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私と易経について

こんにちわ。突然ですが、易経研究についてのブログを始めました。今このブログを覗いた方の中には、易経って何それ?ODAって誰やねん?と思われた方が多いと思うので、まず私と易経について紹介したいと思います。

私について

私は元々中国文化や中国語が好きで、趣味で易経を研究しています。そもそもどうやって易経と出会ったのかというと、アメリカのSF小説「高い城の男」(フィリップ・K・ディック)を読んだことがきっかけでした。易経は、作中で重要なキーアイテムとして登場するのですが、「高い城の男」に於ける易経についてはまた機会を改めてお話したいと思います。
因みに私のプロフィールを簡単にまとめるとこんな感じです。

名前:小田竜太
身長体重:167cm/52kg
性別:♂
趣味:台湾料理作り、易経研究

易経について

そもそも易経とはどのようなものなのか。易経の世界は余りにも奥が深く、詳しく説明しようと思えば何万字もの長文を書くことになってしまいますが、広辞苑に依ると概要は以下の通りです。


三易の一。中国古代、伏犠氏の画した卦(け)について周の文王がその総説をなして卦辞といい、周公がこれの六爻(りくこう)について細説して爻辞といい、孔子がこれに深奥な原理を付して十翼を作った。陰・陽二元をもって天地間の万象を説明し、この二元は太極から生ずるとし、陰・陽は老陽(夏)・少陽(春)・少陰(秋)・老陰(冬)の四象となり、更に乾(けん)・兌(だ)・離・震・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)の八卦となり、八卦を互いに相重ねて六四卦を生ずるとなし、これを自然現象・家族関係・方位・徳目などに当て、哲学上・倫理上・政治上の説明・解釈を加えたもの。周代に大成されたから周易という。今日の易学はこれを祖述したもの。易経。

『広辞苑 第四版』(新村 出編)

易経は「易占いのテキスト」であり、また「帝王学の書」でもあります。易占いとは、わかりやすく表現すると、竹の棒をジャラジャラやるアレのことです笑  あの竹の棒は正式には筮竹と言います。筮竹以外にも、コインを投げて占うやり方や専用のサイコロを降って占うやり方があり、この記事のトップ画像はそのサイコロをイラスト化したものです。
伝承によれば、易経は伝説上の帝王(又は神)の伏羲、周王朝の開祖武王の父・文王、その息子の周公旦、儒教の開祖・孔子の4名によって書かれたとされており、度重なる加筆や改定を経て現在の形に成立したのが約2500年ほど前だそうです。前述したように、易経は異なる二つの顔を持つ特異な書です。数多く有る中国の古典の中でも、これ程奥の深い作品は他に無いと思います。

このブログの趣旨について

そもそも自身の研究内容をブログという形で発信しようと思った理由は、単純に易経の奥深い世界を多くの人に知って欲しいと思ったからです。
日本国内に於いては、タロットや占星術に比べて今一つ人気が無い易経…特に若い女性からはウケないどころか存在すら知られていないのではないかと思います。
理由はおそらく、上に挙げた2つの占いに比べると易経は難しくてややこしく堅苦しいというイメージがあるからでしょう。易経の本文は古代中国語なので、現代人には馴染みが殆ど無い言い回しが頻繁に出てきます。正直言って、一度通読しただけでは理解しきれません。
しかし、苦戦しながらも読み進めて行くと、徐々にですが易経の世界観が映像として目の前に立ち上がってきます。様々な動物、歴史上の人物、古代の器物等々、易経の本文中に登場する脇役たちが語りかけてきます。
確かに、易経はややこしくて難しい古典作品ですがしかし面白いものなのです。その面白さを、気楽に読めるブログという形で、今後月1ないし月2のペースで発信していきたいと思います。
中国古典が好きな方や占いが好きな方は是非とも読者になって頂けると嬉しいです。

参考文献:高田真治・後藤基巳訳「易経(上)」、岩波文庫、2012

illustrating by keppy

#占い #中国 #古典 #易経 #中国語  

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