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#835 PTAや子ども会の役員について思うこと

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日の放送は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げたいと思います。
質問ボックスは、両立サプリチャンネルのトップページプロフィール欄にリンクが貼ってあるURLです。
コメントで書ききれないことや、放送へのご要望をお送りいただけるフォームになっております。送っていただけると、私は放送のテーマをいただけて大変うれしいので、「こんなテーマを希望します」という一行で構いませんので、使っていただけるとうれしいです。

子ども会の役員になったが、なかなか活動に参加できない

今日のご質問は、くみこさんにいただきました。
くみこさん、ありがとうございます。
【おはようございます。いつも言語化できないモヤモヤにハッと気付かされる配信をありがとうございます。
さっそくですが、子ども会活動になかなか参加できないことを、会長からLINEで厳しめに参加するように言われてしまったことについてのモヤモヤを聞いていただきたいです。
小田木さんは、地域活動、PTA活動や子ども会活動にどう関わっていますか?
私の同様に、人には人の事情があり、役員や担当で割り振られているけれども、どうしても参加できない場合の対処法について教えていただきたく思っております。】

というご質問です。
まとめると、子ども会活動の役員を引き受けているけれども、なかなか活動に参加できない。参加するように会長さんから厳しめに言われて、今、モヤモヤした気持ちを抱えている。事情があって参加できない場合の対処法について聞きたい。
こんな感じですね。
ここでは読み上げないですが、背景だとか状況もまとめて一緒に送っていただきまして、とてもリアルに状況を想像することができました。丁寧にありがとうございます。
合わせてくみこさんの葛藤も非常によく伝わってきましたし、このテーマについて、今、同じように何らかの役割を引き受けていたり、過去にそういう経験をしてきたという方もいると思いますので、たぶんみんなが何かしら思う所のあるテーマですよね。
くみこさんのモヤモヤを一緒に考えてみたいなと思います。

子どもの活動のための親の役割っていろいろありますよね

本題に入る前に、私自身がPTAや子ども会の役員について思っていること、そしてやってみたことをざっくばらんに話をしたいなと思います。
前置きですけれども、くれぐれも私の話はPTAや子ども会の役割や活動そのものの是非については今回は触れませんので、そこについての話じゃないよということで聴いていただけるとありがたいです。
私と夫も、いろいろ引き受けてきました。
小さいところだと、小学校のPTAの係。これは必ず回ってきますので、私は広報委員と美化委員を過去にやらせていただいています。
くみこさんと同じように、地域の子ども会も役員にあたっちゃったんですよね。会長ではなかったですが役員もやりましたし、夫のほうは、保育園の父母会会長を次女ちゃんの時に引き受けたり、なんとじゃんけん制で地域の体育協会の会長を引き当てるという、そんなヘビーな役割もめぐってきて、なんとか一年、やり通したみたいなこともあります。
くみこさんと同じところでいくと、子ども会の役員も引き受けたのですが、私としては引き受けたときは、「ええ!?」という感じだったんですよね。
例えば、秋祭りではシフト交代制であったのですが、少なくとも半日は子どものお神輿について、秋とはいえまだ灼熱の太陽が照りつく中で、地域を練り歩くということもしました。
「あー、今日は休みたかったな。お祭りなんて私は全然出たくないんだけどな」と思いながら、こんなふうにお祭りってやっているんだとか、楽しそうに参加する子どもを見るとか、それはそれで良い体験ができたなと思っています。
あと、PTAの係をやっていたときは、運動会の写真を撮る係だったのですが、子どもたちの徒競走をグランドの中側から見られる特等席で、写真を撮りながら観覧ができたり、子どもが「ママが写真を撮ってくれてうれしい」と、お友達と一緒にもてはやしてくれたりだとか、それもなんかおもしろい体験だったなと思います。
例えば、私の知人で見渡しても、ミニバスの会長をやっている人がいたり、中学校のPTAの役員を引き受けちゃったという方もいたり、今年は最後だから保育園の会長をやるんだといいながら引き受けている人もいて、みんな、「本当に大変よ」と言いながら、子どものことを近くで見られるとか、感謝されてそれなりに良い体験ができたとか、大変だったけど恩返しができて良かった、こんな感じの声も聞きますので、いろんな体験をしながらネタも増やしつつ、決して悪いことばかりじゃないな、そんなふうに思っています。

やってみて思うのは、誰かの支えで、子どもの学校生活とか地域活動とか少年団だとかスポーツの経験って成り立っているんだなとめちゃくちゃ感じますし、あと、すごく驚いたのが、PTAとか子ども会の活動ってめちゃくちゃ創意工夫がされているんですよね。
例えば、長女ちゃんと次女ちゃんは4歳差なのですが、どちらでも小学校の役員決めに参加したのですが、 長女ちゃんの時は針のむしろ、みんながやりたくない中でしぶしぶ決めるみたいな雰囲気があったのですが、それが同じ小学校で次女ちゃんの時は、役員決めがすごくあたたかくてカジュアルで、引き受ける人も納得感を持って引き受けられるシステムに変わっていて、ここをより良いものにしていこうという創意工夫を感じて、ちょっと感動するぐらいでしたね。
そんなわけで今は、またどこかで何かの役割を引き受けることがあるかもしれないけれども、その時は私もどこかで役に立とう、お返しができたらいいな、そんなふうに思っています。

「私には事情がある」を、「相手にも事情がある」に変えるとうまくいくと思う

今回のケースについて、ポイントはどこかなと私なりに考えた時に、まず一つは、会長さんはくみこさんのことを全然責めていないと思います。
こんなラインだったよというのも教えてくださいましたけど、私が客観的な第三者だからそう見えるのかもしれないですけど、全然厳しくないです。
むしろたぶん、会長さんはいい方なんじゃないかなと思います。
私がメールを見るにですけれども、「全部に参加してください」と一切言ってないんですよね。
このタイミングだけはすごく大事だし、一回、見てほしいと思っているから、なんとか調整して来てくれないですか?
こういうトーンじゃないですか。
なので、くみこさんが、「参加しなきゃいけないけれども、できていない」という心の負い目があって、厳しい文面に見えちゃうのかもしれないですけど、客観的に見ると、くみこさんのことを会長さんは全然責めていないし、いろいろ事情もあるだろうけれども、ここは何とかなりませんかという提案でもあるかなと思いますので、フラットに受け止めていい内容だと感じました。

その上で、今回は事情があって参加できない場合の対処法について聞きたいと言っていただいてますので、ここについては、今は「私には事情がある」という立場になっちゃっていますけれども、これを「相手にも事情がある」というスタンスに変えるといいんじゃないかなと思います。
書いていないだけで、そこは重々承知していますという内容かもしれないですけど、今の感じだと、「私には事情があるのに」という主張だけに、もしかしたら客観的に見えてしまうかもしれない
なので、やっている仕事も違うし、勤務体系も違うかもしれないけれども、相手も(この場合だったら会長さんも)仕事の時間や自分や家族のために使いたかった時間をやりくりしながら役割を担ってくれているんだなと、相手が感じているであろう重みを感じるというのが、ここからのコミュニケーションのポイントになるかなと思います。
相手が感じている重みに目を向けてみると、返す言葉が変わってくるんですよね。
「その日はだめなんです。仕事があって無理なんです。残業があるので、夜も行けないんです。」これが自分の事情に着眼を置いたコミュニケーションだとすると、相手の事情を重みに着眼を置くと、「会長さんもいろんな予定をやりくりしながら役割を担っていただいてありがとうございます。簡単なことじゃないけど、本当にありがとう。」こんな感じで自然と感謝がにじみでるんですね。
その上で、交渉の基本としては、代替案を出すだと思います。
「できません。無理です。行けません。」この一辺倒だと、お互いに打開策がなくなっちゃいますので、例えば、「土曜日は行けないけれども、月曜日ならいいよ」とか、「年間を通じて毎回は難しいけれども、このぐらいの回数だったら調整をつけて行けるよ」もしくは、「家でできる裏方の役割だったら、私に声をかけてもらえませんか?」こんな感じですかね。
おそらく今回の役割の決め方に納得がいっていない。だから今、自分がその役割を担っていることに腹落ちができないという気持ちがめちゃくちゃあると思います。
この地域でのつながりが大事で、子どもたちもそのつながりの中でいろんな経験をしたり、友達ができたり、成長していくという中では、相手も尊重したコミュニケーションの中でやりくりをしていくことが、欠かせないんじゃないかなと思います。
行ってみたら、意外と良いご縁ができたとか、子どもの違う一面が見られたとか、地域の中で新しい発見があったとか、何かはあると思いますので、少しでもくみこさんの気持ちが明るくなって、モヤモヤが晴れるといいなと心から思っています。

くみこさん、ご質問を本当にありがとうございます。
みんなが関心のあるテーマじゃないかなと思いました。
くみこさんのことを心から応援しています。

重みや相互の関心についての最近の放送

PTAとか役員の話だけにかかわらず、相手の感じている重みに目を向けてみることで、コミュニケーションを前進させる、関係性そのものをあたたかいものにしていくって、私は結構使えるポイントだなと思っていまして、いろんなことで同じように応用しています。
重みだとか相互の関心について放送した最近の放送が、『#819 家事分担の誤解!”量の平等”にこだわっても、うまくいかないワケ』になりますので、相手が感じている重みに目を向ける説に関心のある方は、良かったらこちらの放送も聴いてください。
リンクを貼っておきます。

「仕事の手詰まり感」の正体が分かる!持続可能な仕事のやり方を手に入れる“はじめの一歩”セミナー

「チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアをもっと持続可能に」オンラインスクールスクラは5月もオープンイベントが満載です。
「チームワーキングで仕事をもっとおもしろく」と言うけど、仕事をもっとおもしろくできるチームワーキングって一体どんなメカニズムなのよ?とか、「キャリアをもっと持続可能に」私たちが今、感じている手詰まり感が、何によって、どう変えることができるのか?こういった観点が気になりませんか。
断片的にはVoicy放送で触れておりますが、私たちが考えるところのチームワーキングで仕事がもっとおもしろくなるメカニズムだとか、キャリアをもっと持続可能にできるメカニズムについて、こんな問題提起と、こんな解決の方向性を考えているよ、これをまとめたオープンセミナーを開催させていただきます。
題して、『「仕事の手詰まり感」の正体が分かる!持続可能な仕事のやり方を手に入れる“はじめの一歩”セミナー』を5月19日金曜日の午前10時から11時半の90分のオープンセミナーで開催させていただきます。
こちらは私がイベントにも登壇させていただきますので、いつも聴いているVoicyの90分をおまとめ版みたいな感じかもしれませんが、私がかねてより仕事の景色ってまだまだいつからでも変えられると思うメカニズムについてお話をさせていただきます。
興味のある方は、ぜひお越しいただければと思います。
合わせてオンラインスクールスクラのワイガヤと楽しいオープン説明会も、5月は今日5月10日と26日金曜日の2回、開催がございます。
皆さんの関心のあるテーマの機会にぜひお越しいただきたいと思いますので 、イベントページのリンクを貼っておきます。
おもしろそうだなと感じる機会にぜひお越しください。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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