Vol.09CM そのビジョンに魂は宿っているか?~チェンジマネジメントを味方につけよう

私たちの成功の定義、ありたい姿、進むべき方向がビジョン。でも、実際、国内で実施されるプログラムやプロジェクトにはそういうものが無いのです。グローバルプログラムやプロジェクトにはビジョンがありますが、それが国内に降りてくるとないもの同然。なぜなら、グローバルで設定されたビジョンが、直訳されてしまっているから、日本語としても意味がわからないのです。では、どうやってそれを用意するのか?

実際ビジョン設定は時間がかかるのです。そこで私は、経営者の皆さんやプロジェクトをご担当される方に、想いを語っていただく、それを元にいくつかビジョンセンテンスを用意して、プロジェクトやプログラムの皆さんに、ディスカッションしていただきます。重要なキーワードやその活動の背景が見えてきます。最後に、ディスカッションメンバーとともにセンテンスを決めるのです。

この活動、ビジョン設定そのものよりも、もっと大切な効果があります。メンバーの皆さんは、そのプログラムやプロジェクトの意義をこのタイミングで初めて、自分事として捉えるのです。それこそが、成功の原動力です。そしてそれとともにビジョンに魂が入り始めます。

この後ビジョンは、あらゆる関係者に、自らアクションをとっていただくために、さらにパワーを高めていく必要があります。

変革にとって、正しくビジョンを使うことは、ものすごい効果につながるのです。

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