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#1190 対話が難しい相手と、対話はできるのか?というご質問

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は火曜日です。
今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送お届けしたいと思います。
お題は、みんなが大好き「対話」ですね。
質問放送をぜひ聴いてください。

本題に入る前に今日もお知らせがあります。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

対話ができない、しづらい相手とのやり取りに困っている

それでは、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて放送お届します。
今日の質問者さんは、ももママさんです。可愛らしくて、一方でかみそうなラジオネームですよね。
読みます。

【こんにちは。毎朝放送を聴かせてもらっています。
スクラ受講やVoicyによって対話の大切さを知り、最近は見える景色が変わってきたと実感します。
自分と意見が違っても、その人の背景を知ると、その意見に納得できることも多いです。
今、困っていることは、対話ができない、しづらい相手とのやりとりです。
仕事のチームなら対話もできるのですが、距離の遠い相手だと話ができないことも多いです。
そういう人から自分の意に反することを言われたりするとモヤモヤしてしまい、なかなかそのループから抜けられません。
受け流すのが一番と頭では分かっていますが、なかなかできません。
自分の想像できる範囲で、その人の考え方や背景の可能性を考えて落ち着くこともありますが、小田木さんから何かアドバイスをいただけたらうれしいです。】

というご質問です。ももママさん、スクラ、そしてVoicy、ありがとうございます。
さらに、知ったことを実践しながら手ごたえを持たれているということで、すごくいいなと思いました。
改めてご質問の概要です。
対話の実践によって手ごたえを感じているが、対話ができない、しづらい相手とのやり取りに困っている。自分の意に反することを言われたりするとモヤモヤしてしまい、なかなかそのループから抜けられない。受け流そうと頭では思っていても難しく、何かアドバイスをお願いします。
こんな内容です。
ももママさん、一緒に考えてみましょう。

対話とは

まず皆さん、このチャンネルではおなじみの「対話」というキーワードですけれども、もしかしたら両立サプリは今日が初めてという方もいるかもしれないので、改めて対話ってどんなコミュニケーション?を簡単におさらいしたいと思います。
対話とはまず何をコミュニケーションすることかというと、情報そのものではなくて、意味とか背景とか意図とか解釈とか感情、一言で言うと、意味や背景、このぐらいでいいと思いますけれども、これを対象にして相手とお互いに伝え合って聴き合うこと。これがこのチャンネルなりに超シンプルに定義するとこういうことかなと思います。
まず明確に情報伝達とは違う。議論でも論破でもなく、相手の話を聴くとしたら「どんな意図なんだろう?」「どんな意味があるんだろう?」「相手はどんな景色を見ているんだろう?」ここに関心を向けて見にいく、聴きにいく、これがまず相手に対してのスタンスですよね。
そして自分自身も、なぜそれを言うのか、意味や意図や背景をきちんと言葉で相手に伝えていく
そうすることによって、お互いの意味や意図や背景が相手と共有できていることになる。
これを同じ景色を見るなんていう表現をしたりしております。

そんな対話を使って、ももママさんは実践もしているし、手ごたえを感じている。本当にベリーグッドですよね。
でも一方で、難しいケースもある。そういったシチュエーションを取り上げて、質問をいただいたという流れになると思います。
難しいケースもある。本当にそうだよねと思いますよね。
やっていくと手ごたえを感じる部分もあれば、一方では難しいシーンもあるなと、誰もが思うと思います。
なので、万能薬じゃないんだけれども、知って、実践ができている、ここでは使いたいという場面で対話を使えている、その中で手ごたえを感じたり、景色が変わったという実感がある、ここはまず素晴らしいことなので、ぜひ続けていただきたいなと思います。

対話の観点と対話以外の観点で考えてみましょう

対話ができないとか、しづらい相手とのやり取りに苦慮しているというところですが、今回はこのご質問を対話の観点で考えるのか、それとも対話以外の観点で考えたほうがいいのか、実は両方があると思いますので、両方の観点から私の思うところシェアさせていただきたいと思います。
ももママさんはどっちの観点で考えたほうが、向き合われてる状況の糸口になりそうかな?みたいな感じで聴いていただければと思いますし、同じように、「ちょっと対話が難しい相手がいるんだよね」という実感を持っている方も、どっちの観点のほうが自分にとってはヒントになるかな?そんなふうに聴いてもらえるといいなと思います。

相手の景色を見ることと、その景色に共感できることは別物

小田木所感ですけれども、まず今回のケースを対話の観点で考える場合
こちらからいきましょう。
対話の基本にのっとると、基本は相手が対話モードでいようがいまいが、自分は対話モードでいくということは、基本的には選べるんですよね。
当然意見が合うことよりも合わないことのほうが他人の場合は大きいと思いますので、反対意見を相手が言うとか、相手と意見が合わないということは、対話ができるかどうかには基本的には関係ないと思います。
反対意見を言う相手とは対話が難しい。難しい気持ちも分かるんだけれども、そこはあんまり関係ないという、こんな考え方ができると少し荷物がおろせるんじゃないかと思うんですよね。
じゃあ、相手が全然対話モードじゃないんですけど、むしろ議論的に来るんですけどという場合も、例えば、「なぜそう主張するんだろう?」とか、「なぜそう考えるんだろう?」というスタンスでこっちが臨むということはできると思いますし、反対意見だったとしても、「その反対意見の背景にはどんな考え方があるのだろう?」これは想像するんじゃなくて、相手にちゃんと聴く。これがポイントですよね。
想像すると推察になってしまい、一人相撲になる可能性も大きいので、想像するんじゃなくてちゃんと聴く。これがポイントですよね。
その上で、自分自身は意見を主張するだけではなくて、なぜその意見なのか意図や背景をきちんと伝える。
基本にのっとるとこんな感じかなと思います。
結果として意見が合うかどうかというのは、もちろんケースバイケースじゃないですか。
でも少なくとも自分は相手の意見やその背景、相手の景色を理解しようと努めたという、ここにはちゃんといけるんじゃないかなと思います。
そんなプロセスを通じて、相手の景色を見ることと、その景色に共感できるかどうかは別物じゃないですか。
相手の景色を見にいったんだけれども、なんでそんな景色なのか全く理解ができないこともあると思うんですが、これは本当に普通のことです。
それをついつい、景色を見て、かつその景色を理解しなきゃいけないとか、共感しなきゃいけないと思っちゃうと、途端に対話のハードルが高くなるし、理解や共感レベルまではいかないといった時にやっぱり対話ができないみたいな話になっちゃうとしたら、そうじゃないよと思っていただいたらいいんじゃないかなと思います。
つい私たちは、対話というコミュニケーションに対して、相手を理解するとか、共感するまで含めちゃうことがあるんですけど、そうじゃない。
あくまで対話というのは、相手の意図や背景を聴いて、自分の意図や背景を伝えるというコミュニケーションのことなので、相手の主張だとか、意見やその背景に理解をして、かつ共感まで示さなきゃいけないというのは、対話の範疇じゃないよと思ってもらったほうが、私は対話がしやすいんじゃないかなと思います。
何が言いたいかというと、対話によって分かり合えるはずとか、相手のことを理解できるはず、なんなら共感できるはずと思っちゃうと、それが対話への期待を大きくして、かえって難しくしちゃうということがあるので、もしもそういう荷物を背負っているようであれば、下ろしていいんじゃないかなと思います。
いかがでしょうか。
これが今回のケースを対話の観点で考えてみた場合にというところですかね。

相手に対する自分の感情をフラットに近いところまで持っていかないと、対話はできない

ここまでの話を聴いて、「でも、とてもあの人には無理だわ」と思ったら、たぶん後者のほうですね。
対話以外の観点で考えてみましょうのほうだと思います。
だって皆さん、想像してみてください。
自分と相手の関係性に対話を難しくする何かがある場合、感情は対話を拒むこともあると思うんですよね。
例えば、以前にひどいことを言われて、それがしこりになっているとか、この人はこういう人だとか、なんか合わないという人間的な反発を感じるとか、どうせ聴いてくれないという諦めがあったり、一方的に自分の意見を言われたことに対して拒否感が自分の中に生まれちゃっている、自分のシャッターが相手に対して閉まっているという場合は、そもそも対話が難しいという場合もあると思うんですよね。
これは、私が悪い、誰が悪いというよりも、相手に対する自分の感情をフラットに近いところまで持っていかないと、とても対話はできない
これは普通のことだと思います。
人間誰しもそういうことがあるし、対話したいという気持ちがあっても、感情がついてこないということもあると思います。

じゃあどうすれば?というとこなんですけど、その場合は相手に対する自分の感情をフラットに近いところまで持っていくというところなんですけど、これはもはや一人では難しいかもしれないので、そう感じたら、まず第三者に自分の気持ちを聴いてもらったり、自分と相手の関係性だとか、感情の整理を手伝ってもらう、そこからスタートができるといいんじゃないかなと思います。
いかがでしょうか?
これはそもそも対話の前の段階の話ですね。

ということで、対話が難しい相手がいる場合に、対話の観点でどう考えるのかと、対話以外の観点でどう考えるのか、小田木所感をシェアさせていただきました。
この中に1ミリでも、ももママさんの何かヒントになるような情報があればいいなと思っています。
そして、対話は決して万能薬ではないけれども、私は人間関係を作ったり仕事を前に進める上で欠かせない道具になっているなと思いますので、引き続き対話さんと仲良くしていきたいですよね。

ご質問ありがとうございます。
ももママさんのいろんな試行錯誤を心から応援しています。

それでは、今日の放送は以上です。
今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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