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失恋をした

生まれて初めて「好きな人」と付き合えた。
その人と3ヶ月と少しで別れてしまった。

元恋人は旅行記を見せた時にこのnoteのURLは送っているから存在は知っているだろうけど、そもそも私の知る彼は目の前にいる私にしかあんまり興味がなくて、わざわざネットの残像を見てどうこう思う人じゃないので遠慮なく書く。
自由な私を受け止めてくれていたと思えているけど、目の前の私以外のことも考えて欲しかった、と思っていた私もいた。

2個下の彼は考えることが得意で、対話を重んじている人だった。
ちなみに私は激情型で、ちゃんと思いを話そうとすると涙が出そうになるし、意見を聞かれて嬉しい反面、本当に今喋ったことは私の本心だっただろうか、言って欲しそうなことを言っただけでは無かっただろうかとソワソワする、対話に向かない女だ。
でも言葉にするのはすごく頑張っていて、多分普通のその辺の女の子よりは上手いから、いい関係が築けている風な感じだった。

私がよくやる「よくないコミュニケーション」の、「家に帰って、思い返して長文お気持ちラインを送る」のにも耐えてくれた。
私が不安を口にするのを歓迎してくれた。嬉しかった。我慢しないっていいなって思えた。
でもやっぱり将来を見据えた話をしていると、「この人がこうだったらいいな」という像と「この人にこうだったらなと思われてるな」という像を感じて、現実と少しずつずれていくそれに耐えられなくなって、見えない我慢が少しずつ増えていってしまった。

私は子供を育てることを、「自分の人生を諦めないとできないこと」だと思っていて、パートナーにも同様の認識を持っていて欲しいとかなり強く願っているんだけど、彼がそうではなかった。それが決定打だった。この人と結婚できないと思ったらもう我慢ができなくなって、「本音は溜め込まずに少しずつね」と約束してたのに溜め込んでいた本音が溢れ出して、どうにもならなくなってしまった。あっけない終わり方だった。

彼に貸していた本はそのまま持っていてもらうことになった。ボードゲームは宅急便で返してもらった。一緒にやると負けず嫌いな彼は一生懸命で、「こういう人もいるんだな」と思った。私は途中で飽きていた、でも楽しそうな彼の顔を見るのが楽しくて、何試合もした。私がボードゲームが弱いのが申し訳なかったから友達を紹介した。できるリソースを彼のために注ぎ込んだ。
私はやり過ぎる性格がある。

好かれてるという自信が持てることの幸せを教えてもらった。
私も好きだった。でも将来を考えることだけができなかった。信頼を裏切るってこういうことなんだなって他人事みたいに思った。

多分結婚のこととかを話せるくらいの間柄というのはあって、私たちは早すぎた部分は大いにあると思う。付き合う前のデートから結婚を念頭にしていたけど、細かい話ができるほど関係はできてなかったのかもしれない。

最初に会った日の「アプリの写真よりかっこいい人が来た〜」という感動は覚えているし、ふたりの写真を撮ろうとしてみたら仏頂面でしか写れない彼に大いに納得をしたのも覚えているし、不思議な愛おしさは残っているけど、
私は全てを置いて次の恋に向かおうと思います。
もっと良い人がいるって信じるしかやれることはないのです。



彼の好きだったところとか嫌いだったところとかを追加してみようかな

受け止めてくれてるのがわかるけど、なんやかんやで体型をいじってくるところ、嫌だった。
愛おしさからでも土偶と近しく言われるのはは普通に無理。
ニキビを心配されすぎるのも、なんていうか嫌だった。ニキビなんて女の人はたくさんできて、1人でもう十分にかなしんでいるものよ、、

地図が読めない時読んでくれた。苦手って伝えてあったし向こうはそこまで苦手じゃなかったっぽいけど、でもあんまり率先して読んではくれなかったな。
私ってこんなにリードするんだ〜って気づいた。

ありがとうってたくさんいってくれた。

身なりにすごく気を遣っていたところ、好きだった、部屋も綺麗だったし。
自信のなさというか好かれたいという気持ちの強い人だったように思う。

勉強熱心だった。思想に全て賛同できたわけではないけれども、上昇志向がすごかった

いろんな決定権を委ねてくれた。これは決定するのが苦手だったのもあると思う。けど相性は良かった。

直して欲しいところは言えば直してくれた。言えることは。でも最後まで「食べ方がうっすら好きじゃない」って言えなかった。

要するに私が言えないことが増えていくのがよくないんだよね。わかってるんだ。

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