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#591 怒りの感情と“私”の付き合い方が変わった話

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、出産後のビジネスパーソンが新しい仕事のやり方を手に入れるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、最近連日協力をいただいてますけれども、運営するオンラインスクール育休スクラのメンバーが、このVoicy放送用にと考えてくれた質問をまた取り上げたいと思います。
私がVoicyで放送のテーマにする質問をちょうだいと言ったら、こんなのはどうですか?と、みんなが考えてくれて、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。

怒りの感情を持つことはありますか

今日の質問は、まなみちゃんからいただきました。
まなみちゃん、ありがとうございます。
こちらでございます。
【小田木さん、怒ることってありますか?突然すみません(笑)
育児や、仕事で後輩指導をしている時、やってはいけないことや、同じ失敗を繰り返す時に、どうしても腹を立てたり、失敗原因を追求して、相手を追い詰めてしまうことがあります。
また、怒りという感情にまで出ずとも、相手に対して否定的な印象を持ってしまい、言葉の端々にそれが表れてしまっているなと反省することがよくあります。
言い訳ですが、自分自身が幼少期も、社会に出てからも、そういう教育を受けてきたので、比較主義・正解主義の中で否定的な捉え方をしてしまっているのかなと思うことがあります。
小田木さんの講義でもVoicyでも、いつも否定的ではなく、相手の可能性から解決の糸口を見つけ、課題に寄り添う姿勢に、私もそんなふうにありたいなと思うのですが、小田木さんは否定的・感情的になってしまうことってありますか?】
こんなクエスチョンをいただきました。
ありがとうございます。

ポイントは、否定的や怒りの感情を持つことがありますか?という点と、そういった感情を持った時にどうしていますか?こんなところですかね。
早速一緒に考えてみたいと思います。

まず私自身が、否定的な怒りの感情を持つことはありますか?というクッションに対しては、そりゃありますよ。あるある。人間ですもの。
ただ、ここ10年ぐらいは、そんな私にも変化があるなと思っていまして、どんな変化かというと、まず一つは、仕事で怒る・怒りの感情をあらわにすることは、ほとんどなくなったなと思います。
さらに、夫に対して怒る・けんかするみたいなこともほとんどないですね。
相手が私にちょっとイラっとしてるかもしれないですけれども、私は一切イライラしてないです。
ところが、子どもに対しては、めっちゃ感情が出ちゃうんですよね。
なんでしょうね、これね。不思議なのですが。
ただ、全般的には、感情的になるとか、その中で特に怒りや否定的な感情に支配されることは、すごく減ってきたと思います。
たぶん、以前よりも、そういった自分の感情だとか、感情の表現をコントロールできるようになってきたのかなと捉えています。

なので、まなみちゃんからいただいた質問をきっかけにさせていただいて、私も「どんな変化があったのかな?」「どんなことを今、大事にしてるかな?」というところを自分でも振り返ってみたいなと思います。
いつもの通り、小田木所感であり私見ですので、ゆるりと聴いてみてください。

感情を持つことと、表現することは違う

まず一つは、私もいろんな感情を持ちます。
ただ、いろんな感情を持つことと、それを表現することは違う
感情を持つことと、それをどう表現するかは、別々で分けて考えて、そして選ぶことができると知ったのは、結構大きな変化だったなと思います。
例えば、何か起きて、このやろうと思うとするじゃないですか。
このやろうという感情を持つことと、それを相手に、「私はこのやろうと思っているのよ、気付いてよ。」とか、「これでもくらえ」という形で表現するかどうかは、やっぱり別物なんですよね。
まずは、「私、今、このやろうと思ってるな。なんでこのやろうと思ったかというと、こういう期待をしたけど裏切られたから、このやろうと思ってるんだな。」自分の中でそういった感情を持つことをちゃんと受け止めて、その上で、それをどう表現するかは選べると知っている。
なので、「これでもくらえ」とぶつけるのか、それとも、起こっている事態を解決すべく、別のコミュニケーションを取るのか選べる。
こういうことを知ったのは、結構大きいと思っています。

以前、このVoicyチャンネルにも登場してくれた、心理学の専門家である関屋裕希さんも、「いろんな感情を持つ自分を、まずきちんと自分で受け止める。肯定して捉えることが、どう表現するかをマネジメントする一歩になる。」ということをおっしゃってました。
人間ですから、いろんな感情を持つけれども、それをどう表現するか、表現するのかしないのか、選んでいくことができると知ったのは、結構大きな変化の一歩だったと思っております。

相手には相手の事情がある

そして二つ目は、相手には相手の事情がある
こういうことを考えられるようになったことも、大きいなと思います。
例えば、約束した期限に仕事が提供されなかった、「なんでよ?」と思うとか、きつい言葉を発せられて、「ひどい」と思うとか、いろんなことがあると思うのですが、そんな時にも、自分には自分の事情があるのと同じように、相手には相手の事情がある。
そんなふうに考えるようになったことも、変化の一歩になったと思います。

相手には相手の事情があると考えると、どんな行動になるかというと、「じゃあ、相手にどんな事情があったのか?」もっと言うと、「相手が今、どんな景色を見ているのか見に行こう。」こういう関わり方に変えることができるんですよね。
怒りを持った自分に関心を向けるのではなくて、相手に関心を向けて考えることができたときに、自分の怒りみたいなものではなくて、相手に対しての興味関心、相手の景色を見たいと思う気持ちや行為に、怒りの表現が置き換わっているような気がします。
もちろん、そんな大人な対応が必ずしもできるわけではないかもしれませんが、それでも、”相手には相手の事情がある”と考えられるようになったことは、私の人生の中では、すごく大きな変化だったんじゃないかなと思っています。

目的に対して適切な経路を選ぶ

最後三つ目は、起こったことそのものに着目するよりも、その先の目的に対して適切な経路を選ぶようになれたと思っています。
例えば、相手が何か失敗をしてしまったとか、期限通りに事が進まない、こんな事象が起こったとするじゃないですか。
その事象そのものに着目すると、「なんで?」とか、「言ったよね?」とか、そういったコミュニケーションを取ってしまうこともあると思うのですが、怒っていることはミスが原因だったとしても、そもそもどうありたかったかというと、仕事をちゃんと完了させることとか、ミスを引っ張らずに、むしろ挽回しながら仕事を終えることだったとすると、「なんで?」「言ったよね?」という怒りを発露することよりも、例えば、事情を聞いてミスの原因をサポートしたりとか、相手がミスを引きずることがなく、その先の仕事を円滑に進めることの方が、目的達成の経路としては適切だよな、そんなふうに目的に対して適切な経路を選ぶようにしている。
選べるようになったことが、感情のコントロールにはつながってきているんじゃないかなと思います。

これが、なぜか子どもに対しては、一緒になってわちゃわちゃしちゃう私ですが、仕事に関しては、冷静に、かつ客観的に捉えながら、自分の感情を受け止めつつ、うまくコントロールすることができるようになってきた今日この頃だなと思います。

自分に対しても寛容に受け止める

今、挙げた三つのようなことが、できるようになった、大事にするようになった、さらにもう一つ後ろには何があるか考えたときに、いわゆる”人に対して寛容で優しくなる”前提に、自分に対してもきちんと優しく自分を大事にできるようになっていることが、私は少なからず影響しているんじゃないかなと思います。
家庭においても仕事においても、まだまだ未熟で弱いこともたくさんあって、できないことも多くて、でも、そんな自分も含めて、責めずにおおらかに寛容に受け止めていることが、結果として、思い通りにいかない相手や環境などに関しても、寛容になれている自分がいるのかなと思います。

そういう意味では、この質問をくれたまなみちゃんも、つい怒っちゃう自分を責めずに、「毎日、真剣で怒りたくなる事情が私にもあって、いろんな事情の中で、それでも頑張っているよね、よしよし。」そんなふうに、まず自分を大事にしてあげるのが、結果的にコントローラブルになることにもつながるのかなと思っております。
まなみちゃん、ご質問ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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