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飛騨高山蒸溜所&HIDA BARREL ゼロ距離見学!! 名古屋発着日帰りバスツアー 体験記

岐阜県下初のウイスキー蒸溜所「飛騨高山蒸溜所 Hida Takayama Distillery」と、飛騨家具メーカー日進木工㈱のウイスキー樽「HIDA BARREL」製造工場をめぐる、名古屋発着の日帰りバスツアーが始まったことをご存じでしょうか?
2024年4月8日に開催された記念すべき第1回のツアーに、当社田代が参加、体験してきました。以下はそのレポートとなります。


このバスツアーは次回2024年7月5日(金)、同7月6日(土)に催行予定です。
申込みはこちらから↓



ウイスキー愛好家にとって、蒸溜所見学の最大の課題とは・・・

ウイスキー愛好家にとって、蒸溜所見学はいうまでもなく至上の体験。しかしそこには最大の課題があります。それは、ウイスキーの蒸溜所現地でウイスキーを飲めない不幸な人を生みだしてしまうということです。
なぜなら、ウイスキー蒸溜所というものはおよそ例外なく交通不便な場所に立地している(蒸溜所あるある)ためです。そこに行くには車が必要であり、誰かがハンドルキーパーを務めなくてはなりません。その人は飲酒ができません。
これはいわばウイスキー蒸溜所見学における決定的なペインポイント(悩み)であるといえます。

蒸溜所での試飲


飛騨高山蒸溜所 Hida Takayama Distillery その場所は

廃校となった小学校校舎を活用して2023年に稼働開始した、岐阜県下初のウイスキー蒸溜所、飛騨高山蒸溜所 Hida Takayama Distillery
まだ一般見学は開放していません。
蒸溜所あるあるの法則にもれず、飛騨高山蒸溜所の立地も人里離れた場所です。高山市の最奥、旧高根村。女工哀史の野麦峠のある場所です。高山市の中心部からも約1時間のロングドライブが必要です。

飛騨高山の古い街並み(蒸溜所はさらにここから1時間かかる!)


名古屋発着バスツアーという解決策

そのような状況に対してソリューションを提案したのがJR東海バスさん。名古屋駅発着の日帰りバスツアーを企画しました。

これがそのバスです

バスが動き出し、他の参加者と会話を交わします。当たり前ですが全ての参加者が同じくウイスキー愛好家であることを確かめ合い、互いに安堵と興奮が高まります。

バス車内にてウイスキーセミナー

ウイスキーセミナー

バスの道中ではウイスキー文化研究所認定のレクチャラーである井上奈々さんのセミナー講義があります。おすすめウイスキーの試飲つきで、午前中からいい感じになることも可能です。

井上奈々さん(真ん中)。右の方は、岐阜が誇る名店バー「サフラン」の角田さんです

ランチは舩坂酒造店併設の「味の与平」で飛騨牛を味わう

飛騨高山蒸溜所を経営する会社は「舩坂酒造店」。高山の古い町並みで「深山菊」などのブランドで日本酒を製造するメーカーです。ツアーは昼前に高山に到着し、まず舩坂酒造店に併設するレストラン「味の与平」で飛騨牛のランチとなります。

与平の飛騨牛ランチ

今回は特別に有巣社長による日本酒の製造工程のレクチャーを受けることもできました(これは今回のみ。ツアーの目的はウイスキーですのでwww)

有巣社長による日本酒製造工程紹介

私の同行者はランチにビールや日本酒も楽しんでしまい、この時点でだいぶいい感じになっていましたww


HIDA BARREL 日進木工のウイスキー樽製造工場を見学

昼食で満たされたのち、いよいよ日進木工へ。古い町並みから車で10分ほどです。

日進木工本社ショールーム。日進木工のウイスキー樽の製造の取組みを紹介

ウイスキー樽を作る国内のメーカーは当社がおそらく2社目であること、しかも飛騨の家具の製造技術で培った「曲げ木」の技術を用いるのは世界でも当社だけの取組みであることが紹介されます。
HIDA BARRELはすでに国内外の蒸留酒メーカーへの納品が始まっていることも紹介されました。

北村社長(写真が逆光でした!すいません!)


チャーリング工程をゼロ距離で見学

チャーリング((内面を焦がす)

ショールームから屋外へ出て、ウイスキー樽の最大の特徴である内面を焦がす工程「チャーリング」をゼロ距離で見せていただきます。
目の前で樽が盛大に発火する状況を見られるのは日本でおそらくここだけでしょう!

飛騨高山蒸溜所の有巣社長(手前)も大興奮!
奥はウイスキーyoutuberの「あかつきとウイスキー」さん


曲げ木の工程、タガ締めの工程も!!ゼロ距離見学

曲げ木の専用機を見つめます
タガ締め専用機は新たに開発されたオンリーワン機械

このバスツアーは次回2024年7月5日(金)、同7月6日(土)に催行予定です。
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一路、飛騨高山蒸溜所へ

いよいよ、日進木工を発ち、高根へ向かいます。
約1時間バスに揺られ、ついに飛騨高山蒸溜所 Hida Takayama Distilleryに到着しました。

蒸溜所のエントランス 「高根小学校」の看板が残っています
ウェルカムボードがお迎え

高根地区と飛騨高山蒸溜所の概要について有巣社長から紹介ののち、旧高根小学校の廃校を利用した施設を見学します。

有巣社長の解説体育館を蒸溜所として、そして校舎1階を貯蔵庫として活用。
2階の旧教室は閉校時そのままの風景が残されています。
熟成中のウイスキー樽
ウイスキーができるまでの工程も教室の黒板で解説
HIDA BARRELの樽もすでに稼働中
閉校時の子どもたちが書いた黒板がそのまま残ってます

体育館を活用した蒸溜所

いよいよ蒸溜所へ。体育館を活用して工場にしています。

全体を見渡します
三郎丸蒸溜所製、銅製蒸留器(ポットスチル)ZEMON2機が熱く稼働
ZEMONに近づく
ニューメイクの試飲もできました

ニューメイクの試飲をさせていただけました!
飛騨高山蒸溜所 Hida Takayama Distilleryは2023年春の稼働開始であるため、3年以上の熟成期間を満たしたジャパニーズウイスキーとしてのウイスキーを世に出すことができるのは2026年です。あと2年待ちましょう。

おわりに

こうして飛騨高山蒸溜所の見学を終え、バスは名古屋への帰路に着くこととなりました。帰りのバス車内でもウイスキーセミナーが開かれ、理論と実践を両方体験できる一日でした。

丸一日となるツアーですが、ウイスキー愛好家のみなさんにはぜひ楽しんでほしいツアーです。
飛騨高山蒸溜所は普段一般公開していませんので、JR東海バス主催のこの日帰りツアーに参加することによってのみ、見学が可能です。

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最後に筆者と有巣社長、北村社長の3ショットを貼っておきますww

よき一日でした



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