手から最高のパフォーマンスを引き出すことができ、それが自分やチームにとってのベネフィットになる
ここに勝る理由はないんじゃないかなと思います。

仮に、「そんなにうんうんと聞いて、甘やかしてはいけない」みたいなことをもし思っているとしたら、おそらく指導育成、そういうふうに厳しく聞くことこそ、相手のためになっていると思っているかもしれないですけれども、果たしてそれによって本当に相手は成長して、パフォーマンスが上がるんでしょうか?というと、ちょっと微妙で、どちらかというと、プレゼン嫌いになったり、そもそもそこで対話されるべき建設的な思考や話が起きなくて、チーム全体のパフォーマンスもだだ下がりというほうに、逆回転しちゃうんじゃないかなと思いますし、もっと言うと、私たちは意外と自分がどう聞いているのか聞いてる自分が相手からどう見えているのか?に、実はちゃんと目を向けたことがなくて、「え?そんな仏頂面で聴いているつもりはなかった」とか、「そんな圧迫感を与えているつもりはなかった」と、自覚がないケースのほうが多いと思いますので、もしもオンライン会議なんかであれば、客観的に誰かの話を聴いている自分を画面に意図的に映して観察してみると、「うわ、こんな表情と雰囲気で聴いていたのか」と、ちょっとびっくりすることのほうが多いんじゃないかなと思います。

とにかく限られた時間で最大の仕事の成果をあげたいとか、もしくは、プレゼンすることが目的ではなくて、そもそもの目的に集中したいと思っていると、聞き手と伝え手の対立構造ではなくて、聞き手と伝え手が一体になった競争関係というものが不可欠だと思うんですよね。
それを作るために、まず私たちが良い聞き手になろう。
もしかしたら上司がそんな感じじゃないとか、チームや組織自体がそんな雰囲気じゃないと、思うところもあるかもしれないですけど、まず私。
まず私が相手にとって良い聞き手になって、相手を介して最高のパフォーマンスを引き出していくんだ、作っていくんだ。
そういう場が巡り巡って、今度は自分が緊張せずに、高いパフォーマンスを発揮できるようになるということに直結。
バイパス道路のようにつながっていると、信じていいと思います。

良い聞き手になることはわずかなことで実現できる

今、すごく大げさに言ってますけれども、良い聞き手になることは、本当にわずかなことで実現できるじゃないですか。
オンライン会議で顔を出すとか、うなずきながら聞くとか、相手が話しやすい雰囲気を作っていくとか、わずかなことで実現できると思うんですよね。
やらない意味がないと思います。
こんなにコスパとタイパの良い工夫の仕方はないと思いますので、ぜひ試していきましょう。
ちなみに、これは社内だけじゃなくて、商談とか社外の相手から提案を受けるという立場でも、私は同じだなと思っていて、相手から情報を引き出してナンボだと思いますし、この人と仕事がしたいと思ってもらってこそ、本当に価値がある提案やサービス提供が受けられると思いますので、とにかく限られた時間で最高のパフォーマンスを発揮していこう、引き出していこうと思ったら、良い聞き手であれ
この一択だと思います。
みんなで実践していきましょう。

そもそもこの放送は、『#緊張との付き合い方』でしたので、緊張と上手に付き合うためにも、良い聞き手であれ。こういうことかなと思います。

ということで今日は、Voicyさんの『#緊張との付き合い方』で放送をお届けしました。
今日は、第3のファクター「聞き手」にフォーカスをした放送でしたので、冒頭でお伝えをした、予測と備えの準備の観点と、関心を相手に向けるというマインドセットに関わる過去放送は、放送の概要欄にリンクを貼っておきますので、興味のある方は見てみてください。

今月の90分腹落ちオンラインセミナーは、プレイングマネージャーがテーマ!

皆さん、最後にお知らせですけれども、先週の土曜対談放送をお聴きいただけましたか。
このチャンネルでおなじみの沢渡あまねさんと、プレイングマネージャー代表の小野陽一さんと、3人でワイガヤとお届けした放送ですけれども、お聴きくださった方、ありがとうございます。
今回の土曜スペシャル対談は、今月7月の90分腹落ちセミナーのプレ予告、番宣ということで企画をさせていただきましたが、想像以上に小野さんの話がおもしろくて、純粋にまず土曜対談を多くの人に聴いていただきたいなと思っております。
そんな楽しい小野さんと沢渡さんとの7月の90分腹落ちオンラインライブは、7月19日水曜日の午前中開催です。
10時から11時半の90分でお届けします。
 テーマは、今回は「プレイングマネージャー」です。
プレイングマネージャーの成果の出し方を変えるヒント~未来志向チームに必要なスキルと組織としての支援
こちらが今回のテーマです。
先週の放送でも、「プレイングマネージャー」という観点が出てきたり、おそらく皆さんの関心ごとの一つではないかなと思いますので、このテーマにピンときたという方、ぜひ今月もご参加ください。
放送にリンクを貼っておきます。
また皆さんとお会いして、ワイガヤができることを楽しみにしております。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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