3/24(日)背中を押す星の刺繍

ものすごく寝た。
昨日23:00頃寝落ちして8:00頃目覚めたものの二度寝。
結局12:00過ぎに行動開始。
でも、全てを終えた完璧な状態よりも寝落ちの方がよっぽど寝つきが良いから不思議。


今日は、近所のギャラリーへ姉と行く約束をしていた。
本当は好きな画家さんが池袋で個展をやるからそれも行きたかったけど、コンディション的に今日は無理そうだな、と思った。
姉とのやり取りから、姉もおそらくこれから池袋に行くなんて到底無理だろうなと察した。

姉妹というのはこういった感じで、縛られることなくその時々のコンディションとマインドを優先して行動できるのでかなり気楽で良い。

曇天の中ギャラリーへ。
徒歩2分ほどなので、流石に全く苦にならない。

好きな図案を好きなものに刺繍してくれる、という素敵な取り組み。
今回初めて知った作家さんだけど、昨日会って話してみてぜひお願いしたいなと思った。
私は5年近く着ているであろう軍もののジャケットを持って行った。
図案は、お気に入りの星のステンドグラス。その現物も一緒に持って行った。

姉はなんと候補の服を3着も持って来ていた。

二日連続で尋ねるのでちょっと恥ずかしい。
でもあたたかく、そして程よい距離感で私たちを迎えてくれた。

私は配置も全て決めて来たのでスムーズにオーダー。
一方姉はなんと「お任せで。」
嘘だろ…と思った。
お任せって大抵、関係性が構築されて好みを熟知した状態でするものでは?
どこか何かで、「お任せは正直困る」と話す美容師を見たことがあったので恐らくその刷り込みかもしれない。

しかし姉は淡々と堂々と、ざっくりしたイメージだけ伝えている。
作家さんも、意外と動じることなくこれまた淡々とアイデアを提供してくれる。
黄色いTシャツに、紫の花を刺繍することで決まった。
なかなかハラハラしながらそのやりとりを見守っていた。

お会計を済ませ、1時間後に受け取りに行く事になった。

よくお任せなんて言ったね。姉にそう言うと、
「お任せすればアーティストの力量を測れるでしょ」そんな事を言った。

私は、初対面なのに性格悪いな!と言い放ちつつ、
こいつの度胸はやっぱりなんかすげえな。と思った。

刺繍を待つ間、母が取り寄せたバウムクーヘンをコーヒーを啜ることに。
ちなみに母は普段お取り寄せなんてしない。
先日職場の頂き物で食べたバウムクーヘンが相当美味しかったらしく、珍しく取り寄せたらしい。
そこまで気合が入っているなら、ということで新しいコーヒー豆を買って帰った。

スーパーの帰り道、刺繍をしている所も見たいのでギャラリーに寄った。
とは言えなんだか恥ずかしく、先に入ってよの攻防戦。
ギャラリーのスタッフさんが私たちを見つけて、「今刺繍していますよ」と手招きしてくれた。良い人。

ハンドル刺繍というもので、大きなミシンで手と足を使って刺繍していた。
先ほど渡したステンドグラスが図案となって、まさにその場で刺繍されている。
黒い縁取りは二重にする事で厚みと立体感が出ていて、すでにかなり良い感じだった。
そしてとにかく作家さんがお洒落で良い感じの温度感。

恥ずかしかったけど、見て良かったね。
そんなことを言いながら我が家へ。

ところで我が家にあるコーヒーを淹れる道具たちは一人前用。
2人分淹れるにはあまりに小さく、その上マグカップはなかなか大きいサイズなので、マグカップの半分にも満たない量しか作れない。
笑ってしまうほどのバランスである。
恐らく私はしばらくの間無職かフリーター。
姉が我が家に来る機会も増えそうなので、もう少し大きいサイズの道具を揃えても良いかもしれない。

母が取り寄せたバウムクーヘンは、キャラメリゼされた香ばしいもの。
バウムクーヘンとか、そういうケーキ系のお土産って箱の中にさらにビニールの袋で包まれているものが多いけど、あれを開けて切る作業が私はあまり好きではない。
なんて事ない簡単な事なはずが、凄く面倒臭いのだ。

だけど私は今、絶賛徳積み期間。
率先して封を開けバウムクーヘンを切る。
しかもまた次回以降も面倒にならないように一口分ずつ切っておいた。
少し徳を積めたと思う。

肝心のバウムクーヘンは確かに美味しかったけど、正直感動するレベルでは無かった。
そもそも私は甘いものが特別好きではないってこともあるけど、美味しいリアクションを上手に出来ないのは我ながら可愛げが無いなと思う。
それはよく姉にも指摘される。
まあでもそれが私なので、嘘の無いリアクションを今後も続けていくつもりである。

茶をしばいていたらあっという間に1時間経っていたので再度ギャラリーへ。

2人分、すっかり終えてくれていた。
カーキのジャケットに刺繍された黄色の星。
わー可愛い!凄い!素直な感想が溢れた。
本当に、凄く素敵だった。
これを着たらいつもより少し強い気持ちで、胸を張って歩けそうな気がした。本当に。

姉のお任せオーダーTシャツも、これまた素敵だった。
紫の花が黄色によく映えていた。
心からのありがとうございますを伝えてギャラリーを後にする。

既にある物の魅力をぐんと底上げするって、凄いよね。
凄く素敵な取り組みだよね。でもきっとやる方はなかなか勇気がいるよね。
私たちはかなり感動して、その気持ちを共有した。

明日ハローワークに行くから、このジャケットを着ていこうっと。

そしてまた我が家へ。
お母さんにオムライス作ってもらおっと。
また無謀なことを言い放つ姉。
姉はなんだか凄く無邪気な一面を持っている。
美味しいリアクションも上手い。上手いというか本当に美味しいって思って、それをちゃんと表現している。

そして母にオムライスをリクエスト。
ご飯も炊かなきゃいけないんだけど…と言いつつ、姉と久しぶりに会えるのが嬉しい母は張り切って準備して、サラダとオムライスを作ってくれた。

ちなみに我が家は2DK。
キッチンに、母と私の部屋が一つずつ。
キッチンにテーブルを置くほどの広さは無く、生活リズムも異なることもあり食事は各々の部屋で済ます。
たまにタイミングが合ったり、どちらかが気合の入った料理を作った際には私の部屋の小さなちゃぶ台で食べる。

姉が来た時も、無理やり私のちゃぶ台で食べる。
コーヒーの道具然り、そろそろ良い感じのダイニングテーブルを揃えるタイミングが来ている。
今年一年は家族との時間も大切にしていきたいので、本腰入れてテーブルを探そう。


明日はハローワークへ。
失業手当を月々いくらもらえるか分かるらしい。
ゆっくり少しずつ、人生を進めている感じ。

誰にも咎めさせない、私だけの楽しい人生を切り拓いてやる。

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