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#199 仕事に前のめりになると周囲の視線や声が気になるという悩み

今週も月曜日がやってまいりました。
4月になったと思ったら、ひたひたと連休が近づいている気もして早いなって思いますよね。
今週も良い一週間にしたいと、そんなスタートを皆さんもきられているんじゃないかなと思います。

最近、オンラインスクール育休スクラの中だったり、修了生のコミュニティだったりで、いくつか気になる話を聞いたので、これを今日はシェアさせていただいて、テーマについて考えたいなと思います。
どんな話かというと、ちょっといくつかエピソードがあるんですよね。
それぞれ違う仲間から聞きました。

仕事に前のめりになると周囲の視線や声が気になるという悩み

まず一つ目は、育休からの復職面談で上司とコミュニケーションをとりながら感じたと。
【自分は復職後の仕事や役割についてきちんと話をしたいし、チームの為にどんな動きができるか、上司とゆっくり話をしたいと思っている。
なかなか相手から思うようなレスポンスがなくて、そうこうしているうちに、このままガンガン言ってガツガツしてる人だと思われたら嫌だなって思い躊躇してしまった。】
そんな話を聞きました。
これ系の話を結構聞いてですね、育休から復職時に、「ちょっと前のめりすぎるんじゃないか?」と自分の行動を客観的に見て振り返ったという話を聞くことがよくありますね。

そしてまた違う話。
【上司と1on1をした時に(背景説明は割愛しますけれども)、「あなたのようにいつでも全力を出せる人ばっかりじゃないから」こんな言葉をかけられた。】
一方、この言葉をかけられた仲間は、もちろん全力で頑張ってきているけれども、いつも全力じゃダメなんですか?モヤモヤしたと。

またこんな話もあります。
【職場でのコミュニケーションの中で、マネージメントに関心があるという話をしたら、「そういうキャラだったっけ?」と周りに言われた。
それを聞いて、マネジメントに関心のある人の固定概念というか、「こんなキャラですよね」に押し込められているような気がしてモヤモヤした】
こんなエピソードでした。
他にもあげたらきりがないかもしれないですし、皆さん自身ももしかしたら経験があるかもしれないですけれども、今日はこれらのエピソードから何が言えるのか、どんなことを一緒に考えたいか、これを放送の中身にしたいなと思います。

無意識のうちに立ち止まらなければいけないと思ってしまう

今のエピソードは、考えれば考えるほどいろいろツッコミどころがあると思いますけれども、例えば、”前のめり”だとか”ガツガツしている”だとか、”全力疾走している”、もしくは、よくある言葉で”意識高い系”、こういった言葉にみなさんどんな印象を抱きますか?
「前のめりですよね」、「ガツガツしてるよね」
ポジティブなイメージを抱きにくいと感じる方が多いんじゃないかなって思います。
無意識のうちに「そう思われてはいけない」とか、「そう思われない方が良い」って思っちゃうことは私も経験があります。
もちろん、日々の生活や仕事の中で立ち止まることってあるじゃないですか。
でも、その”立ち止まる”っていうこと自体が、自分軸だったり、論理的に戦略的に考えての”立ち止まり”ではなくて、周りの目を気にして、相手の評価を想像して、つい立ち止まってしまう、もしくは立ち止まらなければいけないと思ってしまう。本当によくあるなって思います。

「前のめり」って悪いこと?

今日まず考えたいのはですね、「前のめり」これって悪いことですか?
これをぜひフラットに考えたいなと思います。
前のめりって悪いこと?
私はですね、全然そうは思わないです。
むしろ前のめりなメンバーがいたら、本当に大歓迎だし、嬉しいぐらいな感触ですね。
だって冷静に考えて、前のめりってことは、仕事にそれだけ真剣ってことじゃないかなって思うんですよね。
全力でやるからこそ、質の高い仕事ができるし、本人も成長していけるし、それによってチームに貢献もできるし、顧客だってバリューを感じられるし、それの何がダメなんですか?
これをまず考えたいなって思います。

ちょっと一歩引いて考えて、じゃあ、なんでそういう思いを持ってしまうのか?
これもいろいろありそうですけれども、一つはやっぱり社会通念とか無意識のバイアスがありそうですね。
特に”女性”っていう、このタグにつくやつ。
「模範的な人」とか、「模範的な部下」。
でも、前のめりであることを良く思われなかったり、もしくは控えるケースって、私はもしかしたら圧倒的に女性の方が多いんじゃないかなって思います。
そういう社会通念に縛られてる部分があるのかなと。

もう一つは、男女にかかわらず同調圧力。これも強いですよね。
横並びでないといけない。頭ひとつ抜けてはいけない。同調圧力。
そういったものにずっと囲まれてきたので、自分の中での思い込みもかなり出来上がっているかもしれない。
要は、前のめりでないことを望まれているに違いない
もしくは、どんな自分でいたいか?と考えた時に、無意識のうちに、「他人に良く思われ、かつ周囲から浮かない自分ってどんな自分か?」っていうのが、無意識のうちにどんな自分でいたいかっていうイメージや概念に置き換わっている可能性があるんじゃないかな。
ただ、私はめちゃくちゃわかるんですよ。
だって私の高校時代の自分のスローガンはですね、「いかに目立たず生きるか」、これを徹底して大事にしてきました。
前のめりはありえない感じですね。
これが社会人になって、仕事が面白いなと感じられて、かつ「イノシシのようだね」と言われながらも、「もっといけいけ!」って言ってくれる周囲や先輩がいて、今の自分が出来上がっていったのかなと思います。
周囲の環境の影響は大きいですね。

気にする誰かは自分の人生の責任はとってくれない

そういった諸々があるのだけれども、これからどうしたいか?これをぜひ最後に一緒に考えたいと思います。
これからどうするのか?何を判断軸にするのか?ですよね。
誰かを気にしながら選択を重ねること、ついついしちゃいがちなんですけれども、誰かを気にしながら選択すること、それを繰り返すことって、やっぱり誰かの人生を生きていることになっちゃうんじゃないかなと思います。
自分の人生じゃなくて、自分が勝手に気にする誰かの人生を生きていることになる
ここでやっぱりと問いたいのが、その誰かは、あなたの人生に責任を取ってくれますか?ここですよね。
しかも答えはNOですよね。

誰かを物差しにせずに、自分で”前のめる人生”を選択しよう

ということはですよ、私たちは今後、”前のまらない人生”と”前のめる人生”と選べる、そういう分岐点にいるんじゃないかなと思います。
どっちが豊かで、より多くを収穫できる人生であるか?
これを自分で選び取れたらいいな。
もしも、”前のめる人生”を選択した場合に、もちろんいろいろ失敗するかもしれないですけれども、経験を積んで達成感を得られて、もしかしたら自分の新しい可能性やチャンスというものが発見できて、成長できて、周囲に貢献実感が持てて、よりこういう人生になる可能性が多いのは、”前のめる人生”じゃないかなって思います。
だから誰かを物差しにせずに、自分で選択したいですよね。

あともう一つ判断軸があって、それって私はですね、子どもに対する責任かなって思います。
うちは娘の女子二人ですので、この娘たちにどんな人生を生きてほしいかな?って考えるようになったんですよね、子どもを持ってから。
その中で、毎日の自分の小さな決定の一つ一つが、それを見て育つ子どもたちの人生だとか、もっと大きく言うと、「未来を創っている」って思うと、どっちを選択したいか、これももう一つの判断軸に入ってくるんじゃないかなと思います。

そんなわけで、今日のテーマは、『”前のめる”これの何がダメなんですか?』について話をしてみました。
繰り返しになりますが、私は”前のめる人”が大好きですし、私自身も前のめりでいきたいなと思ってます。
”前のめる人”、その誠実さをやっぱり信頼しますし、”前のめる”ほうが人生楽しいんじゃないかなって思いますので、みんなで前のめりでいきたいなと思う今日この頃です。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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