悪玉コレステロールが悪者にされる理由
こんにちは。異端の薬剤師ODAです。
悪玉コレステロール(LDL)がなぜ悪玉と呼ばれるかご存じですか?
悪玉コレステロールは、動脈硬化を引き起こすからです。
以上!
で、終われるのですが、
もう少しお伝えしたいと思います。
以前の記事でもお伝えしたように、悪玉コレステロールは小さくて、
脂質をたくさん含んでいます。
小さいがゆえに、血管の二重構造の隙間に、溜まりやすい性質があります。
あっ、太い血管は二重構造なんです。
要するに、数が増えて事故しやすくなって、
事故現場がえらいことになるというイメージですね。
ちなみに、事故現場をえらいことにするのは、
悪玉が持っている、脂質です。
以前、脂質の融点のお話をしましたが、
融点の低い脂質は、二重結合が多いです。
そして、二重結合は酸化されやすいです。
そして、人間の体は、異物を活性酸素で酸化をしてやっつけます。
つまり、血管内皮に入り込んだコレステロールの持つ脂質が、
酸化されて、積み重なって大きな邪魔者になります。
これが、悪玉が血管の内径を細くして血圧があがったり、
詰まらせたりして心筋梗塞や脳梗塞を起こすメカニズムです。
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