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弊息子,トミカやさんからの卒業
「昔は毎日来てたよねぇ」と懐かしそうに喋る4歳の弊息子.時計の針は前に進み,アンパンマンのおもちゃは化石になり,トミカは乗り込むことのできる空想上の車から金属製のミニチュアに変わる.
帰りがけに弊息子に尋ねると「楽しかったねえ,また行きたいねえ」といい,大体夕方ごろにいくことが多いから「夕方だね,おうちに帰ってちょっと遊んでお風呂に入って寝よう」と言われる.実に満足げで実に豊かな表情だ.これは3歳児なりの考えられる上での豊かさの象徴なんだろう.
もうトミカは飽きてしまったのかい? と聞くと,いやたくさん持ってるから買わなくてもいいかな,と思って.パパのももらったしね.それよりみんなで遊べるものを買って帰れば〇〇ちゃんと〇〇ちゃんとも遊べるかな,と思ってと言う.なるほど,確かに,いつの間にか君にとってのおうちは社会に代わっているのだろう.
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帰ってきて,トミカで遊ぶ弊息子を眺めながら,「そういえばパパも小さい頃トミカが好きで,家に衣装ケース2個くらいに詰まるぐらいあったよ」と彼にいうと「そのトミカはどこに行ったの?」と言われた.そういえばどこに行ったんだろう.「いつごろだったか忘れてしまったんだけど,トミカのことがそこまで好きじゃなくなっちゃったんだよ,君は一生好きでいられるといいね」というと「トミカ好きだから大丈夫」と言われる.確かに,今はそうかもしれない.未来はわからない.でも僕は小さい頃からずっと好きなものがある人のことが好きだったりする.少なくとも僕はその感覚を失ってしまって久しい.
そうだ,僕のトミカが実家から発掘されるたびに君にあげていたね.そして君は僕が立てたマイクラのワールドをTNTでぶっ壊しながら遊んでいる.この奇妙な連関性と,成長の嬉しさと寂しさの中で.
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落合陽一の見ている風景と考えていること
落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…
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